Tuesday, January 5, 2010

Is it really difficult?

アメリカで法案を通すのは非常に大変。

とは、アメリカ人からも日本人(のアメリカ通)からもよく聞かれるお話。今日のPA&Lawの授業でも、提出から成立に至る法案審議のプロセスをたどりながら、最後(=大統領による署名)まで到達するのが如何に大変かということが説明されていた。

実際、どのくらい大変なのか――。連邦議会図書館のサイトで調べてみると、第111回国会(2009年1月~)中に成立した法案は125本。第110回(2007年1月~2009年1月)、第109回(2005年1月~2007年1月)が、それぞれ460本、482本なので、2005~2009年の5年間を平均では、年間200本以上の法律が成立していることになる。この数字、実は日本のそれより多い。どころか、約二倍。あれれ???

この事実はどう理解すればいいんだろう。アメリカの国会の方が、日本なんかよりも、はるかにたくさんの「どうでもいい法案」を抱えていて、世間がヘルスケアや気候変動に注目している隙に、そういう「どうでもいい法案」たちがさくさく量産されていっているということなんだろうか…?

物知りな方(特に、Congressのお膝元でLaw Schoolに通っているそこのあたなとか)の御意見をお待ちしております。
my room, Syracuse, Jan 5, 21:45

2 comments:

blue-ink said...

先学期の授業でいつもTHOMASとにらめっこしてました。成立した法案のタイトルを見た印象ですが、日本だと附則改正、政令指定レベルの内容を個別の法案として審議している例がとても多いと思います。国立公園の指定とか。あと、単なる決議(Resolution)も含まれているし、租税特措法でまとめて書いているような税制措置が個別法になっています。日本ほど、法案とはかくあるべし、みたいなかっちりしたルールはないみたいです。ちなみに、提出法案の数からして一会期当たり一万本近いので、審議対象にすらならず廃案になる数もすごいです。

髙林 祐也 said...

さっそくありがとうございます。なるほどね。よくわかりました。

一万本かぁ…。それを誰かがいちいちdraftしてるってことは、それだけで一つの産業が成立しちゃってそうだよね。

法律って、経済に比べるとあんまり好きではないんやけども、改めてきっちり勉強してみると、法律を通して、国の成り立ちの違いがいろいろ見えてきて、面白いなぁと思います。