Saturday, December 20, 2008

Happy Holiday & Happy New Year

今日はこのあと、シラキュース空港へ奥さんを迎えに行ってきます。月曜の朝までここに滞在した後、二人で、この雪深い地方都市とオサラバし、ちょっと都会っぽいところ(真ん中にでっかい公園があるとこです。)と、ちょっとリゾートっぽいところ(話せるネズミとリアル海ガメに会ってきます。)へ新婚旅行に行ってきます。
 
というわけで、年内のblog更新は今回が最後。この4ヶ月間、こまめに読んでいただいた皆さま、本当にありがとうございました。自分自身、何のためにblogを書くのかよくわからないまま、友人Nの勧めにしたがって、とりあえず書き始めてみたわけですが、実際にやってみると、書き始める前には思いもよらなかったご利益がいろいろ転がっていたような気がします。

若干時間をかけ過ぎたのは反省点なので、その点には修正を加えつつ、来年もできる限り、日々の思いを綴っていきたいと思いますので、引き続き、どうぞお付き合いくださいませ。新年は(たぶん)元旦からの配信(?)の予定です。

働いてらっしゃる皆さんは、冬休みまで、まだあともう少しありますが、お風邪など召されませぬよう。そして、素敵な冬休みと、素敵なお正月をお迎えください。よいお歳を。
my home, Syracuse, Dec. 20, 14:21

Friday, December 19, 2008

Drawing over my Vision

ものすごい雪です。家の前の二車線の道路は、もはや一車線の道にしか見えません。今回のsnow stormは、ミシガン・イリノイからニューイングランドまで、アメリカの北東部一帯で猛威を奮っているとのこと。アメリカの主要都市が、かなり北に寄っているんだという事実を改めて実感します。
 
一方、今朝、自動車会社のbailoutが一旦決着。金融bailout法に基づく公的資金を使って、GMとクライスラーに、合計$17.4billionの「つなぎ融資」を行うとBush大統領が発表しました。ただし、両社は、3/31までに長期的な再生案を提出せねばならず、今回の措置は文字通り「つなぎ」。言い方を変えれば、最終的な判断は先送りにされたわけで、両社が再生案をまとめきれなければ、着任早々、Obama新大統領が大きな決断を迫られることになるかもしれません。
 
さて、詳しくはまた明日書きますが、年内のblog更新は、今日を入れてあと二回ということになりました。というわけで、今日は、留学中に描きたい自分自身の「ビジョン」について書いておこうと思います。
 
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
今週月曜日の記事にも書いたように、仕事をしていく上で、大きな「ビジョン」、「プリンシプル」を持つということは、非常に大事なことだと思う。繰り返しになるが、芯となるものが自分の中にあれば、どんな局面にあっても、自信を持って右か左かを決められる。
  
今学期受講した"Energy, Environment, and Resource Policy"は、そんな「ビジョン」を描く上で、きっかけとなる視点をいくつか与えてくれた授業であった(先生の教え方がうまかったかどうかは別にして。)。石油・石炭などのエネルギーについての本を読む中で、それらへの依存からの脱却(「依存」「脱却」という言葉がそもそも正しいのか、という気もする)というのは、決して善意や環境危機意識だけでどうにかなるものではなく、相当の戦略とリーダーシップが必要だということを改めて実感した。また、完全に「脱却」することはできないだろうし、そうすべきでもないだろうということも。昨日紹介した期末レポートを通し、温暖化対策が究極的には途上国の経済発展の制限につながりうる、という視座を、自分なりに納得のいく形で得られたことも大きかった。
  
一方、世の中の動きとしては、金融危機と、Obama氏の大統領当選という、2つの歴史的変革の瞬間をリアルタイムで見れたことは非常に大きかった(もちろん二つとも現在進行中。)。僕自身の「ビジョン」に関連付けるならば、前者からは、人々や社会が、経済不安や雇用の喪失に対して、いかに大きな反応を示すかということを、改めてよく観察することができた。この状況にあって、雇用や経済のことを省みず、環境のことだけを訴えていたら、バカ呼ばわりされても仕方がないと思う。また、Obama氏の政策に対しては、ついに本当の意味での「環境と経済の統合」が実践されるのではないかとの期待を持っている。もちろん、その成否は来年1月20日以降にならないとわからないが。

これらの経験を通して、いま思っているのは、「完璧な形での温暖化対策の解決などというものはあり得ず、諸々のstake holedersの妥協の積み重ねとしてしか温暖化対策は前進していけない」といこと。では、その「妥協の着地点」はどのあたりであるべきなのか、また、どういう形であるべきなのか―。この問に対する答えが、具体的に見えてくれば、それは、自分にとっての「ビジョン」に直結するのではないかと思う。留学中の残り1年半で、自分なりに明確にしたいポイントの一つ目は、その点である。
 
しかし、仮にそうやって全体像が描けたとしても、その着地点への誘導の全工程を自分で担うなんてことはもちろん到底無理なわけで、自分にできることといえば、そのプロセスの中のごく限られた一部分に心血を注ぐことでしかない。であれば、自分は、どのパートを受け持つのにもっとも適しているのかを見定め、そのパートを受け持つために必要な実務的知見を身に着ける、ということもこの留学中にやっておかなければいけないことである。これらが、「ビジョン」につながる、二点目、三点目になろう。
 
 
自分としては、もう少し考えがまとまっている気がしていたのだが、いざ実際に書いてみると、かなり抽象的なレベルにとどまっていることがよくわかった。とはいえ、多少なりとも方向性が見えてきているのは事実。今日ここに書いたことを骨格にして、残りの留学期間、少しでも立派に「肉付け」をしていきたい(おなかの周りのお肉だけでなく…。)
my home in the midst of tons of sonw, Syracuse, Dec. 19, 22:39

Thursday, December 18, 2008

Trade Barriers as Climate Change Policy

「奥さんが来るまでに痩せるぞ」作戦は、時間的に間に合わないことが確実になったので(最初から無理だったんじゃないのかという声も。というかそういう声しか聞こえてきません。)、「散髪とコンタクトでごまかすぞ」作戦に変更。今日は、アメリカではじめてのコンタクト購入も無事入済ませ、散髪も、美容院でそれなりにいい感じに切ってもらえたので、たぶん8割方はごまかせるんじゃないかと思っています(根拠不明)。
 
さて、だいぶ遅くなりましたが、今日は"Energy, Environment, and Resource Policy"の期末レポートで調べた内容を簡単に御紹介します。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
レポートで扱ったテーマは、温暖化対策政策の一環としての輸入障壁措置(trade measures)。ザックリ言うと、「自国と同レベルかそれ以上の温暖化対策をとっていない国からの輸入品には、税関で何らかの負担を課す」というもの。実際に立法化された事例はまだないが、欧・米でその導入に向けた動きがある(米:今春、国会に提出された12本の温暖化対策法案のうち、Lieberman-Warner法案を含む約半数が、このtrade measuresを含んでいる。 欧:EU-ETSフェーズⅢの案に抽象的ながらtrade measuresに関する記述がある。)。
 
その導入に当たって最大の懸念となると見られているのは、WTOの定める自由貿易ルールとの衝突。WTOは、締約国が「人間、動物又は植物の生命・健康を守るのに必要な場合」や「枯渇性天然資源(exhaustible natural resources)の保全に関係する場合で、(輸入国)国内における生産又は消費に関する規制と連動して行われる場合」などに、輸入障壁を設けることを認めている(GATT第20条)が、その適用除外規定が、"Process and Production Methods (PPMs)"(製造工程及び製造方法)にまで及ぶか否か(つまり、製品そのものが環境破壊を引き起こすわけではないが、その製造段階において環境破壊を引き起こしているようなケースもGATT第20条の対象となりうるか否か)については、論争がある。
 
これについては、Jeffrey Frankelというクリントン政権の下で大統領経済諮問委員会(Council of Economic Advisers;略称CEA)のメンバーを務めた著名な国際マクロ経済学者(現在はハーバードのケネディスクールに在籍)が、この10月に"Global Environmental Policy and Global Trade Policy"という論文を発表している(この論文自体は、経済学というより国際法的な視点からの分析。)。その要旨は、「エビ-カメ事件(the shrimp-turtle case. 詳細はこちらを)などの前例に照らして考えると、trade measuresは、うまく設計されていさえすれば、理論上はWTOルールに整合しうる(Trade measures, if well designed, could in theory be WTO-compatible)」というもの。
   
ではそもそも、trade measuresのメリットとは何なのか。これについて同教授は、competitivenessleakageという二つの概念を挙げて説明している。いずれも、京都議定書に代表される既存の多国間交渉をベースにした取組(同教授はmulti-lateral approachと総称。)の欠点として挙げられているものだが、前者は、国際間で取組の強度に差がつくことにより、より厳格な規制を敷いた国が、経済的競争力を失ってしまうというもの。当然のことながら、これは主に(輸出)産業界が懸念している点。一方、後者は、同じく取組の強度に差がつくことによって、より規制の強い国から、より規制の弱い国への汚染の漏出(leakage)が起こり、全世界で見れば、何もしない状態(buisiness-as-usual)よりも悪くなり得てしまうというもの。これは、①高炭素排出型の工場の移転、②高規制国における高炭素型燃料の需要減退→高炭素型燃料の価格下落→低規制国における高炭素型燃料使用量の増大 という2経路を通じて起こるとされる。こちらは、主に環境保護派によって懸念されている点。trade measuresは、これら二つの問題を克服するのに有用であるというのがFrankel教授の意見である。
 
以下は、Frankel教授の論文を離れ、僕自身の考えであるが、competitiveness問題に関する輸出産業界の懸念を払しょくし、同時に、安い輸入品の脅威にさらされている国内向け製造業者の後押しを得られるという意味では、trade measuresは、国内意思決定プロセスにおいて、multi-lateral approachに比べて、はるかに合意を得やすいのではないだろうか。また、国際交渉という極めて煩瑣なプロセスを省略できるというのも大きなメリットだ。一見、全世界で取り組まないことによるデメリットが大きいようにも思われるが、もし仮に、EU・米国(北米)・日本の3局が同様の規制を敷いたとすれば、世界のマーケットのかなりの部分を押さえることが可能であり、このことによるデメリットはそれほど大きくはならない(この点については、Frankel教授も指摘している。)。
 
しかし、もし仮に、WTOルールとの抵触問題がクリアされたとしても、深刻なデメリットは他にもあるのではないかと思う。
 
一つには、たとえ法的に問題がなかったとしても、特定の国に対して、実際にこの措置を発動するとなると、国際政治上かなりの緊張を伴うのではないかという点。何せ、シロクロの判断は、輸入国によって行われるわけである。たとえ何らかの独立機関にその判断を委ねるとしても、政治から完全に自由になることはできないだろうし、またどのような方法を取ったとしても、輸出国側を完全に納得させることは難しいだろう。
 
また、実はこれが一番本質的な問題だと思うのだが、有体に言えば、この措置は、先進国が自国内の市場から、発展途上国の製品を占め出すための道具として使えてしまう。あるいは、仮にそのような意図がまったくなかったとしても、結果的にそのような結果になり得てしまう。つまり、やや極端に言えば、「温暖化対策を推進するために途上国の経済発展の機会を制限する」という構図が浮かび上がってくる。ただしこれは、trede measuresに固有の問題ではなく、あらゆる手法による温暖化対策が、本質的な部分で抱えている問題だと思うが…。  
 
これら二つのデメリットは、WTO問題と同じか、考え様によってはそれ以上に深刻なものであるが、だからと言って、trade measuresという手法に未来はないかというとそんなことはないと思う。デメリットもあるとはいえ、メリットは確かに大きいし、multi-lateral approachの難航ぶりは周知のとおり。すぐに立法化されることはないにしても、ひとつの有力なオプションとして提示され続けるのではないだろうか。
 
来年の国会、アメリカでは、排出量取引法案の成立が一つの焦点になると思われるが、その法案で、trade measuresがどのように扱われるかについても、watchしていきたい。
my home, Syracuse, Dec. 18, 26:00

Internship Searching

インターンの準備をようやく本格的に始める。学期中は忙しく、学期後もなんだかんだで忙しくて、結局このタイミングになってしまった。

インターン先の候補としてどんなところがありえるのか、土地勘がないので、結構悪戦苦闘。日本人の人でも、D.C.のthinktankの名前をぽんぽん言える人がときどきいるが、なんであんなふうになれるんだろうか。僕が勉強しなさ過ぎなだけ??

明日はいろいろやることがあるので、明後日もう一日、インターンの作業に費やそうと思う。

一週間前は、真夜中までにぎわっていた自習室も、今日は、僕と韓国人のK君の二人だけ。このblogでも何度か書いたが、アメリカ人は、学期が終わるや否や、一目散に実家に飛び立っていく。よくいわれることだが、彼らのon-offの切り替えは本当にはっきりしている。

そんな彼らを見ていると、(ほとんどのクラスメイトは来夏卒業の一年コースなので、)就職活動とかしなくて大丈夫なのかと心配になっていたのだが(別に僕が心配する必要もないんですが…)、この前、友達に聞いてみると、「卒業後、即、就職」というフローには、みんな、そんなにこだわりっていないらしい。春学期から就職活動を始め、卒業後に本格化させて、冬ごろから働き始めるというのが一般的なコースとのこと。なので、卒業時点で行き先が決まっていなかったとしても、日本のように、それが「悲劇的状況」ということにはならないらしい。

実際住んでみると、日米のいろんな違いが見えてくるが、(ホワイトカラーの)雇用事情については、こっちの方が「まとも」だと感じることが多い。変な歪みがない。結局その違いって、突き詰めて言えば、「再就職市場が異様に狭い」というかたちでの、市場の"歪み"があるかないかの差なんじゃないかと思うのだが、邪推が過ぎるだろうか。
my home, Syracuse, Dec. 18, 26:40

Wednesday, December 17, 2008

American Bureaucracy

しばらくPCの画面に集中していて、ふと顔を上げてみると、窓の外がいつもよりも明るい。何だろうと思って外を見てみると、一旦融けていた雪がまた積もり始めている。雪の積もっている日は、普段より外が明るいんだという事実に気づく。当たり前のことかも知れないが、そんなことも雪国で暮らしてみて初め知りました。

さて、今日は、ある意味笑うしかなかったお話を。

今日は、朝から、クラスメイトの留学生二人と一緒にNY州の免許を取りに。これまで3人とも国際免許証で乗っていたが、滞在中に有効期限が切れてしまうので、こっちの免許を取る必要がある、というわけ。

まずは、連邦政府ビル内に入っているSocial Security Administration(SSA)へ。ここで、「この人は、Social Security Number(SSN)を取得できない人です」ということの証明となるletter(30日間有効)をもらう必要がある。

ちなみにSSNというのは、もともと徴税用に導入され、いまや事実上の「国民背番号」となっている9桁の番号のこと。官民問わず、何か登録をしようとすると必ずといっていいほど求められる。アメリカ人は基本的に全員、SSNを持っているが、外国人は就労者しか取得できない。自動車免許の取得の際にも当然SSNを求められるわけだが、I-20ビザ(留学ビザ。就労は禁じられている)で渡米している僕のような学生は、就労者ではないのでSSNを取得できない。そこでSSNを管轄するSSAからのofficialなletterが必要になるというわけ。免許発行を管轄する州陸運局でI-20を見せれば済む話だと思うのだが…。

ともあれ、制度は制度と割り切って、SSAで待つこと2時間弱。ようやくletterを受け取って、一路、NY州陸運局(Department of Motor Vehicles。略称:DMV)のSyracuse事務所へ。10分ほどのドライブでDMVに着いてみると、なんと停電で閉鎖中。しばし途方にくれる3人。しかし、North Syracuse市にもDMVがあることを思い出し、停電中のofficeの外で油を売っていたDMVの職員に大体の道順を聞いて、Northの事務所へ向かうことに。

途中、道に迷うも、11時半頃、なんとかNorth SyracuseのDMVに到着。しかしここで思いもよらぬ事件が…。

SSAでもらってきたletterを添えて免許取得の申請書を提出したところ、「このletterは無効だ」という。なんとなれば、letterの一番下に、「この書類は、『この人物がSSNを取得できない』ということを有効に証明するためのものではない」との一行が添えられていたから(正確な英語は忘れましたが、だいたいそんな感じの文意。)。確かに、この一文は意味不明。ただ、そのletterに書かれている内容からは、僕らが制度上、SSNを取得できないことは明らか。かつ、何より、その紙は「これからDMVに行って自動車免許を申請するので、そのためのletterが欲しい」といって、SSAからもらってきたもの。その旨、窓口の女性に伝えるも、最後の一文が引っかかって、あくまで「No」。さらに押すと「supervisorに聞いてみる」と言って、実際、彼女の上司に聞いてくれはしたものの、そこでやっぱり否定されて、the end。やむなく、僕ら3人は、高速を飛ばしてSSAへ戻ることに。

その時点で、letterをもう一度よく見てみると、Y君が持っていた、夏ごろに同じSSAから発行されたという同じ趣旨の(はずの)letter(既に有効期限切れ)とは、様式が違っていて、「謎の一文」は夏のletterにはなかったことが発覚。間違った紙をつかまされたのかと思いつつ、また一時間以上待たされた後、SSAの事務所でこれまでの経緯を説明すると、やっぱり今朝渡されたものが僕たちの必要としているletterだという。「このletterがDMVで拒絶されるなんてケースを聞くのは初めてだ、理由がわからない」と言うので、「僕らはもっとわからない。なんとかしてくれ」と応酬すると、「ここはFederal(連邦政府)、あちらさんはState(州政府)」と言ってみたり、「まったくbeuraucracyな出来事だねぇ…」と言ってみたり、正直、日本で同じこと言ったら袋叩きにあいそうな開き直り的発言をこともなげに連発。「最後の一文はなんだんだ?」「なぜ夏のものから様式が変わったんだ?」と聞いてみても「少なくとも最近はこの様式を使っているし、このletterがDMVに蹴られたなんて話はこれまで一度も聞いたことがない」の一点張りで埒が明かない。

DMVの受付終了時間(15:30)も近づいてきたので、仕方なく、最後の望みをかけて、最初に行った方のDMVにもう一度行ってみることに。今度は、停電も直っていて、締切15分前に何とか滑り込む。面倒くさいので今日一日の経緯など、何も説明せずに、シレっと件のletterを添えて提出してみたら、何も言われずに受理。試験にも通り、半日余計にかかったものの、なんとか当初の目的は達成することができた。

それにしても、である。

停電という不運にも見舞われたとはいえ、半日で済むはずの仕事に丸一日もかかってしまった。それはとりもなおさず、North SyracuseのDMVやSSAの対応はあまりにもひどかったから。いかにもアメリカ的と言ってしまえばそれまでだが、あまりの無駄の多さに、怒りというより呆れてしまった…。

と、愚痴っているだけでは意味がないので、この事例から、多少なりともアメリカ人の労働気風の分析を。

まず言えることは、「組織としての責任」という意識が日本に比べると著しく希薄だということ。つまり、何か問題が起こったとき、その原因が自分の職責の範囲内にはないと判断した時点で、その担当者は思考停止に陥ってしまう。その人自身の職責の範囲内ではないにしても、その人の属する組織が責任の一端をになっているということに対して、申し訳ないと感じたり、何か問題復旧のための努力をしようとしたり、といった行動がほとんど見られない。ましてや、「連邦政府であれ州政府であれ、同じ"役所"なんだから、その間に落ちた問題で市民を困らせていることは、原因がどっちにあるにせよ、"役所"として申し訳ないことなんだ」なんて発想は、彼らの頭には微塵もわいてこないんだと思う。これが一点目。

二つ目は、とかく経験主義的だということ。今日の例でいえば、SSAのおっさんがその最たる例。論理的に文章や状況を理解して、そこから結論を引き出そうとする努力がまったく見られない。「これまでもこれでやってきた」「これまでも問題なかった」と言うだけで、それ以上の論理的な原因追究には至らない。

三点目は、裁量の余地が非常に大きいということ。この国で暮らしていると、「supervisorに聞いてきます」という言葉をよく聞く。日本語で言うところの「ウエに上げます」だが、一つ目との関係もあってか、この国の人たちは、ちょっともめるとすぐに「ウエに上げ」ようとする。そのこと自体、組織の効率的運営という観点から、必ずしも悪いことではないのかもしれないが、そのあとに出てくる「supervisor」なる人が往々にして甚だ怪しい。したり顔で物事をさばくのだが、彼らの言うことがまちまち。今回、ふたつのDMVでletterに対する判断が全く違っていたように。二点目とも関係するが、たぶん、客観的なルールから演繹的に結論を引き出すことを重視する風土が少なく(それをすれば、ブレは少なくなるはず)、安易に個々人の経験に頼って結論を導くことを容認する雰囲気があるので、superbisor次第で判断がブレる、ということになるんだと思う。

以上、なんだか長々と書いてしまいましたが、今日一日の笑うしかなかったある意味貴重な(?)経験と、その経験から感じたことでした。(新しい筆致、いまだ定まらず…。)
my home, Syracuse, 27:00, Dec. 16

Tuesday, December 16, 2008

Career Switching in U.S.

今晩(というかもうほとんど「昨晩」ですが)は、いまや数少なくなったSyracuse残留組で夕食へ。寿司を食べに行くつもりが、一時間待ちを宣告され、あえなく普通のアメリカンなレストランへ。こっちも決して不味くはなかったが、店の中はがら空き。寿司人気の根強さを身にしみて実感(寿司食べたかったなぁ…)。

"普通のアメリカンなレストラン"で隣の席になったMちゃん(生粋のボストニアン)と、キャリアの話になる。彼女は、主にヨーロッパへの語学留学をあっせんする民間企業に勤めていたが、仕事を変えたくなって、この大学院に来たとのこと。Mちゃんのように、途中でキャリアを変えるのは、アメリカでは普通なのかと聞いてみたところ、彼女曰く、「おじいちゃん・おばあちゃんの代までは、アメリカでも一生同じところで働くのが普通だったと思う。お父さん・お母さんの代になってその状況はだいぶ変わり、今では、一生に2,3回仕事を変えるのがむしろ普通。民間からpublic sectorに転職する人もいるし、public sectorの中で、転職する人も多い」とのこと。

僕は密かに(ってこともないか。)、日本の労働市場(特にpublic sector)はもっと開放的になるべきだと思っているが(それは、働く個々人のためでもあり、組織のためでもあると思う)、アメリカもかつては日本と同じように終身雇用が一般的だったという話は興味深い。何がきっかけで変わってきたんだろうか。

こんど、NOVAの先生(N君)にでも聞いてみよう。
my home, Syracuse, Dec. 16, 6:30

Monday, December 15, 2008

Review of Last Semester

学期が終わってから、すでに少し日がたってしまいましたが、今学期の反省と、来学期に向けた展望・抱負を。

1.英語
予想通りだが苦労した。そしてわかったことは、普通に授業に出ているだけでは、英語を伸ばす機会としては十分ではないということ。リーディングや、フォーマルな英語のリスニングの機会はふんだんに与えられるが、その上のレベル(書く、話す、nativeの日常会話を聞く)になると、授業に出ているだけではとても追いつかない。このレベルの英語を身につけるためには、意図的に、そのための機会を設けないといけないということを痛感。

対策として、まずは冬休みの間にできるだけ英語の練習をすること。インタビュービデオのシャドーイングや、ドラマを見ながら日常会話を覚えることは、それなりに意味があると思う(あって欲しい)。あとは、友達と英語で話す機会をできるだけたくさん作ること。一人で練習するにせよ、誰かと話すにせよ、とにかく英語を声に出すことが一番効率的な上達方法だと思う(なぜなら、脳みそ君が一番英語に集中してくれるのは、話しているときだと思うから)ので、ルームメイトも香港に帰っちゃったことだし、誰にはばかることなく大声出しつつ練習あるのみ。
(と言ってったら、HSBCのコールセンターから電話がかかってきました。相変わらず何回も聞きなおしましたが、夏頃に比べたら、だいぶ人間らしいコミュニケーションができるようになったもんだと思います。)

春学期は、誰かnaitiveを捕まえて、定期的に英語で話す機会(毎週ランチに行くことを約束させる、とか)を無理やりでも作ろうと思う。とりあえず…元NOVA講師Nクンにメールしよう。

2.授業
全体的には、正直、消化不良の感あり。鬼のように出される(が、かといって必ずしも授業中に触れられるわけでもない)読み物を、どこまで真面目に読むべきなのか、最後まで感覚がつかめなかった。また、あまり積極的に授業中に発言できなかったのも事実。よく言われることだが、拙い英語力で発言するには、それなりの作戦と準備が必要。今学期は正直そこまで手が回らなかった。来学期は、授業中の積極的な発言をひとつの目標にして、そのための工夫を練っていきたい。

個別に見ていくと、"Energy, Environment, & Resource Policy"は、授業内容はともかく、エネルギー/環境関係の良著をまとめ読みすることができたという意味では◎。この授業(の読み物?)を通して、アメリカにおけるエネルギー/環境事情の土地勘を掴めたといっても過言ではないと思う。"Public Organization & Management"は、正直、英語のリスニングの勉強の場で終わってしまった感じ。先生と生徒の間のディスカッションがメインのクラスなので英語がもう少しできれば、もっと得られるものがあったのかもしれないが。ただ、英語のことはさておいても、自分が受けたい授業は、こういったマネジメント論・組織論的なものではなく、むしろ、具体的な政策に関するものだったり、その背景となる経済学理論に関するものなんだろうということがはっきりわかった。"Introduction to Statistics"は、Lopoo先生の教え方のうまさに尽きる。来学期の統計学の授業(必修)も、この先生のコマを取れたのはラッキー。自分自身の問題としては、統計スキルを「使う」ことを意識しないと、ただ「習う」だけでは単なるお勉強で終わってしまうということ。その点、来学期の課題。"Public Budgeting"は、先生の教え方も、授業の内容も、少なくとも僕にとってはso bad…。別に良い点で卒業しないといけないというわけでもないので、来学期以降も、不幸にして興味を持てない授業に当たってしまった時は、適当に流して時間を節約するというのもありだと思う。

来学期の各個別クラスの見通し・方針については、改めて年明けに。

3.その他
なかなか時間がないが、一度、英語論文の書き方についても本を読むなりしてきちんと学ぶ必要がある。できるだけ、年明け、春学期が始まるまでに。

インターン先の確保は引き続き、冬休みの課題。「エネルギー」、「CDM」、「D.C.の意思決定プロセス」、「貧困国の開発」といった軸で探したい。

秋学期(特に終盤)の反省点は、集中力を維持しきれなかったこと。無駄にだらだら長時間、PCの前に座っていたことは否めない。来学期は、もっと効率よく、集中的に。

良質な英語のblogをいくつか見つけて読もうと思う。こちらのblogには、新聞メディアに負けていない(というか、ある意味では、新聞以上に優れた)モノがあると聞く。なかなか時間はないが…。良いのが見つかったらまた紹介します。

4.ビジョン
大きな話になりますが、あと1年半の間に、今後10年、20年と働いていく上で自分のよりどころとなるビジョンを描いて帰りたいと思っています。幕末から昭和にかけての偉い(と言われている)人たちの多くは、留学中にいろんな本を読みあさり、彼らなりの大きな絵を描いて日本に帰ったという話を聞きます。「ビジョン」というのは、言い方を変えれば、白洲次郎の言うところの「プリンシプル」でもあると思っていて、なんにせよ、何か一つ価値判断の芯となるものを自分の中に持てれば、どんな局面にあっても、自信を持って右か左かを決められるし、それがなければ、日和見的に付和雷同していくしかない、ということだと思います。とはいえ、日々の業務の中にあって、そんなビジョンを描くためのまとまった時間を確保することは容易ならざること。そういう意味では、この留学期間は、絵を描くためのラストチャンスと言っても過言ではないと思っています。

いま、「ビジョン」の芽のようなものは頭の中にあるので、これについては、年明けにもう一度詳しく書きます。

5.最後に
出国前、自分なりにある種の閉塞感、伸び悩み感を感じていたこともあり、アメリカに出れば、現地では何も失うものはない、人の評判を気にせず、思う存分、自分のやりたいこと、やるべきことをやろうと思っていたことを思い出します。実際、アメリカについて間なしの頃は、ある意味毎日がサバイバルで、体面も気にせず、いろんな人に頼ってゴリゴリと道を拓いていました。それからわずか5か月ですが、いったんこちらの暮らしに慣れてしまうと、英語に不自由するとはいえ、基本的には日々至って快適で、また、周りの友達は、良くも悪くも、学生のノリの人たちなわけで(学生なので当たり前)、ある種、そこの居心地の良さに安住していた気もします。

残り一年半になってしまいましたが、もう一度初心に戻って、hungryに、foolishに、やっていきたいと思います。
my home, Syracuse, Dec. 15, 13:25

Sunday, December 14, 2008

お知らせ

一部コアな読者の皆様に支えられつつ、細々と運営しております当blogですが、1semesterを終え、①アメリカでの生活ぶりを記録し、お伝えするという意味では一巡りした(有体に言えば、マンネリ化してきた!?)、②はっきり言ってブログの執筆に時間をかけ過ぎている、③残り1年半で、それなりのビジョンを形成する必要がある、という3つの理由から、勝手ながら、以下の通り、編集方針を変更させていただきます。

1.基本的に、考えたこと・感じたことの記述に特化し、エピソードの紹介は減らす(天然系ドイツ人Vちゃんネタは減るかもしれません。)
2.「です・ます調」が面倒くさいときは「である調」で書くことも辞さない(まぁそんなにたいしたことではないんですが。)
3.1日1回の更新にはこだわらない。(1日2回以上を目指す、という意味ではありません。)

というわけで、これまでの執筆スタイルを、多少なりとも気にいっていただいていた皆さんに、今後も楽しく読み続けていただけるかどうかはわかりませんが、もし次回以降の記事も気に行っていただけたならば、引き続き、お付き合いくださいませ。もし逆に、「そんなんだったらもういいよ」と思われた方は、必ず2人新たな読者を勧誘した上で、去って行ってください(ウソ)。
my home, Syracuse, Dec. 14. 23:16

Saturday, December 13, 2008

Single Life Comes Back

一人暮らしの日々が戻ってきました。

昨日の朝、ルームメイトを送りに空港へ。もはや多くは語りませんが、最後の最後まで手間のかかる人でしたね。というか、彼の部屋の片付けがまだ終わってないので、「最後」でさえないし…。まぁ、せいぜい社会にもまれてください、という感じで。

空港でバイバイして、お家に帰ろうとしたら、右前輪がパンクしていることが発覚。CR-V君、ほんと月一でトラップをしかけてくれます。車が悪いのか、オーナーの運転が悪いのか、はたまた、オーナーの日頃の行いが悪いのか…?ジコると嫌なので、その足(タイヤ?)でディーラーへ。先月から背面ドアがハンドアのままになってたので、それも併せて直してもらって締めて$99也。何かと金のかかるコです…。

夜は、パーティ二件を梯子。ひとつは、「fall semester お疲れ様ポトラックパーティ」。"鶏肉ソテーのみぞれ煮"なる料理を、webを見ながら作って持ってったら、これが意外なほど好評で◎。確かにおいしかった。簡単なんで、また時々作ります。クラスメイトのD君が、七味唐辛子にはまってしまい、表面が真っ赤になるまでかけまくってました。彼曰く「これ、おいしい。確かにおいしい。が、お前が言うほど辛くはない」とのこと。あ、そっか。彼、インド人だった。。。(笑)

二件目は、このoffに結婚するアメリカ人N君(元NOVA講師)のバッチェロー・パーティ。といっても、「女人禁制」というだけで、普通にバーでおとなしく呑んでました(いや、ほんとに。)。2時前にバーから出たら笑けるくらいに雪が積もってて、さっそく雪合戦開始。ここで雪国育ちのカザフスタン人B君(二児の父!)が、異様な強さを発揮。彼曰く、「Syracuseの冬?あったかいじゃん」とのこと。カザフ、恐るべしです。

そして帰ってきてニュースを見たら、Big3 bailout法案がポシャって、ドル円が88円台に突入してました。ははは。なんだこれ!? 意味わからんと思いつつ、昨夜はそのまま寝ましたが、一夜明けてニュース(AP)を見てみたら、民主党と共和党でほぼ合意できかけていた妥協案を自動車労組(UAW)が蹴ったとのこと。UAWはもっと有利な条件を引き出せるって判断したんですかね。こういう関係者間の調整を、ガチンコでやっちゃうところがアメリカだなぁと思います。日本だったら、内々で固めてから表に出しそうなもんですけどね。まぁ今回に限っては、それがよかったのかどうかわかりませんが…。法案がポシャっちゃったので、ホワイトハウスは10月の金融bailout法案($700 billioin)の一部をデトロイトに充てられないか検討中だそうです。

ちなみに同記事によると、先月だけで53万3000人の人が全米で職を失ったとのこと。月間としては、ここ30年で最悪の数字だそうです。今月もそれと同じか下手したらそれ以上の人が職を失うんでしょうね…。まったく、どうなることやらです。
My home, Syracuse, Dec.12, 26:43

Thursday, December 11, 2008

Obama chooses energy, enviro posts

ついに、Obama政権のエネルギー/環境チームが新聞に載りました。正式には来週発表の予定だそうです(ちなみに、この国では、energyとenvironment(あるいは、energyとclimate)は、もはや一蓮托生のものとして、いつもニコイチで出てきます。)以下、AP通信の記事(10日9:25pm ET)からの情報を。
  
〇 Energy Secretary: Steven Chu
〇 EPA administrator: Lisa Jackson
〇 President's energy "czar": Carol Browner
〇 the White House Council on Environment Quality: Nancy Sutley
  
「エネルギー問題担当大統領顧問」とでも訳せばいいんでしょうか。Brownerさんが着任予定のポストはオバマ内閣での新設ポストで、「エネルギー及び環境政策、とりわけ気候変動問題のような連邦政府の(既存の)組織構造にうまくはまってくれない問題に絡むさまざまな機関をコーディネートすることが期待されている」ポストとのこと。「さまざまな機関」にはEPA(環境保護庁)のほか、運輸省、エネルギー省、内務省(自然環境の保全を所掌)が含まれるそうです。どんな働きをするのか、かなり興味深いので、1月の政権発足以降、彼女の動きはフォローしていこうと思います。
  
以下、4人のプロフィールを簡単に(これもソースはAP通信の同記事)

〇 Energy Secretary: Steven Chu
1997年のノーベル物理学賞受賞者。授賞理由は"work in cooling and trapping atoms with laser light"だそうです。ふむふむ。(いや、まったくわからん。)今はバークレーで教えてるそうですね。(でたっ!! バークレー閥。既に入閣二人目ですよね。) バークレーにあるエネルギー省の研究機関の所長も勤めておられ、着任以来、燃料電池とか太陽光発電とか、代替エネルギーの研究をpushしてきたとのこと。筋金入りです。
  
〇 EPA administrator: Lisa Jackson
ニュージャージ州環境保護局の前コミッショナー。EPAでも16年間の勤務経験があるとのこと。アメリカ基準でいえば、ほぼ「たたき上げ」といえるんですかね。今はニュージャージー知事の首席補佐官。ご専門はchemical engineering。出身はニューオリンズで、出身大学は、あっ、Tulane Universityだ!!(←某友人が在籍中)。ちなみにそのあとプリンストンも出られてます。
 
〇 President's energy "czar": Carol Browner
クリントン政権の8年間、まるまるEPA長官を務めたお方。今はいくつかの環境団体の役員をされていますが、目下、Obama政権移行チームで、energy & environment グループのトップを任されている人でもあります。そのまま、Obamaさんと一緒にシカゴからホワイトハウスへ平行移動、といった感じでしょうか。
  
〇 Chairperson of the White House Council on Environment Quality: Nancy Sutley
現在、LA市でenergy & environment 担当の副市長を務めておられる方。ハーバード・ケネディスクールご出身で、学部は、シラキュースの永遠のライバル(だとこっちが勝手に思ってる)コーネル。上のお二人同様、この方もEPA出身です。カリフォルニア州の水資源管理委員会委員や、同州知事(シュワちゃんの前の知事)のエネルギーアドバイザーの経験もありとのこと。ちなみに、AP通信曰く、"first prominent gay to earn a senior role in Obama's new administration"だそうです。
  
経歴を見ていると、ワクワクしてくる人事です(僕だけ??) それにしてもこの分野は、カリフォルニアがお強い。Bush政権下でやりたいことをやらせてもらえなかったカリフォルニア州の逆襲(??)が連邦レベルで始まりそうな予感です。
 
というか、既に始まりました。今日、下院でBig3のbailout法案が可決されたというニュースは日本でも流れているかと思いますが(金融危機関係のニュースは、日本の報道もかなり迅速かつ正確だと思います。それ以外は…。)、実は、この法案の中で、カリフォルニア州選出民主党議員たちが良い意味で火事場泥棒的に(←日本語としておかしい。。)加州での自動車規制を自動車会社に呑ませる規定を盛り込むことに成功しました。以下、AP通信の別の記事より抜粋。
Democrats agreed to scrap language — which the White House had called a deal-breaker — that would have forced the carmakers to drop lawsuits challenging tough emissions limits in California and other states. But they kept a provision to force the automakers to abide by those states' limits — a kind of consolation prize for environmentalists, who already were livid at the raid of the fuel-efficiency program.
背景をあまり詳しく知らないので詳しいコメントはできませんが、"consolation prize for environmentalists"(環境派への残念賞)と記事にはあるものの、「自動車会社は州規制に従わなければならない」という規定が入ったわけですから、加州や環境保護派からしてみれば、「実」は確保できたんじゃないかと思うんですが…。背景事情など、ご存知の方がいらっしゃれば(バークレーに住んでる人ととか!!)、ぜひ教えてください。
My home, Syracuse, Dec. 11, 27:00

Wednesday, December 10, 2008

The Break Has Come!

Fall Semester、終了しました~!! 最後の統計学のテストは、まぁまぁぼちぼち。いろいろ反省もありますが、とりあえず学期はいったん終了。これから1月半ばまで、1ヶ月間のお休みに突入です。

来学期に備えて、今学期の反省は改めてしないといけませんが、まずは、この休み中の計画を。(←というわけで、今日の書き込みは99%は自分用。)

<奥さんが来る日までにすること> (優先順位順)
1.義務的にやらないといけないこと(年賀状の準備、paper work etc.)
2.インターン先探し(→できるだけ1月前半にインタビューを受けるアポを入れる)
3.英語のトレーニング(→特にスピーキング)
4.トレーニング(てか、ダイエット。)
5.今学期の反省をする。
6.英語で本を読む。

ちなみに、上にも書きましたが、冬休みには、奥さんが遊びに来てくれます。私ごとで恐縮ですが、超楽しみでございます。

ちなみに、ついさっき、ルームメイトから電話があって、明日の朝発つことにしたとのこと。おい!なんでそんなに急やねん!!! という話なんですが(そもそも荷物整理は間に合うのか??)、今晩は、少しゆっくりおしゃべりして(彼にその余裕があれば、ですが…)明日の朝は、空港までお見送りに行ってこようと思っています。

1.5年生をしていたアフガニスタン人のクラスメイトも、今月中に帰国することになったとのこと。この前聞いたときには、D.C.に移る道を模索しているとのことでしたが、結局、帰ることになったみたいです。彼の実家は、カブール近郊。ん~、どんな気持ちなんでしょうね…。

明日の夜は、その彼を囲んで、ポトラックを開くので、できればちょっと深い話も聞いてみたいなぁと思っています。

待ちに待ったwinter breakが始まりましたが、いささか寂しい季節でもあります。
Maxwell School, Syracuse, Dec. 10, 19:53

Tuesday, December 9, 2008

Final Lap to go

いよいよ明日で今学期もおしまいです。明日は8:30からstatsの試験、4:00にbudgeting追加課題の〆切。今日のbudgetingの試験は予想通り(?)惨憺たる出来栄えだったので、最終日の明日くらいは、頑張って良い結果残します。

というわけで、今日のblogは(ほぼ)お休み。気になったネタの紹介だけしておきます。

Obama says climate change a matter of urgency
日本でも報道されてると思いますが、アル・ゴアちゃんがシカゴに行って、オバマ & バイデンと温暖化問題について語らったそうです。昨日あたりのこちらの報道では、「ゴア、入閣か??」みたいな記事も出てましたが(Department of EnedrgyとEPAトップが両方ともまだ空席なので)、今日の記事を見てると、その線はなさそうですね。実際、ゴアの話を聞きたかったということもあるんでしょうし、「環境やるぞ」っていうアピールの意味合いもあったんでしょうね。「ゴアちゃんとお話ししました」というだけで、十分ひとつのメッセージになりますからね。ノーベル賞のご利益ってすごいです。

Better Place Joins Subaru, Other Japanese Carmakers In Ministry of Environment Electric Vehicle Project
Better Placeというカリフォルニアの電気自動車インフラ(=充電ステーション)会社のサイトに、「日本の環境省が年明けから実施する電気自動車プロジェクトに参画します」という告知が載ってました。おぉっと思って、日本のニュースや環境省のサイト内を探してみたんですが、見つからず(探し方が悪かったのかも。)抜け駆けでしょうか…?? いずれにせよ、ちょっとおぉっです。
【追伸】 日本の環境省も12/9付で、記者発表しました。
My home, Syracuse, Dec. 9, 23:36

Monday, December 8, 2008

Room Mate goes back Hong Kong

昨日の深夜、自習室でブログを書き終え、帰り支度をしていたときのこと。ルームメイトのJ君から電話が。かなり遅い時間だったので、何かなと思って出てみた、
I'll leave Syracuse. I'm not coming back.
と、彼。一瞬、聞き間違えたかと思いましたが、確かに"I'm not coming back"と言ってたし、そもそも、来週から冬休みの帰省をするという話は前から聞いていたので、それだけだったら敢えて電話してくる必要もありません。「勉強してると思ったから邪魔しちゃいけないと思ったんだけど、今後のこともあるから少しでも早く伝えたくて」とJ君。

帰ってゆっくり話を聞いてみたところ、だいたい、こんな感じの話でした;
両親が経営している会社の子会社の社長をしていたおじさんがこの秋に亡くなり(その話は僕も聞いてました)、おばさん(=亡くなったおじさんの奥さん)が社長職を継いだが、過去の不正か何かが見つかり、職を離れることになった。本当なら、ご両親が子会社の面倒も見れれば一番いいのだが、不況のさなかで、とてもそれどころじゃない。医者をしている別のおじさんに話を持ちかけてはみたものの、彼は、ビジネスに全く興味も関心もなく、断念。結局、ご両親は、一人息子(※ 姉と妹はいるそうですが)であるJ君を、子会社の社長に充てることを決め、昨日、その打診をした…
彼は、“香港流”のビジネスのやり方(彼曰く、社長と言えばパーティに出るのが仕事、みたいな風潮がいまだ根強いとのこと)が嫌いで、香港政庁の公務員になることを夢見ていました。この秋、おじさんが亡くなった時には、「早く帰ってこい。あわよくば家業を継げ」といったofferがご実家からあったみたいでしたが、それでも自分は公務員になりたいんだと、その時、僕に語ってくれてました。

「香港流のビジネスが嫌い→公務員」という彼の思考回路は、単純と言えば単純ですが、でも彼は彼なりに、夢である公務員に向けて、8歳年上の僕から見ても眼をみはるばかりの努力を続けていました。(ちなみに香港政庁の公務員になるのは、某島国の国家公務員なんて比べ物にならないくらいcompetitiveだそうです。)ついこの間も、プレゼンの練習に付き合ってくれと言われ、彼のプレゼンを聞いたんですが、とてもじゃないけど、僕が大学3年生のときには作れなかったな、といったレベルの高い内容のプレゼンをまとめていました。それだけに、今回、家業を継ぐという決断をした(せざるを得なかったのかもしれませんが)彼を見ていると、なんだか切ない気分がします。

ただ、彼自身は、既に腹を固めた様子でした。もちろん、不安もあるでしょうし、学位に未練もあるでしょうし、それに何より、いま付き合っている彼女と離れ離れになることは、22歳の彼にとっては本当にきついことだと思います。が、昨日の夜の彼は、これまでになくすがすがしい表情をしていました。ある意味、僕なんかのまだ経験したことのない、人生の大きなチャレンジに、彼は向かいつつあるんだな…と、そんな気がしました。

彼とルームシェアをしてきたこの5ヶ月間は、(たまにこのブログでも冗談半分に漏らしてましたが、)決して、円満なことばかりではありませんでした。基本的にモノを散らかしっぱなしだったり、料理を必要以上に作って食べきれずにそのまま放置したり、ヒーターをアホみたいに高い温度に設定してそのまま一日外出してたりする彼には、何度も小言を言ってきました。その上、事あるごとに、シラキュースでの生活は「horribleだ」、「boringだ」と愚痴をこぼす彼の姿勢には、ときどき、本当にイライラししまい、何度か、きつい言葉も吐いてしまいました。

もともと21歳と29歳が一緒に住むこと自体、かなり無理があったということなのかもしれませんし、見方を変えれば、ルームメイトの関係なんてどこともだいたいこんなもんだ、ということもできるのかもしれません。別に恒常的にケンカをしてたわけでもないし、まぁまぁの関係だったと言えなくもないでしょう…。

ただ、未熟でナーバスではあるものの、確実に僕より100倍以上ピュアではある彼から、「あんまりfriendshipを深めることはできなかったけれど、君は、僕が出会ってきた人の中で、一番大事な意味を持った人の一人だ。」なんて言われると、僕の方は、結局最後まで彼に(本当の意味で)心を開いてやれなかったことを、正直、申し訳なく思いました。もうちょっと、一人の人間として、本気で向き合ってあげれば良かったなぁと少し後悔しています。(本当は、「自分自身の課題として、反省しています」と言った方が正確なのかも知れませんが…。このあたりが既にジブン中心主義なんですよね、この人。)。

まだ飛行機のチケットはとっていないそうですが、来週半ばにはシラキュースを発つとのこと。社長就任は年明け早々だそうです。なんだかんだありながらも、5ヶ月間、一緒に暮らしてきた22歳の青年の大きなチャレンジへの門出は、心から気持よく、送りだしてあげたいと思います。
Maxwell School, Syracuse, Dec. 8, 23:33

Origins of the Economic Crisis

今日は一日、雪が降り続いておりまして、クロースカレッジ(Maxwellの隣のスクール)の北側斜面には小粋なゲレンデが出来上がっておりました。小粋なゲレンデだけありまして、誰かがソリで滑った跡も、ちゃんと残ってございます(笑)

レポートが片付いた解放感からか、今朝は目覚まし時計(2個)に徹底的な放置プレイを食らわせ、10時頃まで惰眠。もそもそ起きだして親子うどんを作り、上々の出来栄えに一人、悦に浸ったあと、雪道をドライブして1時頃に登校。午後は、水曜日に試験があるStatisticsの勉強をして過ごしました。

6年間の社会人生活のおかげで、いついかなる時でも、一つのことに埋没することなく、情報収集のアンテナを張り続けていられる能力を身につけた僕。試験勉強中であっても、(いや、試験勉強中だからこそ)ウェブサイトでの情報収集に余念がありません。(←早い話が、学生時代の集中力はどこかに行ってしまったということです。)

そんなわけで、普段以上にネットをふらふら見ているので、(ごく)たまには面白い情報に出くわしたりもします。今日、Jeff Frankelさんという、ハーバード大ケネディスクールの先生のブログを見ていたときに、面白い絵を見つけたので、ご紹介しておきます。

この前の選挙で当選した1年生(0年生?)国会議員たちに、10分間(短っ!!)で「金融危機と不景気の原因」を説明するために用意したのがこの模式図とのこと。「"oil price spike"が"Recession"の一因なの?」とか、「"Excessive complexity"は"CDSs"の原因?(むしろ、"CDSs"の蔓延そのものが"Excessive complexity"の一要素では?)」とか、若干、ん?と思ったところもいくつかあるにはありますが、とはいえ、全体のイメージをざっくりつかむのに、便利な資料かな、と。

ちなみにこの資料、 上にも書いたように、Frankel先生が、新人議員さんへのブリーフ用に作ったらしいのですが、そのブリーフというのは、ケネディスクールが主催して開かれた、3日間の"briefing"(詰め込み勉強??)の一環としてのものだったとのこと。この3-day briefing、2年ごとに、つまり国会議員の改選ごとに行われているらしく、今回も、両党合わせて50人の新人議員のうち、40人が参加したそうです。さすが、ケネディスクール…てか、東大も(別に早稲田でも慶應でもいいんですが)こういうのやればいいと思うんですけどね。この前、日本人の同級生ともお昼食べながら話をしてたんですが、政策系の大学院が、象牙の塔に引きこもらず、ちゃんと実社会とかかわりあいを持っているところは、この国の、見習うべきポイントだと思います。

Maxwell School, Syracuse, Dec. 7, 26:19

Sunday, December 7, 2008

Snow again...

何日かぶりに真面目に雪が降りました。何気にこの地域の雪はパウダースノーっぽいので(←雪に疎い大阪人なので、そう呼んでいいものかどうか若干不安。なので「ぽい」付き。)、積りたてホヤホヤの景色はそこそこきれいなんですが、そんなときは、まだ除雪されてなかったりもするので、車の運転には要注意。なんて思いながら、いつものEast Genesee St.を走ってたら、家から1分くらいのところにある交差点で、見事に側面を凹ませた車に遭遇。けが人は出てなかったみたいでしたが、まだウィンカーもライトも点いたままだったので、凹みたてホヤホヤだったんでしょうね。クワバラクワバラです。(最近激やせしたらしい女芸人とは関係ありません。誰もそんなこと気にしてないよね。)

なんとなく、行間からにじみ出る雰囲気でお気づきかもしれませんが、今日は、ちょっとだけ解放された気分であります。Vちゃんとの打ち合わせも無事終わり(彼女のVAIOは、いまだにスペイン語しかしゃべれないみたいでしたが。笑)、"Energy, Environment, and Resource Policy"のレポートに蹴りがついた=今学期のレポート課題が全部終了した(!!)ので。 あと2本テストが残っていますが、とりあえず、書きモノのドロ沼状態から解放されたことがホントにうれしいです。

逆に言うと、英語で文書を書くのって、ホンっとストレスなんですよね…。他の留学生の人たちはどうなんだろ? 僕は、「中身(contents)を考える」作業と、「中身を英語で書き表す」作業を同時に(厳密に言うと、交互に)やるというプロセスが本当に嫌いで、かてて加えて、「英語の文献から文章を引用してくる」なんて作業が加わった日にゃ、その場から逃げだしたくなる、というか、実際、ネットの国カウチの国(=惰眠の国)への亡命を頻繁に企ててしまいます。スナック菓子を常習していることは言うまでもありません…(でも奥さんには言えません。どうかチクらないでください。)。

語学に近道はないので(ダッシュはできても近道はない、ということが最近よくわかってきました。)、地道にボキャブラリを増やして、考えたことをすらすら英語にできるようにしていくしかないんだろとは思いますが、その境地にたどりつくのにどれだけの修業が必要なのやら…。それまでに、○ポンドの大台を突き破ってしまわないかどうかが心配です。誰か、体重を増やさずに英語ライティングのスキルを高める方法をご存知でしたら、ぜひ教えてくださいませ。

12月に入ってからというもの、時事ネタからもだいぶ遠ざかってしまってましたが、今日、目についたところでは、日系人のEric Shinseki(新関)さんという退役軍人(元陸軍トップ)の方が、Obama内閣の退役軍人省長官(Secretary of Veterans Affairs)に就任する、というニュースが出てました。この方、アメリカでは、イラク戦争の見通しをめぐって、ラムズフェルド国防長官(当時)に盾ついたことで有名です。開戦前、ラムズフェルドが「少人数で平定可能」との楽観論を取ったのに対し、「数十万人レベルの兵力」が必要と強く主張。そのときはラムズフェルドに無視され、その後もラムズフェルドからの冷遇を受け続けたまま2003年に退役したわけですが(アホな(自称)論文書いて辞めた人とはだいぶ違います)、蓋を開けてみたら、Shinsekiさんの言ってたことが正しかったわけで、「ヒール」ラムズフェルドに立ち向かった有能な職業軍人、というイメージで、アメリカでは結構人気があるみたいです。

それはそれでいいんですが、この記事を見て僕が一番気になったのは、CNNの記事にも、Washingotn Postの記事にも、彼が日系人だということが、一言も書かれていないということ。まぁ、日系人とは言え、彼はれっきとしたアメリカ人なので、そのことも、それはそれでいいっちゃぁいいんですが(いいんかい!!)、その上でやっぱり気になるのは、日本の反応が薄すぎるんじゃないか、ということ。まぁ、国務省長官とか商務省長官とかならともかく、退役軍人省長官なんで、あんまり日本には関係ないと言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが…。

今回のことに限らず、そもそもの話として、日本人って(思いっきり僕も含めてなんですが)、日系アメリカ人に対する理解があまりにも欠けているような気がします。と言いつつ、韓国や中国がどうかと言われてもますますわからないので、もしかしたら、どこともそんなものなのかも知れませんが。でもなんかもったいないというか、何というか…。話はちょっと飛びますが、Mike Honda議員の2007年の対日謝罪要求決議案の経緯なんかは、帰国するまでにちゃんと勉強して帰りたいなぁと思っています。最近知り合いになったIRコースの同級生に、カリフォルニア出身日系5世のB君という人がいるので、今度、B君にも、その辺の話、一度聞いてみようと思います。

p.s. 奥さんからの誕生日プレゼントは、モコモコの室内履きでした。今朝、郵便局からpick upしてきて、さっそくお家で使ってます。これから始まる長い冬に重宝させてもらえそうです。
my house, Syracuse, Dec. 6, 26:18

Friday, December 5, 2008

Halfway Point

"Public Organization & Management"のレポートを、〆切の30分前に提出し、今週の仕事はすべて終了。怒涛のfinal week、残るは、月曜日のレポート提出("Energy, Environment, and Resource Policy"のレポート二本目。突如グループでやってもいいことになったので、例の天然系ドイツ人Vちゃんと、共同執筆中)と、火(Public Budgeting)・水(Statistics)のテストの計3つになりました。ようやく折り返し地点までは到達したような気がします。明日の夕方にVちゃんと打ち合わせすることになり、それまでにdraft作っていかないとなので(そして、まだまったく書きはじめてない…)、息ついてる暇はないんですが、とりあえず今週一週間乗り切れたことに、気持的にはホッとしてます。

そんなこんなでバタバタしているあいだに、気がつけば、秋学期の授業は全部終わっちゃってました。テストは来週もありますが、授業自体は今日で全部おしまい。アメリカ人のクラスメイト達は、テストが終わった瞬間、みんな実家に帰っていくみたいなので、今日をピークに、キャンパスも日に日に寂しくなっていくのかも知れません。

ここ数日、「しんどいしんどい」とタワゴトばかり書いていて、中身のある話をまったく書けていない(普段から書いていないという話もある…)ことに、若干、欲求不満気味ですが、頭の中にモワモワとたまってるあんなことやらこんなことは、テストが終わったらゆっくりブログに書こうと思います。

ちなみに、今日、奥さん本人からのメールで、奥さんが誕生日プレゼントを送ってくれていたことが発覚しました。忙しさにかまけてしばらくポストを覗いてなかったので、不在通知にも気づかなかったらしく…。言われてみてみたら、確かに、誕生日のちょうどその日(3日)付の不在通知が残ってました。というわけで、明日は朝一で郵便局に行ってきます。
Maxwell School, Syracuse, Dec. 5, 20:30

Problem with Spanish

明日提出のレポート2つ、今日中に終わらせるつもりでしたが、ひとつは明日に持ち越し。完全に自転車操業です。ちなみに、月曜日に書きかけてヘタレましたが、英語では「自転車操業」のことを、Robbing Peter to Pay Paul というらしく。。。物騒な話ですね。Poor Peter…。

久々登場Vちゃんのお話。昨日のお昼、自習室で会った時のこと。なんだかご機嫌なので、どうしたのかと聞いてみると、

「ちょっと聞いてよ。わたし、新しいPC買うたん。どこのやと思う?sonyのバイオ!! ネットで注文してんけど、今日の午後、届くはずやねん。めっちゃ楽しみやわー」

との由(注:もちろん本人が大阪弁でしゃべったわけではありません)。いいねいいね、楽しみだね、と言いつつ、その場はお開きに。

夜、同じ自習室でVちゃんを再び発見。なぜかバイオは使わずに自習室のデスクトップを使用中。後姿が心なしか沈み気味…。「あれ?新しいバイオは??」 と聞くと、Vちゃん曰く、office内蔵版を買わなかったので、アルゼンチン人のルームメイトにofficeを入れてもらったところ、表示が全部スペイン語でさっぱりわからん。言語設定の変え方もわからんし、スリープモードからの立ち上げ方もわからん。何から何までスペイン語で何から何までわからんので、とりあえず、今日はあきらめた、とのこと。デスクトップのキーボードをパタパタたたくVちゃんの横で、届きたてホヤホヤのvaio君がはかなくも放置されてまおりました…。

相変わらず、笑いの神様に祝福され続けているVちゃんなのでした。羨ましい限りですね。
my home, Syracuse, Dec. 4. 28:21

Thursday, December 4, 2008

The First Article in my 30's days

というわけで30歳になりました。お祝いメールをくださった方々、ありがとうございます。over 30の方からは、ほとんど「呪いの言葉」にしか見えない「祝いの言葉」(らしきもの)もたくさん送っていただきました。うれしくて寒気が収まりません(笑)

クラスメイトの誰かが誕生日を迎えると、毎回、どこかのレストランでパーティをやったりするんですが、今日はさすがにみんなテンパってるので、外にはいかず、自習室で、ピザを取ってて、ささやかにお祝い会をしてくれました。まぁ、この歳になって、あまり盛大なのも恥ずかしいので、そんくらいがちょうどいいという話もあります。ただ、会う人、会う人に「30には見えない」といわれるので、そろそろ真面目に対策を考えないとなぁと思いはじめました。威厳がなさすぎるみたいです。。。

あと、もう少し英語がうまければ、冗談も交えて自然にお礼の言葉も返せるんですけどね…(沈) もっと英語うまくなんないとなぁ。。。

そんな感じで、24時間のうちの大半を大学の校舎で過ごしてしまった30回目の誕生日でした。まぁ考えようによっては幸せなことですね(苦笑)

今日は、public budegtingのfinal reportを提出。我ながら残念な出来栄えでしたが、とりあえず締切にには間に合わせて提出。次は金曜日〆切のレポートが二つあるので、今は、それの作業中です。

英語で苦しみまくった夏学期を除けば、なんだかんだいって仕事に比べれば楽ちん、と思ってずっとやってきましたが、ここにきて、そろそろ本気でキツくなってきました。あと一週間、気合い入れて頑張らねば。。
Maxwell School, Syracuse, Dec. 3, 25:41

Tuesday, December 2, 2008

The last article in my 20's days

ワタクシゴトで恐縮ですが(なんてこと言ったら、毎日恐縮しないといけませんが)、わたくし、あと30分ほどで、30歳を迎えます。日本時間で言えば既に「なってる」という話もありますが、事実として、いまはアメリカに住んでますので、アメリカ時間でお話しましょう(笑)

とはいえ、そんなにhappyな状況でもなく(←30歳になることが、ということではないですよ。まぁそれもですけど。笑)、今も自習室にこもって作文中でございます。目下、怒涛のfinal week。明日も、Public Budgetingとやらのレポート提出があるので。。

ちなみに、今日のelevator speechは、元NOVA講師のN君が予行演習につきあってくれた甲斐もあり、自分的には納得のいくスピーチができました。書く方はまだまだですが、しゃべる方はだいぶ楽しくなってきました。東京にいる某奥さんからの「英語で笑いを取ってこい」という無茶なmissionは、残念ながら果たせませんでしたが、それは次回以降に挑戦するということで。
  
而立できてんだかどうだかよくわかりませんが(「而立」の意味がそもそもわかってないという話もある。「自律」とは違うんだろか??)、昔の偉い人によると、あと10年間は惑っててもいいらしいので、明日からもいろいろ考えながら、うろうろ惑いながら、変わらず元気に生きていきたいと思います。
  
とりあえず、早いとこbudgetingのレポート終わらせよっと。
 
 
↓ クラスメイトのY君が、少し早目の誕生日プレゼントをくれました。

Maxwell School, Syracuse, Dec. 2, 23:37

Robbing Peter to Pay Paul

まったくHappy Holidays感のないうちに、Thanks Giving Daysもあっけなく終わり、怒涛のFinal weekが開幕しました。

初日の今日はLambrightの"Energy, Environment, and Resource Polcy"の最終回にして、research paper(15ページ)の提出日。取り合えず無事に提出完了。このpaperについては、ブログでも書こうと思ってますが、いささか気合いを要するので、取り合えず次回以降に先送り。

明日は、VanSlykeの"Public Organization & Management"の授業で、elevator speechが当たっていて(詳しくはこちらを)、人前で10分くらいしゃべらないといけないので(残念ながらもちろん英語です)、目下、その特訓中。ちなみに明日しゃべるのは、「南極条約環境保護議定書交渉」ネタ。どマニアックですいません。。

と、御多分に漏れず、僕がfinal weekでバタバタしてる間に、世界では、大きな事件や動きが同時多発的に起こっていますね。

ムンバイのテロ自体はようやく終息しましたが、予想通りというかなんというか、印パキの関係悪化に発展していきそうな気配です…。アメリカのニュースを見ていると、パキスタン政府は、インドに最後通牒突き付けられないように必死になってるみたいですね。パキスタンが、東の国境(=インド国境)に目を向けないといけなくなると、その分、西の国境(=アフガン国境)の守りがおろそかになるわけで、アフガンで苦しんでいるアメリカにとっても、これは非常に頭の痛い問題だと思われます。もしやそれが今回のテロリストたちの本当の狙い?? 勘ぐりすぎでしょうか…。

うちのクラスにもインド人とパキスタン人のクラスメイトが一人ずついます。インド人のD君は、友達を一人ムンバイで亡くしたらしいという話を別の友達から聞きました。彼の心中は、察するに余りありますが、同時に、パキスタン人のAちゃんの気持ちも複雑だろうなぁ…と思います。

一方で、タイの政変も長引いてますね。今日はまた、反政府デモ隊側に死者が出たみたいです…。ざっくり言うと、貧しい地方(特に北東部)出身の人たちがタクシン元首相の後継ともいうべき現政権を支持し、バンコク市民(=都市部の人)はその打倒を訴えている、という構図。タイ人のクラスメイトPちゃん曰く「タクシン政権は腐敗しきっていた。今の政権もその流れを引いている。既存メディア(新聞・地上波TV)もすべて政権側に買収されているので、独立系メディア(ケーブルTV)にアクセスするお金のない地方の貧しい人たちは、可哀そうなことに既存メディアの垂れ流す洗脳に浸りきっており、現政権の腐敗ぶりに気づけない。」という解釈になるらしいです。正しいのかどうかは、他に判断材料がないので、僕には何とも言えませんが、少なくとも、昨日のBloombergには、Pちゃんのコメントとほぼ同じ内容の記事が出ていました。

ここアメリカでは、Obamaさんが、すでにメディアが報じていた通り、今日(正確には昨日)午後、ヒラリーの国務長官任命と、現職国防長官ゲイツの留任を発表しました。最近、President-elect本人もご自分でおっしゃってますが、彼の組閣ぶりは、とにかくpragmaticですね。大統領選が終わるまで、自分を長い間支えてくれたスタッフを一旦脇に押しのけて、要職をかつての政敵やBush政権の閣僚に与えるなんて、かなり大変なことだと思うんですが、それをさらっとやってのけてしまうあたり、Obamaさんって、やっぱりすごいなぁと、なんというか、大衆受けするだけの政治家じゃないんだなと思ってみています。

といいつつ、今日(同じく正確には昨日)、アメリカの株価は下がりまくりましたね。それを受けてアジア株も全面安になり、代わりに円が高騰しています(現在93円台前半)。海外で暮らす身としては、正直、円高には助けられます(!!)が、世界経済はいよいよヤバいみたいですね…。何が起こってんのか、時間ができたらもうちょっと詳しく勉強したいなと思いつつ。

なんてことを書いてる間に、タイトルの話に触れてる時間がなくなってしまったので、続きはまた今度。

my home, Syracuse, Dec. 1., 26;50

Sunday, November 30, 2008

How can you carry the Space Shuttle?

スペースシャトル"Endeavour"が、何日か(2週間くらい?)ぶりに地球に戻ってきました。宇宙オタクでも航空オタクでもないので、特に意識してたわけではないんですが、今日も相変わらず家にこもってレポートやってたので、CNNの中継を見るともなしに見てしまいました。

普段使ってるFloridaのKennedy宇宙センターの天候が悪かったので、着陸地をCaliforniaに変更したことを除けば、特に大きなトラブルはなかった様子で、空から舞い降りてきたシャトルがきれいに着陸する様子が、生放送で映し出されてました。

何回見ても思うんですが、宇宙をプカプカ浮いてた乗り物が、もっかい地球に戻ってきて、何事もなかったように自力で滑走路に着陸するのって、やっぱどう考えてもスゴいですよね。「何をいまさら興奮しとんねん」と言われるかもしれませんが、100%文系人間の僕としては、この映像を見せられると唸らずにはいられません。今日も、一人で中継見ながら、「はぁーっ、すごいなぁ」と感心しておりました。

しかし、ここで大きな疑問が!! 予定に反してCaliforniaに降りてきたシャトル君。さて、どうやってフロリダに連れて帰るのか??? まさかそのためだけにもっかい打ち上げるはずもなく…(てか、Californiaには発射台ないですよね、たぶん)、飛行機みたいに普通に滑走路走って飛ぶことはできなさそうだし。。。いったん解体して陸送…??なんて思ってたら、Yahoo! JAPANに、ご丁寧にもNASAへのリンクが。適当に読み進めていくと、このページの一番下に、"Once the shuttle is ready, a Boeing 747, known as the Shuttle Carrier Aircraft, will ferry it back to Kennedy." との記述が!!

え?? 飛行機でシャトル運ぶの???

いくらジャンボ機がでかいっつっても、シャトルは入らんでしょう…と思いつつ、半信半疑でググってみたら――ありました。これが、シャトル運搬中の画像です↓


画像を見ても、やっぱりネタ(合成写真?)じゃないかと思ってしまいますが、事実みたいです。ここには載せませんでしたが、Youtubeには動画も出てました。

何日後かには、この親ガメと子ガメのセットみたいな変な飛行物体が、この大陸の上を飛んでくんでしょうね。0系の最後の雄姿を見逃しただけに、見てみたい気が…。

いやいや、オタクじゃないから。

my house, Syracuse, Nov. 30, 25:40
(アホなこと言うてる間に、アメリカも師走になってしまいました。)

Saturday, November 29, 2008

Anyway less than $2.00

晩御飯を食べて自習室に戻る道すがら、階段の踊り場でボクシングごっこをしているロシア人二人組に遭遇。二人とも手袋がモコモコだったので、たぶん、思わず「K1ごっこやろうぜ。お前、ミルコな。俺、バンナ」的な話になったんでしょうね。どこまでホントか知りませんけど。。。シュールな夜です。

Budgetingレポート二日目。なかなか進みません。このレポートに関しては、そんなにいいものを仕上げようというつもりはさらさらないので、調べ物をしながら、並行して書きすすめてるんですが、アメリカの財政制度は、いい加減にしてくれと言いたくなるくらい複雑で、少し進んだかと思うと、そのたびに、新事実が発覚→ってことは、さっき書いた中身は辻褄が合わへんなぁ…ということとなり、あぁぁぁーーーー、うぅぅぅーーーーー、がぁーーー。。。はい、書きなおし。というわけで、進んでは戻り、進んでは戻りの繰り返しで、まだまだ先は長そうです。(日本で学部生やってるときから思ってましたが、自分には財政学は向いてないと思います。こんなこと言ったら、ゼミの先生に怒られますけど。)

てなわけで、今日も一日自習室にこもってるわけですが、遅めのお昼を買いに、ダンキンドーナツに行った時のこと。

僕   : ハムエッグサンドのセットちょうだい。あ、それにハッシュブラウン付けて。
店員A: 〇〇ドルでーす。
僕   : はい、どうぞ。(デビットカードで払う)
店員A: (店員Bに)4番セットと、ハッシュブラウンよろしく。
店員B: えー、せやからハッシュブランは切らしてるって言うてるやん!!!
店員A: え?そうやっけ?そんなん私知らんしー。 
      お客さん、そういうことらしいわ。どのドーナツがいい?
僕   : ?? (状況を理解するのに一瞬時間を要する。
         → ハッシュブラウンがドーナツに化けたことを理解。
         → 当然のごとく「返金」というオプションは与えられないということも遅れて理解。) 
僕   : あ、あの、その、そこのパンプキンなんちゃらちょーだい。
店員A: と?
僕   : と??? (状況を理解するのに再び時間を要する。
        → ハッシュブラウンがドーナツ2個に化けたことを理解。
        → とはいえいきなりドーナツ2個選べと言われても、少年少女じゃあるまいし…。)
僕   : (といいつつ、)じゃぁ、アップルなんちゃらってやつちょーだい。
          → 次なる攻撃(=ドーナツ3個目)を若干期待しながら身構える。
店員A: (ドーナツ2個を紙袋に詰めながら)はい、どうぞ。
僕   : さ、さんきゅー。(やっぱ3個目はないか。。)
  
普段、ドーナツなんて買わない人が、いきなり二つもドーナツ与えられたので、ハッシュブラウンのことも忘れてなんか得した気分になりました。でも帰り際に見てみたら、ダンキンドーナツのドーナツって一個93セントなんですよね。ハッシュブラウンは一個99セントだから、確かに、ドーナツ一個じゃ、こっちがワリを食う計算になるってわけか…。てか、ドーナツってそんなに安いんだ。知らんかった。

なんてことを考えながらドーナツ屋を出て、丘の上の根城(?)まで歩いて帰ってきた、土曜日の昼下がりでした。なんかうだうだ言ってますが、結局のところ、2ドル以下のミミチイ世界のお話です。

さて、そろそろ、2ケタbillionの世界(=州財政の世界)に戻らねば。ねば。ねば。。。。
Maxwell School, Syracuse, Nov. 29, 23:16

Friday, November 28, 2008

Budget Practice Report

Thanks Giving 休暇中のレポート課題第二弾はPublic Budgetingのレポート課題。今日はほぼ一日それをやってました。10/31の記事にも書きましたが、どこか一つ地方政府を選んで、その地方政府の財政状況について、紙10枚でレポートするというのがこの課題。その記事にも書きましたが、僕は、何の因果か、行ったこともないルイジアナ州の財政について調べています。〆切は来週水曜ですが、月・火は他の授業があるので、この週末の間に終わらせるのが必須。いまのところで3ページ目まで到達。あと7ページ…。他にも課題があるので、できれば明日中に終わらせたいんですが。。

以下、ほとんど皆さんのお役には立たないであろうリンク集。for myself…。

〇 財政データ 
U.S. Census Bureau "State Government Finances"  (全米各州の収入・支出)

〇 論文
The Impact of Hurricane Katrina on the State Budgets of Alabama, Louisiana, and Mississippi
November 15, 2005/Congressional Research Service

〇 ルイジアナ州政府
Comprehensive Annual Financial Report for the FY 2006-2007  (Division of Administration)
Office of Planning and Budgeting "State Budget Document"

Recovery Authority
LA Direct:: disaster recovery tracking
State Senate Fiscal Services

Maxwell School, Syracuse, Nov. 28, 27:00

Thursday, November 27, 2008

Thank Giving Day

今日は午前中に、懸案のレポートに蹴りをつけた(!!)後、晴れてThanks Givingのポトラックパーティに行ってきました。何日か前の記事にも書きましたが、アメリカ人にとってのThanks Giving Dayは、日本人の感覚で言うところのお正月に一番近いと思います。基本、みんな実家に帰るし、この日ばかりは、街中のお店もかなり閉まっています。

というわけで、お正月(的な日)にもかかわらずSyracuseに残っている寂しい人たち(?)で集まってパーティをしようということになり、今日は、スウェーデン人のMちゃんのお宅にお邪魔してきました。Thanks Givingと言えばターキー(七面鳥)、というわけで、七面鳥もちゃっかりいただいてきましたよ。まぁ、日本のお正月の鯛みたいなもんですね。鯛と同じように、各家庭で一羽ずつ、焼きます。

ターキーは、ホストのMちゃんが用意してくれましたが、ポトラックパーティは、みんな一品ずつ持ち寄るのがルール。というわけで、僕はJapanese Soul Food(??)焼きそばを携えて乗り込んできました。まぁまぁ、悪くない反応でした。ほっ。

昨日の頭痛が産みの苦しみだったのか、今日のパーティでは、これまでになく英語がスラスラ出てきて、すごくhappyな気持ちになれました(←単純)。少しは前進したかなぁという気が若干しています。まぁどうせまた一進一退だとは思いますが…。

そんな楽しいパーティだったんですが、地球の裏側(インド)では、哀しい事件が起こっているわけで、MPA生のパーティだけあって、放っておいてもそういう話題にもなります。その話の流れで、アフガン人のクラスメイトと、彼の国のことについて少し込み入った話をしました。彼が言っていたのは、

- カルザイ政権はcorrupt(腐敗)していて、治安も、教育も、貧困対策も、何もよくなっていない。
- タリバンが好きかと言えば、みんな別に好きではないが、少なくともカルザイ政権よりはよくやっていたというのが一般アフガン人のコンセンサス。
- 本当は、カルザイ政権とタリバンの連立政権にもっていくのが現実的なのだが、アメリカがそれを阻んでいる。(タリバンを絶対的に敵視している)
- 教育制度がまったく充実していないので、若い世代がますます偏った考えに傾きがち。このままではよくなる要素は全くない。

といった感じ。普段は明るい彼ですが、自分の国も未来については、かなり悲観視しているようでした。彼に、「ムンバイのテロリストの目的は結局、何なんだと思う?」と聞いてみたら、

とにかく資本主義(capitalism)が憎いんだと思うよ。テロリストたちの母国を貧困に追いやったまま、自分たちだけよろしくやってるから」

との答えが。ほぼ予想していた通りの答えだったので、やっぱそうなんだろうなぁと実感。。。

なんて話の後にこういう話をするのもなんですが、資本主義国アメリカでは、thanks giving dayの翌日はBlack Fridayといって、全米中のお店が安売りセールをする日、というお約束になっています。ベストバイみたいな量販店に至っては、明け方の2時とか4時とかから店を開けるところもあるとか。まぁこれも日本のお正月の、初売りセールみたいなもんなんでしょうね。僕は人ごみが苦手なので、明日は参戦しません。自習室にこもって、レポート第二弾に勤しみます。
my house, Syracuse, Nov. 27, 23:07

English Headache

ここ数日、かかりっきりのレポート課題から、昨日こそ脱出するべく、朝からPCに向かってたんですが、夕方頃から激しい頭痛が…。何かお腹に入れたら回復するかなぁと思って、友達と早めの夕食に行きましたが、期待とは裏腹に、頭痛は激しくなるばかり…。レストランから帰る頃には「もう何も見聞きしたくない」って状況で、そのままベッドへ。目ざましかけずに寝てみたら、結局、10時間くらい寝続けました。まだ全快ではないですが、いちおうレポートには取りかかれそうです。

風邪ではないと思うので、原因はよくわかりません。友達は、寒さのせいじゃないかと言ってましたが、自分的には、英語のせいじゃないかと思ってます…。この手の頭痛、日本にいるときはほとんど経験しなかったんですが、こっちに来てから、月一回くらいのペースでやってくるんですよね。それも、毎回、英語に苦しみ過ぎた後にやってきてる気がする…。困ったもんです。

さて、レポートの日程がだんだんやばくなってきました。今日は午後にthanks givingのポトラックパーティもあり、出ないわけにもいかず…。今やってるレポートはできれば午前中に終わらせたいところです。
my home, Syracuse, Nov. 27, 7:47

Tuesday, November 25, 2008

Power to Save the World ?

今週の授業は今日でおしまい。水・木・金は、Thanks Giving のお休みです。ノリ的には、たぶん日本のお正月に近いんだと思います。アメリカ人のクラスメイトは続々と実家に帰って行きました。自習室に残るは留学生ばかり(しかもなぜかみんな東アジア人)。異様と言えば異様な光景です(笑)

今週は少し暖かく、0℃を越えたり越えなかったり。今朝には雨も降ったので、積もってた雪もほぼ全部溶けてしまいました。雪が降って「寒い寒い」と言ってましたが、溶けるとなんだか寂しいもんです。まぁどうせまた、嫌というほど積もるんでしょうけど(笑)

ほんとは昨日書こうと思ってたのに、臨時ニュースに持ってかれたネタを。昨日の"Energy, Environment, and Resource Policy"では、Gwyneth Cravensさんという人の"POWER TO SAVE THE WORKD -The Truth About Nuclear Energy-"という本についてディスカッションしました。

Ecologistで、もとはanti-nuke(原発反対派)だったという筆者が、3年に亘る全米取材を敢行するうちに、(positiveな意味で)"The Truth About Nuclear Energy"を知り、これぞ"POWER TO SAVE THE WORKD"だと改心するにいたるというお話。ジャンルで言えばルポタージュです。

レポートに追われていて、ざーーっとしか読めなかったので、この本が良いとか悪いとかコメントするのは控えますが、とりあえず、もっかい読み直す必要はないかなぁと思ってます…。

ここでひとつ「釈迦に説法」な予備知識を。ご存知の方も多いと思いますが、この国は1979年のスリーマイル島原発事故のトラウマが大きく、それ以降、新しい原発は一基も造られていません。結果、この国の総発電量に占める原発の割合は比較的小さくて2割弱。ちなみに日本は約3割、主要国中最大のフランスは約8割です。温暖化・エネルギー対策の観点からMcCain候補は原発の建設再開に積極的でした。Obamaさんも、たしか「消極的賛成」くらいのポジションだったんじゃないかと思います。

さて、授業の中身に戻りますが、学期末ということで(=みんな、それなりに課題を抱えてる)、僕以外にも本をちゃんと読んでこれなかった人が多かったですが、そのわりには、やたら議論が白熱してました。当然ながら、アメリカ人も、熱くなると俄然早口にしゃべるので、リスニングに難ありの僕的には、かなり勘弁してほしいシチュエーションだったんですが…(苦笑)

Lambright先生がクラスに投げた質問は、「炭鉱事故や(石炭火力発電由来の排ガスによる)気管器障害で毎年たくさんの人が死んでいるのが明らかで、その数は毎年、原発が原因でなくなる人の数よりはるかに多いのに、人々はなぜ、石炭火力よりも、原発をより忌避するのか」というもの。確かに、言われてみればそうですよね。

侃々諤々の議論の結果、クラスの出した答えは「やっぱり、知らないもの・目に見えないものは怖いんじゃん?」というもの。それに対する先生のまとめは、「みんな議論してくれたとおりで、結局のところ、原発の課題はscienceというよりrisk communicationにあるんだ」というもの。

これに対する僕の感想。
① 「自分自身に被害の及ぶ危険性がありそうかなさそうか」という点も大きいんじゃないだろうかと思うも、発言の機会得られず。
② 2時間やって到達点はここまでかぁ…という気がしないでもない。「discussion」もいいけど、その先(=どうやって、そのrisk communicationを上手にやるか)の「teaching」も聞きたい。まぁそれは、別の授業で学びなさいってことなのかな。
原発の基本構造については、S君のブログでもこないだ紹介されてましたが、"POWER TO SAVE THE WORKD"の筆者のwebサイトに、すごくわかりやすい図説(動画説?)が載ってました。ご参考まで。
my home, Syracuse, Nov.26, 25:17

Monday, November 24, 2008

Shooting in my neighborhood

今朝のCNN(web版)に、"New Orleans ranks highest in crime, survey finds"(「ニューオリンズ、最も犯罪率の高い都市に(統計調べ)」)という記事が出ていました。 N.O.在住の同僚Y君も大変だなぁ~なんて思いながら、脳天気に今日のブログで取り上げようかと思ってたら、なんと、我が家から2ブロック(徒歩3分)と離れていないところで銃撃事件が起こってしまいました。(↓ 地元新聞社The Post-Standardのサイトから拝借。)

Shooting at Madison St. and University Ave.








同記事によると、撃たれたのは20歳くらいの男性で、駐車中の車内にいたところを、走ってきた車から撃たれたとのこと。被害者は大学関係者ではないらしく、また、警察曰く、当人を狙った犯行(無差別ではない)と思われるとのことです。とはいえ、家からも、大学からも、あまりにも近すぎる…。

ちなみに、うちの大学は、2007年のVirginia Tech銃乱射事件を受けて、緊急時のアラートシステムを導入していて、今回、そのシステムが初めて実際に使われました。自習室で早めのお昼ご飯を食べていたら、携帯にメールが飛び込んできて"Seek shelter, lock or barricade the door, await further instructions. "(安全な場所を探し、鍵をかけるかドアにバリケードを築くかして、次の指示があるまで待ちなさい)とのご指示が。校舎内の自習室にいたせいか、僕の周りにいた人は、誰もまったく慌ててませんでしたが…。(僕もたまごサンドを食べ続けました。)

こないだのGPS盗難騒ぎと言い、今回の銃撃事件と言い、最近、この界隈がなんだか物騒です。自衛するしかないわけですが、はっきり言って自衛のオプションもほとんどありません。まさか銃を買いに走るわけもなく…。どうしたもんかなぁと思案中です(たぶん、何もしませんが…。)

Maxwell School, Syracuse, Nov.24, 16:50

Break is also necessary...

寒い寒い…。今日も相変わらず極寒です。

いちおう寒波は今日で一段落らしく、天気予報によれば、明日は、一週間ぶりに「プラス」の気温(摂氏)の恩恵にあずかれるとか。ありがたや~。(明らかに期待値が下がってる…)

今日も引き続きレポート漬けです。

のはずだったんですが、「たまにはブレークも必要」と自分に言い訳しつつ、ほぼ思いつきで、友達誘ってアイスホッケー観に行ってきました。アメリカスポーツ観戦シリーズ第4弾。

観に行った試合は地元シラキュースの球団、Syracuse Crunchのホームゲーム。AHLというマイナーリーグの試合です。野球でいえば大リーグの下のAAAみたいな位置づけですね(たぶん)。

NHLの球団(どこかは知りません)の傘下に入っているとはいえ、日本のプロ野球の二軍とは違い、CrunchはCrunchで一つの独立した球団なので、鳴尾浜でやってるようなプロ野球の二軍の試合に比べたら(観に行ったことないけど)、プロの興業としてちゃんと成立しています。が、そこはやっぱりマイナーリーグ。ローカル色がはしばしに垣間見えて笑えます。スタジアムが軍人さん用の講堂と兼用だったり(舞台の中に無理繰り客席設置してる!!)、画面に流れるCGがいちいち垢ぬけてなかったり…。

中でも極めつけは、ゲームを盛り上げる(はずの)チアリーダーの皆さん。大学生くらいの女の子たち5人組がアリーナの中をうろうろしてて、パワープレイの時とかにリズムに合わせて踊ってくれるんですが、はっきり言って

ゆるゆる

です。試合前のイベント中にもチアリーダーどうしでだらだらだべってるし、もちろん踊りは揃ってないし、踊りが終わったら終わったで空いてる席に普通に座って油売ってるし…。昔、友達が「これめっちゃ楽やねん」とかなんとか言いながら、近所の神社でお正月巫女さんバイトしてましたが、なんとなくそんな感じでした。たぶん、チアリーダの子たちも、そんくらいのゆる~いノリなんでしょうね。ぱつんぱつんに気合入ったNFLのチアリーダーとは比べるべくもありません(上の写真の奥のスタンドで踊ってる白いトレーナー着た人たちが、その巫女さん、じゃなくてチアリーダーさんたち。写真をクリックして拡大してご覧ください。この写真からも、彼女たちの気合いの抜け具合が十分伝わると思います。笑)

ゲームはというと、1-1で迎えた3rd period残り24秒、相手チームに勝越し点を決められ、そのままthe end。後味悪っ!!(笑)  (※ アイスホッケーは3rd periods制(1 period=20分)です。)

ここで、これまでに観てきたスポーツ観戦の中間総括を。楽しかった順で言うと、

1.アメフト(SU vs ルイビル大)
2.サッカー(New England vs L.A.(というかベッカム))
3.アイスホッケー(今日の試合)
4.バスケット(ナゲッツvsどっか(忘れました))

そろそろ分かってきたことは、

・勝った試合は面白い(←当たり前)
・どっちかのチームを応援できる試合は面白い(←これも当たり前)
・やっぱり野球とサッカーが一番楽しい(←身も蓋もない…)

てことは、勝てそうな相手の時にSUのサッカー部の試合を観に行くのが一番いいってこと?? になりそうですが、サッカーの試合は屋外のスタジアム。その時点で選択肢からほぼ消えてる気が。。。(だって寒いし。)

早く春になって大リーグの試合を観に行きたいっす。。

my home, Syracuse, Nov. 23, 25:57
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Sunday, November 23, 2008

Obama's Economic Team

相変わらずレポート漬けの日々、そして家の外では相変わらず雪が降り続いてます。よく日本の天気予報で「積雪〇cm」とか言ってますが、あれってどうやって測るんでしょうね?その辺の道端で測るのか、除雪も圧雪もしてないところで測るのか…。それによって全然違ってくると思うんですけど。こんなこと、実際に雪の中で暮らすまで気にしたこともなかったなぁ(当り前か??)。後者の測り方(レッセフェールの方)で測るとすると、既に10cm以上にはなってます。ベランダに置いてある昔の洗濯機の上に、そんくらいの厚さの雪のカマボコができあがってました。
 
そんなわけで、頭の中がレポートのことでいっぱいになってること以外、あんまり目新しいネタもないんですが、webで新聞見てたら、Obamaさんの経済チームがほぼ固まったってニュースが出てたので(ほとんど自分の勉強用ですが)メモしておきます。
 
〇 Treasury Secretary ― Timothy F. Geithner
日本語では「財務長官」と訳されますが、アメリカ財務省は、財政政策だけじゃなく金融政策も担当してるので、日本でいえば、今の「財務大臣」より、昔(2001年の省庁再編前)の「大蔵大臣」の方がピタっとくると思います。まぁ現内閣では、中川さんが結局両方兼務されてますけどね。

さて、ガイトナーさんについて。父親の仕事の関係で高校まではアジアを中心に世界各国で過ごした(日本在住の経験もあり)彼は、ジョンズ・ホプキンズで国際経済学の修士号を取得した後、3年間のコンサル経験を経て、27歳で財務省に入省。1999年に国際担当次官に就任し、ルービン、サマーズ両長官の下で働いたのち、2001年、ブッシュ政権の誕生とともに下野。有名シンクタンク(田中宇に言わせれば「アメリカ外交政策の奥の院」)外交問題評議会研究員、IMF政策企画審査局局長を経て、2003年からニューヨーク連銀総裁の職に。

アメリカ人エリート(特に政府関係者)がどんなキャリアプランで偉くなっていくのか、まだいまいちよくわからないところもあるんですが、修士取得→D.C.のコンサル→役人→役人のトップ→政権交代で下野→再度の政権交代で返り咲きというパターンは、かなり典型的なんじゃないかと思います。ちなみに1961年生まれなんで、Obamaさんとは同い年ですね。二人ともお若い。てか、入省して10年で次官になれるって、どんな仕組み?? まぁ次官が何人かいるとはいえ、それにしても…。
 
〇 The Director of the National Economic Council ― Lawrence H. Summers
National Economic Council(通称NEC。バザールでござーるとは関係ありません。)は大統領府(Executive Office of the President)の中の一機関。 日本でも比較的有名な国家安全保障会議(National Security Council。通称NSC。吉本の芸人養成所とは関係あるかもしれません。)と横並びの組織ですね。1993年、クリントン政権のときに創設された比較的新しい組織で、初代directorはRobert Rubin。日本でいうと、やっぱ経済財政諮問会議が一番近いんでしょうね。なんかちょっと違う気もするけど。

サマーズは、クリントン政権時代に財務長官を務めた人物として有名ですが、もともとはアカデミックの世界(経済学)の人で、両親とも経済学者という家庭に産まれ(しかも、父方の叔父にはポール・サミュエルソン、母方の叔父にはケネス・アローが!! 二人とも超有名なノーベル経済学賞受賞者です。)、ハーバードで博士号を取得したのち、同大学で教鞭をとっていたそうです。91年、世銀チーフエコノミストに就任。93年、財務次官として財務省入り、99年、ルービンの辞任を受けて長官に就任。その後、ブッシュ政権の誕生とともにハーバードに学長として復帰しています。(その後、ごちゃごちゃ。)
 
これまで、この人のキャラクターについてはまったく知らなかったんですが、wikipediaによると、いろいろお痛もされてきたようで…。如何せんwikipediaなのでどこまでホントかは知りませんが、wiki情報を信じるならば、いささか尊大で、ときどきいらんこと言っちゃう方のようです。どこかの国の政治家に多いタイプなのかも知れません…。

〇 The Director of the Office of Management and Budget― Peter R. Orszag
Office of Management and Budget (OMB)は、今学期のBudgetingの授業にも出てきた機関ですが、いまいち何をやってるところなのかわかってません(スイマセン)。大統領府(EOP)最大の機関(約500人)ということはわかるんですが、何が仕事かというと、wikipediaによれば、"giving expert advice to senior White House officials on a range of topics relating to federal policy, management, legislative, regulatory, and budgetary issues" とのこと。そんなザックリ言われても…。ともあれ、大事なポストのようです(←どんなまとめ方やねん…。)

Orszagさん(カタカナでどう書いたらいいんかわからん。)は現在、 Congressional Budget Office(議会の予算案を取りまとめる機関。OMBのカウンターパート、なのかな。)のdirectorを務められてる方で、御年40歳(若っ!!)。ブログもつけてはります(ブログによると、こないだどっかの大学で、climate changeについて講演しはったそうです)。LSEで経済学博士号をとったあと、Brookings研究所(リベラル系で一番権威のあるシンクタンクの一つ)に所属、クリントン政権時代には、Special Assistant to the President for Economic Policy(経済分野での大統領特別補佐官?)も務められたそうです。


ささっと書きあげるつもりが、意外と時間かかっちゃいましたが、D.C.周辺に生息するエリートの皆さんが、どんなキャリアパスを積んでるかのいい勉強になった、ということでよしとしましょう。それにしても、GeithnerもOrsazgも若い。こう、とんとんと進んでいける人はいいですけど、そうでない人たちは、どうなるんでしょうね?逆にちょっと気になってしまいます(笑) そして毎度のことながら、wikipedia様さま。様さますぎて、このblogいらんのちゃうかと思ってしまいます(苦笑) さて、勉強に戻るとしますか。

my home buried in snow, Syracuse, Nov. 23, 10:20

Saturday, November 22, 2008

Driving in Snowing

Thanks giving が近づき、今日のMaxwellはすでに人影もまばら。かたやMPA生のメーリングリストでは、「今週末、車で〇〇行きます。同乗者募集!!」的なメールが飛び交っています。というわけで、すっかりthanks giving モードのMaxwellです。

そんな中、僕はと言えば、レポート執筆にいそしむ日々。何の因果かわかりませんが、thanks giving休暇明けの12月1日~3日に、レポート提出と発表が集中!! みんなそんなもんなんだろうと思ってたら、どうもそうでもない様子。他の人が羨まひぃ…。まぁその分、これまで人より楽させてもらってたってことなんでしょうけどね(笑)

今日はLambright先生の"Energy, Environment, & Resource Policy"の期末レポートを一日やってました。わりといい加減な先生なので、課題の内容については生徒の間で諸説飛び交ってますが(苦笑)、「何でもいいから、エネルギー、環境、資源に関係のあるテーマで15枚書いてらっしゃい」というのがどうも定説らしい。僕は、「温暖化対策未実施国からの輸出品に対する輸入関税措置」について書く予定。今日はとりあえず日本語で下書きした後、翻訳作業を途中までやってみました。またそのうち、このブログでも詳しく書きます。

夕食は、こんな日でも自習室にいた数少ないクラスメイトと一緒に、ちょっぴり郊外の韓国料理屋さんへ。その道すがら、人生初の雪道ドライブに挑戦。感想を一言で言うと、超怖かったです。が、後部座席に陣取ったSyracuse出身(=雪道のエキスパート!!)Aちゃんのご指導を仰ぎつつ、無事、レストランに到着。少しでも温まるものをと純豆腐(スンドゥプ。豆腐入りのチゲ鍋)をいただいてきました。まぁ、年がら年中、純豆腐ばっかし食べてるという話もありますけどね。(←好物なので仕方ない。)

その後、Maxwellで小一時間勉強した後、CR-V君に乗って帰ってきました。写真は、Maxwellからの帰り道の写真。12時も回ってるというのに、しかも氷点下10℃に迫ろうかというのに、元気な少年少女(たぶんundergraduate??)達が、雪遊びに興じていました。よくやるなぁと思いつつ、ちょっと混ざりたいなぁとも思いつつ(笑) 明日の朝、CR-V君がどんくらい雪にうずもれてるかが心配です(―。―;)
my home, Syracuse,Nov.21, 25:01
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Friday, November 21, 2008

GPS thief

クラスメイトが車上あらしに遭いました。South Campusの学生寮(といっても、日本のそれとはだいぶ違っていて、広大な岡の上にアパートがぽつぽつ建っている感じ)に住んでる彼は、いつもどおりアパートのガレージに車を停めてたらしいんですが、朝起きて見てみたら、窓を割られ、GPS(カーナビ)を持っていかれていたとのこと。周りの車も同じようにやられていたそうです。

夕方には、別の友達も、昨日、車上あらしに遭ったという新たなbad newsが…。二人の家は地理的にだいぶ離れてる(車で15分くらい)ので、犯人が同じかどうかはわかりませんが、いずれにせよ嫌な話です。

日本基準でいえば必ずしも治安がいいとはいえないこの街にあって、僕ら学生がふだん暮らしてる地区は比較的、治安がマシなはずではあるんですが、やっぱり、こういう事件も起こってしまうんですね。。それなりにお金を持ってる人たちがまとまって住んでいるので、泥棒にしてみたら、むしろ狙い目ということなのかもしれません。

気をつけないととは思うものの、今回の二人のケースは、ほとんど予防のしようもなかったわけで、幸運を祈ってるしかないのかもしれません。。


さて、ワシントンでは、今週、Big 3の社長さん達がデトロイトからやってきて、国会議員相手に緊急融資($25 billion)の発動をお願いしていました。が、説得は失敗に終わり、「2週間あげるから、もうちょっとましな提案持ってきてくんない?」と言われて帰ってったそうです。

報道を見る限りでは、Big 3の持ってきた提案はなかなかひどかったみたいですね。NY timesには、"The comments(下院 Pelosi 議長と上院 Reid 議長の共同記者会見でのコメント) indicated that after two days of hearings, the auto executives had hurt rather than helped their cause."とまで書かれてました。提案の中身もさることながら、彼らが(航空会社の通常の飛行機ではなく)社用機でデトロイトから飛んできたということが、議員・マスコミの不評を買ったらしく、今日、立ち話をしたアメリカ人のクラスメイトも、「自家用機に乗って金をせびりに来るなんて矛盾してるよね」とご立腹でした。

まぁ、彼らが必要としてる額は、飛行機一機売ったところでどうにもなんない額なんでしょうが(それがそもそも問題)、とはいえ、世間の反応を読めずに社用機で来ちゃうあたり、やっぱり何かしら「ズレてる」んでしょうね。そもそも、MichiganやMissouriといった自動車産業州以外の議員にしてみれば、「付き合わされてる」感が強いみたいですが…。

12月2日に再検討とのことですが、デトロイトはどうなるんでしょうか…。

my home, Syracuse, Nov. 20, 26:44

Wednesday, November 19, 2008

Obama's Lincoln

"Public Budgeting"のレポートはなんとかギリギリで提出できました。提出時間の直前までPCに向かってパタパタやってましたが。。。 それにしても、今回も英語がひどい。どう直したらいいのかはわかりませんが、ひどい英語だということはよくわかります。そんなわけで、達成感の伴わない疲労感に浸っております。どよん。

だからというわけではないんですが(いや、だからです。)、budgetingの授業が終わった後は、特段、用もないのによれよれと生協へ。レジの横にはいつもどおりNewsweekとTIMEが置いてあり、表紙はどちらもObamaさん。それ自体は今更驚くべき話でも何でもないんですが、面白いのは二誌の取り上げ方。Obamaさんを、NewsweekはLincolnになぞらえ、かたやTIMEはFDRになぞらえていました。両方とも、前から言われてる話ではありますが、こうやって同じタイミングで二つ揃うと面白いですね。

Newsweekのcover storyの論調は「Obamaさん、大勝したから言うて数の論理で押し切ったらあきまへんえ。南北戦争の後、南北融和に努めたLincolnさんを見習って、bipartisanship(超党派)に徹しなはれや」というもの。実際Obamaさんは、選挙演説でもLincolnの言葉を何度か引用しています。Democratsの党大会で使ったギリシャ風のセットについても「あれはLincoln Memorialへのオマージュなんだ」ってテレビで解説してる人がいてましたし(ほんとかどうか知りませんが)。そう言うのを見聞きしながら、単純に、「Lincolnは奴隷解放の父だからか」と思ってましたが、民主党の政治家であるObamaさんが、共和党の政治家であるLincolnを称えることで、bipartisanぶりをアピールするって狙いもあったのかも知れませんね。

一方のTIMEで目を引いた記事は"What a New Energy Economy Might Look Like"。Obamaさんはclean energyを推進するための予算として、毎年$50 billionつっこむと公言していますが、その中身がどんな感じになるのか、the Center for American Progress(Obamaの政権移行チームのchiefであるPodestaさんのシンクタンク)の案を紹介しています。若干、今更感もありますが(…汗)、僕自身のお勉強のためということで、書かせてもらいます。(S君がだいぶ前に同様の記事をブログに載せてたという噂も…。)
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「5つのcomponents」
1. A green bailout for the automakers (何はともあれBig3の救済 → 自動車の燃費向上、plug-in hybrids)
2. A green-infrastructure fund (公共ビル、民家の保温性能向上 → 建設業の活性化)
3. 風力・太陽光発電事業者、省エネ機材製造業者に対する減税
4. new "smart" electric grid の建設
5. 公共交通機関への投資促進 
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表現があいまいで若干よくわからない部分もありますが、とりあえずはっきりしていることは、ターゲットは「車・建物・発電・送電・公共交通機関」の5つだということ。これはほぼ納得。

4.が一番わかりにくいですが、要は、再生可能エネルギー(風力・太陽光・地熱)発電の適地である中西部及び南西部から、電力の大消費地である両海岸に電力を効率的に送電するため、新たな
送電網を敷く(or既存の送電網を補強する?)ということらしいです。(読者のみなさま、間違ってたら指摘してください。)

2.~5.が(とりわけblue colorの)雇用創出に直結するのは明らかですよね。1.は、英語があいまいで、どこまで明確committさせるつもりなのかよくわかりませんが、要は、昨今話題のBig3に対するbailout(=公的資金投入)を実行してあげる代わりに、彼らには、毎年4%の燃費向上と、pug-in hybridsの開発投資を約束させる、ということのようです。

なるほど。"Green New Deal"と言われる由縁がこれでよくわかりました。(これまでわかってなかったんかい…??)

ちなみに、S君のブログでも紹介されてましたが、今日と明日の2日間、カリフォルニアでは、シュワ知事主催の「地球温暖化国際サミット」なるイベントが開催されています。このイベントにObamaさんが送ったビデオレターが、政権移行チームのwebサイト(その名も「change.gov」!!)にアップされてましたが、その中でも、president-elect自ら「$50 billion」とはっきり言及してましたね。



それにしても、change.govって…。「.gov」ってどんな基準で使えるんだろ(―。―;)
my home, Syracuse, Nov. 19, 25:21

November Snow

明日の提出のPublic Budgetingのレポートが終わりません。あぁ、英語でレポート書くのって、ほんまに疲れる…。

というわけで、今日はブログ書いてる時間がないので、今朝の雪景色の写真でお楽しみください。ちなみに今の気温は-6℃。明日は-7℃まで下がるそうです。おぉぉ、寒いぃ…。


my home, Syracuse, Nov. 19, 25:11

Monday, November 17, 2008

NO RULEs in WV?

先週の石油に続き、今週の"Energy, Environment, and Resource Policy"のお題は石炭

恥ずかしながらこっちに来てから知ったのですが、この国の電力の約半分は、石炭火力で賄われているそうです。それというのもこの国は、"the Saudi Arabia of coal"と言われるほど、石炭資源に恵まれているから。逆に言うと、それだけ大きな国内石炭業界を抱えているので、石油やガスへのエネルギーシフトは、政治的に容易ではありません。というわけで、この国の温暖化対策を考える上で、石炭の問題は、石油と同じくらい(あるいはそれ以上?)に避けて通れない問題になっています。

今日の授業は「炭鉱州」のお話に。アメリカの炭鉱の配置は、右の地図みたくなっていて(EIAのサイトから拝借)、AppalachianPennsylvania, Ohio, West Virginia、InteriorのIllinoi, Kentucky、WesternのMontana, Wyomingなどは、しばしば「炭鉱州」と呼ばれます。

炭鉱州は、概して、採炭以外にまともな産業がなく、結果、平均所得が低くて、教育機関の充実度合いもイマイチ…とのこと。

その中でも、Lambright先生が"extreme""the bottom of bottom"と酷評していたのは、West Virginia州。アメリカ人な生徒の皆さんも同意見のようで、「街と言えるほどの街が一つもない」、「WVの大学は、たまに有名アメフト選手を輩出するが、有名学者を輩出することはあり得ない」、「町を歩いてて18歳から45歳くらいの人に会うことはまずない」、「一度行ってみたが同じアメリカとは思えなかった」と、とにかく散々な言われよう。挙句の果てには「基本的にregulationが存在しない」とまでも。もちろん、文字通り法律がないわけはないので、enforcementがゆるゆるだという意味なんでしょうが…。

授業の最後にLambrithgが言っていた一言―「WVには、炭鉱も多いが、アパラチア山脈の美しい自然もある。そこに住まう人たちは粗野だが、本当にいいやつらだ。ただ、その土地の雰囲気は、本当に哀しい(sad)。」 West Virginia、帰国するまでに一度は行ってみたいと思います。

ちなみに、今日の授業で使った本は、Jeff Goodellの"BIG COAL"。"the dirty secret behind America's energy future"という副題の通り、採掘から発電に至る石炭関連業界の裏側を、3年の取材をベースに書き起こしたルポタージュで、先週の"The End of Oil" 同様、重苦しくも、非常に勉強になる本です(僕的には、こっちの方が"The End of Oil" 以上に重かったかなぁ…)。今回は、ざっとしか読めなかったので、冬休みにゆっくり読みなおしたいなと思っていて、それが実現したら、このブログにもきっちり感想書きますね。
Maxwell School, Syracuse, Nov. 17, 15:16

Sunday, November 16, 2008

Trip to the National Capital

二日間のご無沙汰でした。相変わらず、元気にやってます。これまで毎日欠かさず更新してたので、突然、二日間もサボったら、「ヤツの身に何かが起こったのでは!!?」と心配された方もいらっしゃったのではないでしょうか…、

え?そんな人はいない??

あ、なるほど。そういうことですか。これは失礼いたしました。。


とまぁ、しょうもない一人ボケ突っ込みはどうでもいいんですが、なんでこの2日間、更新をサボってたかというと、ワシントンD.C.に旅行に行ってたから。金曜日(14日)の朝にSyracuseを経ち、D.C.の先輩宅に金、土と二晩滞在。今朝、D.C.の空港を出て、夕方、Syracuseに戻ってきました。

行きしは、実にいろんなことがありました…。予約していた便には乗り遅れ、リスケした便(13:30 D.C.着予定)は天候不順で一向に飛ばず、結局着いたのはほぼ5時間遅れの18:20。その間、空港のターミナルに○○を××して係員さんにこっぴどくしかられ――と、とことん落ちるところまで落ちた一日でした。はぁ。。。

でも、この旅行全体を通して見ると、初日一日分の落ち込み(←それもそもそも自業自得なんですが)を補って余りあるものを得て帰ってこれました。今回の旅は、D.C.市内の観光もさることながら、どっちかいうと人に会うことがメイン。泊めていただいた先輩(昔、同じラインで大変お世話になった上司にして、Maxwellの大先輩)宅に、現在アメリカ留学中の同僚たち5人が集合。家主さん(=その先輩)にも交じっていただきながら、二晩とも、極限まで睡眠時間を削って、G20以降の国際社会のあり方について、丁々発止の激論を交わしてきました。

・・・・んなわけはなく、二晩とも、夜遅くまで全力で話していたのは、取るに足りない与太話(笑)。「誰が一番肥った?」とか、「いつまでたっても英語がしゃべれん」とか、「いやいや、こいつはむしろ日本語がしゃべれとらんぞ」とか。あ、もちろん、アホな話だけじゃなくて真面目な話もしましたよ。まぁ、時間的には アホな話:真面目な話=9:1 くらいでしたけど。時間的には短いながらも極めてinntensiveに!!(ほんまか?) というわけで、完全に修学旅行なノリの二夜を過ごしてまいりました。

それはそれで、本当にunforgettableな時間だったんですが、日中はというと、3人の日本人のスペシャルゲストな方々とのお食事会を梯子していました(その合間にD.C.観光♪)。

お会いしたのは、某日系メーカー北米支社、某国際機関、某僕の所属組織、でそれぞれで働いておられる日本人の方々。3人目の人(つまり、うちの組織の先輩)だけが東京からの出張組、あとのお二方はD.C.で働いていらっしゃいます。

お三方とも、考え方の筋がビシーっと通った方々で、東京を離れて以来、しばらく遠ざかっていたビンビン来る感じの刺激を、頭の上からバサ~っとかけていただきました。 擬態語の連発だけでは、伝わりそうで伝わらないと思うので(ていうか、伝わりそうでさえない)、感じたポイントを簡単にメモしておきます。

1.仕事の”Value”
メーカーの方、国際機関の方とも、仕事をする上での"value"という点をすごく強調されていました。「自分の組織はどういうvalueを生み出すべき組織なのか」「(その中で)自分はどういうvalueを生み出していくべきなのか」――そんなお話を聞いていると、留学前の自分は、"value"に対する執着が足りなかったなぁと反省します…。

ただ、同時に浮かんでくるのは、value意識の薄い(→ゆえに、明確なプライオリティがない)組織の中で、valueを追求するにはどうすればいいのか、という疑問。これはなかなか、悩ましい。。 でも逆に言うと、自分の部下たちには少なくとも、仕事をする上での明確な価値基準、プライオリティを示せるようになりたいなぁ、とも。

2.Managerのスキル
メーカーの方は、その方の会社の超「できる」managerさんが駆使されているというmanagemant術(?)についてもお話ししてくださいました。以下、箇条書きにて。

- 部下には、ひとつの仕事を始める前に必ず「いついつまでにこれだけ達成します」という「コミットメント」をさせる→コミットメントを達成することは当たり前。それだけでは褒めない。部下は常に「プラスα」を期待されている。
- プライオリティづけ(課題Aの解決と課題Bの解決のどちらを優先するか)を常に明確に、責任を持ってマネジャー自らが示す。
- 部下からの報告は"fact base"が必須。決めゼリフは「君の希望、感想は聞いてない」
- 部下が「ここを突かれると嫌だな」と思うポイントに限って逃さず指摘してくる。その洞察力は異様に鋭く、その指摘にはほとんど反論の余地がない(=筋が通っている)。
- コミットメントを達成するために必要だと認めれば、部下への権限委譲は惜しまない。

3.ひとつひとつの局面を勝負ととらえる
これは、どなたかが具体的におっしゃっていた話ではないんですが、でも三人ともから感じとったポイント。それは、人生をただ漫然と受け身で過ごすのではなく、自分なりのビジョンを持って、能動的にデザインしようとされているな、ということ。

もちろん、人間の人生は思い通りになることばかりではないですし、もし仮に、中短期的には思い通りになったとしても、それが、各人にとっての最終的なターゲット(たとえば僕にとっての「温暖化問題」、ある人にとっての「貧困問題」etc.)の、根本的な解決に資するのかどうかは、なかなかわかりません。ターゲットである社会問題の大きさ・深さ・広さ・複雑さ・たちの悪さに比べたら、一人一人の人間のできることなんてごくごくごくごくごくごく限られた小さなことに過ぎないですから。。

それでも投げ出してしまわず、自分にとっての最大限のパフォーマンスを発揮することを目指す。そのために中長期的な目標を設定し、その達成に向けてチャレンジすることを自分の中での「勝負」と捉える。「勝負」に勝利するために、自分の周りのありとあらゆることを戦略的に利用し、デザインしていく。

そんな生き方は、短期的にみればすごくストイックに見えますが、長期的にみれば、とりもなおさず、人生を一番楽しめる生き方なんじゃないかと思います。結局それは誰のためでもなく、自分自身が人生を最大限に楽しむために、一番合理的な方法でもあるんだと―。

お三方が、そんな風に考えてらっしゃるのかどうかはわかりませんが、ともかく、お三方のお話を受けて、僕の中でボワっとinspiredされたのは、そんな感じのお話でした。それを踏まえて、いま具体的に思っているのは、来夏・来秋のインターンをひとつの勝負どころにしよう、ということ。どれだけ自分の人生にとって価値のある経験にできるか。これをひとつ、勝負ととらえて頑張ってみようと思っています。

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もうだいぶ長々と書いてしまったので、観光の部は、写真メインでお楽しみください。

写真の中にもG20っぽいのがいくつか出てきますが、まさに僕らの滞在中にG20が開催されてたわけで、市内を観光してても、ものものしい雰囲気がびんびん伝わってきました。特に土曜日は一日中、ひっきりなしにパトカーのサイレンが。

「国旗付きリムジン+数台の随行車+パトカー」という、国家元首御一行さまセットも何度か目撃。日本の旗建てたリムジンも見ましたよ~。中にいる(と思われる)麻生さんの姿までは見えなかったですけどね。あと、喫茶店でお茶してたら、チベット独立要求派 対 五星紅旗軍団の対峙場面にたまたま遭遇。小競り合いにまでは至りませんでしたが、両者、激しく旗を振りながらシュプレヒコールしまくってました。

それにしても、チベット独立派がデモする理由はわかりますが(①G20参加中の胡锦涛へのアピール、②外国メディアへのアピール)、五星紅旗軍団が何で現れたのかは謎。たぶん「お仕事」なんでしょうね。黄色軍団にやらせっぱなしではまずい、ということなんでしょうか…。

午後にホワイトハウスにも行ってみましたが、G20の関係なのか、普段は入れる北側の庭に入ろうとしたら、怖いお兄さんたちに追い出され、近くからは見れず。リスたちも、どこかから一か所に追いやられたのか、ひとつの芝生に気持悪いくらいいっぱい生息してました。リスを見て、気持悪いと思ったのは昨日が生まれて初めてです。



というわけで、実質1.5日くらいの短い旅行でしたが、Syracuseでは得難い刺激をもらって帰ってきました。

この4ヶ月間、「まずは英語。その先は、英語がある程度できるようになってから」という言い訳を自分にしつつ、ちょっとのんびり過ごしすぎてたなぁと反省。今回を機に、モード切り替えて、ガっついていかねばと思ってます。

最後に一言。途中でも書きましたが、今回の旅行中、夜中の修学旅行トークは、本当に楽しい、unforgettableな時間でした。素敵な仲間を持てたことに感謝。

p.s. 帰りの飛行機はダイアどおりに飛んでくれましたが、無事にSyracuseについたと思ったのもつかの間、人生初のLost Luggageをくらったことが発覚。明日、家に届けてくれるそうなんですが日中は授業出てるし…。今回、飛行機運だけは最後の最後までついてなかったなぁ…。というか、自業自得+その報いですね。。反省。

Maxwell School, Syracuse, Nov. 16, 22:36

Wednesday, November 12, 2008

Spring Semester

今日はSpring Semester(春学期)の受講登録の開始日。webから登録するんですが、人気授業は受付開始後数分で埋まってしまうなんてこともあるとか、ないとか…。そこで僕ら学生はどうするか?

受付開始と同時にクリック勝負!!

アホらしいなぁとは思いつつ、かといって高みの見物決め込んでたら取りたい授業を取れなくなるだけなので、参戦しないわけにはいきません。というわけで、僕も、今朝は8:28からPCの前でスタンバり、8:30になったのと同時にクリック!! 若干、手続きミスをしてる間に、一つのコマは埋まってしまいましたが、絶対とりたいなぁと思ってた授業は全部登録でき、ほっと一息。

皆さん、ご興味あるのかないのかよくわかりませんが(笑)、春学期の受講予定コースリストを、載っけておきます。

<MPA必修>
- Quantitative Analysis

<MPA選択>
- Economics of Science & Technology
- Environmental Conflict Resolution (3-day short course)

<IR必修>
- Culture in World Affairs
- Evaluation of International Programs
- History of International Relations

Quantitative Analysisは、今学期受講してるIntroduction to Statistics の続編。今と同じ、Lopoo先生のコマを確保できたのでひと安心。Economics of Science & TechnologyのPopp先生はEconomics of the Environmental Policyという授業も春学期にもつんですが、敢えてScience & Technologyの方を選んでみました。なんでか…? 一言で言うと、自分にいま必要なのはそっちだろうと思ったから、っちゅうことですね。

問題は、5コマも取って本当に乗り切れるのか、ということ。うちのスクールでは、native、留学生を問わず、一学期のコマ数を4コマ以下に抑える人が多いです。5コマは、制度上認められる最大のコマ数。ちゅうわけで「おれ、コレとコレとコレとんねん」って話をしたら、いろんな人から「お前、5コマもとって大丈夫か?」と言われてしまいました。

ぷふー。だって、必修だけで一学期終わるのなんて寂しいし、ひとコマくらいeconomicsの授業取りたいし、それに、テクノロジーっていま僕の中で超アツい分野だし(←誰もそんなこと聞いてない。)

まぁ、学期が始まってしばらくは、キャンセル料なしでドロップ(「受講中止」?日本語ワカリマセン。)することも可能なんで、とりあえずトライしてみようと思ってます。
my home, Syracuse, Nov 12, 24:19

Tuesday, November 11, 2008

Elevator Speech

VanSlyke先生の"Public Organization & Management"の授業では、"Elevator Speech"という課題が出ています。エレベータの中での立ち話で上司にブリーフするときみたく、パパッと説明してパパッと話をまとめる、という練習。某社の採用面接で同じようなのをやってるという話を風のウワサで聞いたことがあります(笑)

VanSlyke版のelevator speechでは、状況設定(自分は誰で、先生は誰で、クエスチョネア役のもう一人の生徒は誰か、など)も自前で用意することが求められています。セッションの最初に、先生、クエスチョネア役の生徒、自分自身が誰か(市長だったり、大統領だったり、NGOの代表だったり…)を説明し、背景状況を簡単にしゃべってから、さっそくブリーフに入るといった流れ。アメリカ人な人たちの、与えられた「役」に一瞬で成りきれる能力の高さには、毎回、感心させられます。

やり取りは全部で約10分。なので実際には、エレベータの立ち話よりも、もうちょっと長めですね(300階まであるビルなのかもしれません)。

秋学期の間に、プレゼンテータ役とクエスチョネア役が一回ずつ回ってくるんですが、今日は僕がクエスチョネア役。なにげに、このクエスチョネア役、今学期の課題の中で、一番気が重かったです…。プレゼンテータだったら事前に準備もできますけど、聴く側って準備のしようがないじゃないですか。しかもプレゼン役の子たち、みんなここぞとばかりに早口でまくしたてるし…。

準備のしようがないとは言いつつ、ここ一週間は、ヒアリングの練習をいつもより多めにやりながら(←悪あがき)過ごしてみたんですが、いざふたを開けてみると、今日のセッションでプレゼン役のMちゃんから仰せつかった役柄は、"政策コンサルタント"であるところのVanSlykeお抱えの"アナリスト"。こら、ちょーてきとーやないか!! (―。―;)

と言いつつ、過度な期待をされずに済んで、若干ほっとしたのも事実。VanSlyke先生(= "政策コンサルタント"さん)から質問を促され、2つほど質問をしてはみたものの、議論がかみ合ってたのかどうか定かではありません。

90分の講義を聞いた後で、「今の授業の要旨を言いなさい」と言われれば、まぁなんなく言えそうなだけのヒアリング力は、いちおうついてきたと思うんですが、より厳密に聞きとってその場でレスポンスしなさいと言われると、まだ厳しい。そのレベルのヒアリング力となると、まだまだ、だいぶ向こーーーうの方にいたはる感じがします。ふぅーっ。

ともあれ、気が重かった課題が一つ済みました。前向きに、前向きに♪
(学期末に向けて、まだまだ課題山積…ですけどね。笑)

my home, Syracuse, Nov 11, 23:39
 
p.s. 米国国務省のDemocracy and Global Affairs担当次官が、今月8日のパネルディスカッションで、今年のUNFCCC COP(Poznan)についてしゃべった内容が、同省のwebサイトに出てました。COPについてはあんまり詳しくないので、この内容については特に何も言えませんが、"We also expect that members of the transition team will send representatives to Poznan as observers."との一文が、目に留まりました。

Monday, November 10, 2008

The End of Oil

Syracuseに寒さが戻ってきました。今朝の最低気温は―2℃。そんな中、僕はと言えば、朝から両太もも・両ふくらはぎの筋肉痛に苛まれてます(>_<)  
  
今日の"Energy, Environment, and Resource Policy"の授業は、"The End of Oil"(by Paul Roberts)の2回目。この本については、11月3日の記事で、前半部分までの感想を書きました。後半はどうだったかというと、正直、冗長の感否めず。。。第一部(前回感想を書いた部分)でエネルギーをめぐる歴史と現状を書いた後、第二部ではエネルギー産業・エネルギー政策の構造、第三部ではエネルギーの未来について書かれてるんですが、第二部・第三部の内容はわりと当たり前の話が多くて(※ かんきょう屋基準です)、第一部を読んだ時ほどの興奮には至らず。個人的には、産業革命以降のエネルギー争奪戦の歴史を描いた第一部第2章と、今日におけるエネルギー覇権争いを描いた第一部第4章が一番面白かったですね。これから読まれる(かもしれない)方は、ご参考まで。

著者のRobertsさんの主張を簡単にまとめると、こんな感じ。

① このままのペースでいけば石油文明は早晩破たんする(エネルギー安全保障の面でも、地球温暖化の面でも。)。
② 石油文明に代わるオプションはすでにいくつか提示されており、そのうちのいくつかは非常に有力。
③ しかし自由経済に任せていては、脱石油文明社会への移行は自動的には起こらない。
④ かといってアメリカ政府も国際社会も、もろもろの事情により、今だ積極的な政策を打ち出せていない。(そして、論理的に考えれば、今後も容易ではない。)
⑤ むしろ各国政府は、中短期的な化石エネルギーの確保に、より大きな関心を振り向けつつあり、そのことが長期的な代替エネルギーへの挑戦をますます困難にしている。
⑥ より早く動き出せば、我々はより大きな選択の自由を確保することができる。本当ににっちもさっちもいかなくなってから動き出すのではなく、今すぐに動き出すべきだ!!

ざっと読んでいただければお分かりの通り、①~⑤と⑥の間には、あきらかな飛躍があります。あるいは、⑥は良いとして、そのための処方箋が示されていないというか…。

邪推ですが、①~⑤までを緻密な論理で書いてきたRobertsさんは、はたと「う~ん、解ねぇなぁ…」と気づき、とはいえそのまま終わったのではあまりに暗い結末になってしまうので、最後に⑥を乗っけてみた――そんな感じではないかと(苦笑)

⑥の主張は最後の最後に出てくるだけで、それまでは、いかに新エネ社会への移行が難しいかが、くり返しくり返し懇切丁寧に(!)述べられていますので、これを英語で読んでると、お経を聞いてるみたいに(?)、ずしーんと重苦しいものがに心にのしかかってきます。 後半部分、あまり目新しい情報はなかったですが、事態がいかに深刻かということを、頭ではなく心で(!?)感じられたという意味では、成果ありかも。

この著者自身、アメリカ人な人にしては珍しいほどのpessimist。本の最後のセクションでは、正直に"When I began work on this book, it was with a profound sense of pessimism"なんて書いちゃってます。でもこう書くということは、英語表現の常道で、「いろいろ調べてみたら希望が見えてきた」的なpositive展開が続くんだよね、と思いきや、次の展開は"Today, my perspective is far more complex."てな具合。いちおう、黒から灰色にはなったものの、灰色以上にはなれません(笑) ぱっぱらぱーな感じの(失礼!)Friedman氏のoptimismとはだいぶ違います。まぁあれはあれで必要なんでしょうけどね(特に、アメリカ人な人向けには!!)。

授業では、Lambrigtht先生(←実年齢は知りませんが、見た目的にはわりとおじいいちゃんな感じ)が、Obama氏の大統領当選に触れ、「私がこれまで生きてきた中で、一人の人間に、世の中がこれほど熱狂している様子は見たことがない」と言ってました。おじいちゃんなだけに、なかなか重いお言葉。その上で、エネルギーについての社会変革(transformation)を起こすには強力なleadershipが必要→今は本当に貴重なチャンスなんだと。ふむふむ。

そのために、最初の演説でObamaがとるべき戦略は何か。Lambright曰く、「温暖化問題だけを切り離すのではなく、エネルギー安全保障や、経済・失業問題といった他のinterestsとcombineしたかたちで訴えることだ」と。この点、僕もagreeです。

そのObama君、今日はBush君のお招きでWhite Houseに遊びに行ってるそうです。(たぶん、「遊びに」ではない。) お話の中心は当然ながら経済問題のようですが(そういえば、家電量販店売上2位の会社(Circuit City)が、今日倒産しました。僕も買物したことあるお店なので、結構リアルでびっくりしてます)。どんな話をしたのか、今晩、ニュースをチェックするのが楽しみです。
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(以下、本分には納まらなかった雑談的なお話)
- 今日の授業でもそうでしたが、アメリカ人がエネルギー効率改善の話をすると、やたらと「家」の話が出てきます。数字を調べたことはないですが、実際、住んでみて思うのは、確かにアメリカ流のセントラルヒーティングはどう考えても非効率だということ。今後、Obamaさんがエネルギー効率の改善を訴え、同時に、経済が停滞して(←これはまず間違いない)、アメリカ人が本気で省エネを考えるようになれば、日本の家電メーカーにとっては、エアコン販売の大きな商機が訪れるのでは?(こっちでいう「エアコン」は、日本で言うところの「クーラー」で温め機能はついてません。) てか、「ルームエアコンに切り替えればutility代が年間これだけお得+ホッキョクグマもこれだけ喜ぶ」的な広告を打ってけば、今だったらアメリカ人な人たちも反応するのでは??

- この国の天然ガスに対する感覚は日本人からするとかなり遅れています。今だに「導入すべきかどうか」という議論が、授業で普通に行われてるくらい。「日本ではとっくの昔にtake offしてるんですけど…」と言いたくなる。ただ、日本のことを考えると、アメリカにはLNG獲得競争に本格参入してもらわない方が助かるよなと思って、言い淀んでみたり…(笑)

- 有名な話かもしれませんが、アメリカのエネルギー省(Department of Energy。通称DoE)の主要業務は、核兵器の管理と、そこから出てくる核廃棄物の処分。新エネ・省エネ促進業務は、彼らにとって、はじっこのはじっこの業務に過ぎません。というわけで、組織改革して、DoEを本当の意味でのDoEにすべき、といった意見がよく聞かれます。Lambrightも今日言ってました。"Department of Energy Security"に改称すべきとも。

- もうひとつ、Lambrightが言ってたのは、国家安全保障会議(National Security Council)みたいなかたちで、White House内に"Energy & Climate Change Council"を設置すべきという意見。このアイデアも、最近ときどき、耳にします。


Maxwell School, Syracuse, Nov 10, 15:07

Sunday, November 9, 2008

World Run Day

今朝の奥さんとのテレビ電話。画面を見るなり彼女が言った一言――「太ったんちゃう?」

とりあえず、髪形のせいにしてその場を凌いでみたものの(たぶん、凌げてない)、そんなはずもなく、恐る恐る体重計に乗ってみたら、深刻な事態に陥っていることが判明。これはちょっと真剣に対策を考えなければなりません。

というわけで…、というわけではないんですが、今日は、"Syracuse World Run Day"というイベントに参加してきました。

"World Run Day"というのは、毎年11月の最初の日曜日に行われているイベントで、ランニングの習慣をより広く浸透させることと、(イベントを通して)unfortunate peopleへの寄付を募ることを目的に、世界中のランナーが同じ日にランニングイベントを開催する、というもの。

え? なんでお前がそんなこと知っとんねん、と?ランニングなんて全く興味もないくせに、と??

はい、たったいま調べまさせていただきました。詳しくはこちらを。

"Syracuse"と冠していますが、実際は、うちのコース(MPA)の生徒会が主催したイベントで、数名MPA以外の人(と犬)も参加してましたが、実態はほとんどクラスのマラソン大会状態。ゆるゆるです。だいたいそんな感じだろうとは読めたんですが、日頃の運動不足解消と(このフレーズからしてイケてませんね)、アメリカ人な皆さんとの交流を深めるべく、朝の8時半からえっちらおっちら5kmばかし走ってきました。

もちろん結果は惨憺たるもので、完走17人中最下位。タイムは敢えて書きません。ただし、途中棄権者が8人いましたので、その人たちよりはだいぶマシ(かといって威張れる話でないことくらいはわかってます。はい。)

最終ラップのホームストレッチに差し掛かった時には、ゴール付近で待つクラスメイトたちがオオ盛り上がり。アメリカ人な人たちは、何かきっかけを見つけては盛り上がるのが大好きなのです(日本人の酒呑みの行動パターンと同じですね。)。ゴールラインをまたぐや、よりいっそう盛大に祝福してくれて、「あぁ、ホノルルマラソンってこんな感じなのね」と若干、ほのるる気分を味わってみました。こんなこと言ってたら「5kmごときでマラソン走った気になるな」と、runnerな皆さんから激しくモノが飛んできそうですが…。

終了後は、クラスメイト達とブランチへ。「ブランチに行こう」というので軽いもんだろうと思ってのこのこついてったのですが、実際に出てきたのは、風月のお好み焼き2個分くらいの大きさの巨大パンケーキ。軽く、普通の「ランチ」のカロリーを凌駕してるかと…。というわけで、せっかく燃やしたエネルギーをきっちり取り返して帰ってきました。

午後は、期末レポートと格闘の予定。脳みそでカロリー消費します。

Maxwell School, Syracuse, Nov 9, 14:21
追伸: 地元紙(The Post-Standard)のweb版に、今日のイベントの記事が載りました。こちら

Saturday, November 8, 2008

7days to go

昨日、Tクンの誕生日プレゼントに買ってきたソリ、大好評でしたよ~!!
(「こいついきなり何言うとんねん」と思った方は昨日の記事を)
 
今日のTクン誕生日会には、アメリカ人のクラスメイトの娘(14か月)と、コロンビア人のクラスメイトの娘(3歳)も来てて、さながらinternationalな保育所状態。日本語、英語、スペイン語と、「こども語」(わーわー、きゃーきゃー)の4ヶ国語(?)が飛び交う、非常に賑やかな会になってました。

唯一の男の子のTクンにとっては「両手に花」のはずでしたが、女の子たちと絡むよりは、いつもどおりその辺の大人を捕まえて遊ぶ方が楽しいご様子。Tクン、外人女性はあまり好みでないようです。(たぶん、そういう問題ではない。)

ともあれ、子供の力ってすごいですね。いつも楽しい我がクラスメイツではありますが、彼らが輪の中心にいてくれてたおかげで、いつも以上に打ち解けられた気がします。ほんと、幸せな時間でした。
 
さて、そんな微笑ましいお話のあとに、いきなりナマグサい話で恐縮ですが、例のG20サミットまであと一週間になりましたね。このブログでも先週日曜日に書いて以来、しばらくごぶさたしてましたが、アメリカの主要紙(厳密に言うとそのweb版)でも、この会議の話題は、引き続き、あまり大きく取り上げられていません。日曜日のブログでは「(G20会議が)単独覇権主義者vs多極主義者の決戦の舞台になるかもしれない」なんてことを書きましたが、結局、そんなに大きな議論になることもなく、粛々と終わっていくのでしょうか…?

アメリカの新聞サイトだけ見ててもまったく見えてこないので、何はともあれと思ってググってみたら、昨日、ブリュッセルで、EUの首脳会議が行われていたらしいじゃないですか!! TVがないからかもしれませんが(でもwebはけっこうマメに見てる)、アメリカにいると、こんなニュースも普通には耳には入ってこないんですね…。

Indianatimes曰く(←別にどこでも良かったけど、ここの記事が一番きれいにまとまってた)、EU首脳は、11/15のG20会議で以下4点を主張することについて合意したとのこと。
- No financial institution, market segment and/or jurisdiction must escape proportionate and adequate regulation or at least supervision;
- The new international financial system must be based on principles of accountability and transparency;
- The new international financial system must allow risks to be assessed so as to prevent crises; - The International Monetary Fund (IMF) must be given a central role in a more efficient financial architecture.
EUは、この4点を11/15から100日以内に達成することを求めるそうです。

ちなみに、11月8日付のFinancial Timesによると、サルコジさんは当初、IMFや世銀の役割見直しにまで踏み込みたかったようですが、英ブラウン首相の反対も受けて、この線に納まったとのこと。先週、Stiglitzが言ってたようにBretton Woods体制(IMF&世銀体制)を根底からひっくり返すのではなくて、むしろ、IMFに金融構造改革の「中心的役割」を期待するという言い方になったわけですね。Financial Timesは、"EU leaders agreed more vaguely(よりあいまいに) to make the IMF "the pivot of a renewed international system", working alongside other bodies."と評していました。

と、いうわけで、新聞報道を読む限り、11/15はhistoricalと言えるかどうか、やや微妙な位置づけの会議になりそうみたいです。(我ながら、なんと締まりのない締め方だこと!! まぁ明日は朝も早いのでこの辺で。)
my home, Syracuse, Nov 9, 25:00

Halloween, Election, and Next is...

Halloweenが過ぎ、大統領選挙も終わったら、クリスマスシーズンがやってきました。

今日、買物に行った量販店Targetでは、この間までHalloween goodsが並んでたスペースに、クリスマスツリーがてんこもり。(←厳密に言うと盛られてはいません。) その横では、お子ちゃま用のサンタ&トナカイ衣装がこれまたてんこもり。(←こっちは若干盛られてます。) カーラジオをつけると、早くもクリスマスソングが。折からの金融危機で、今年のクリスマス商戦は大きく冷え込むとの予想が出ていますが、それはともあれ、この国のクリスマスがどんな風に盛り上がっていくのか、今からちょっと楽しみです。

そのTargetでは、子供用のソリを購入。明日、MPAのクラスメイトのお子さん(2歳。♂。Tクン)の誕生日会があるので、その場でクラスメイトのみんなからプレゼントする予定です。

そうそう、初雪合戦の報告をして以来、気候の話をあんまりしてませんでしたが、その後は穏やかな天気が続いてて、今日も、この時間でも外気の気温は14℃あります。日中も、暑くもなく、寒くもなく、ちょうどいい感じ。もうしばらくこんな感じの天気が続いて欲しいような、早くTクンにソリで遊んでもらいたいような…。まぁ、でも秋学期が終わるくらいまではこのくらいで持ちこたえてほしいなぁ。。
My home, Syracuse, Nov 8, 25:05

Thursday, November 6, 2008

Post Election

突然ですがクイズです。

右の地図は、カリフォルニア州の大統領選の結果を示したもの(from CNN)ですが、軒並みObama支持が並ぶ海岸沿いの郡(county)の中で、ポツンと、離れ小島みたいに赤色になってるLAの南の郡はどこでしょう?

答え――オレンジ・カウンティ。そう、ドラマで有名な、あの"The OC"です。10月29日の記事で書いた「金持ちは共和党を支持する」説が、非常にわかりやすく現われていたので、拾ってみました。特にそれ以上話は広がらないので、この話題はこれで終わり。


<Obamaさん近辺の今日の動き>
1.Emanuel下院議員をChief of Staffに指名→同議員も受諾の方向。
2.国防長官Gatesは留任?
3.Lieberman上院議員の去就、今だ定まらず。
4.BushがObamaをホワイトハウスに招待(来週月曜日)。

Chief of Staffというのは、日本語では「大統領首席補佐官」と呼ばれるそうで、政権によっては実質的に副大統領以上の(つまり大統領に次ぐ)権限を持ちうる要職です(だそうです)。知りませんでした。はい。日本政府には、これにぴたっと当てはまる役職はない気がしますが、wikipediaを読む限りでは、総理秘書官が一番これに近いのでしょうか。言ってみれば、総理秘書官(日本では原則、役人が勤める)のお仕事を、政治家(それも大物)がやっている、といった感じ?役人からすると超怖いだろうなぁ…。Emanuelさんは下院民主党の大物政治家で、クリントン政権のOB。かつ、Obamaさんと同じIllinoi出身で、選挙期間中から一貫してObamaさんを支えてきたお友達だそうです。

Gatesさんというのは、Rumsfeldがあまりにむちゃくちゃだということで、政権の途中に国防長官を引き継いだ共和党の政治家。現在、戦争継続中ということもあり、当面(1年くらい?)の留任を求めるのではないか、という噂が報じられています。一方で、本人は辞めたがっているという説も。

Liebermanさんについては、America's Climate Security Act of 2007、通称"the Lieberman-Warner bill"の起草者として、その名を覚えている人も多いのではないかと思いますが(えぇ、このblogの読者層は幾分(?)みどりに偏ってます。はい。) 、アメリカでは、むしろ、元民主党副大統領候補ながら、McCain候補を全面的に支持した大物困ったチャン議員として有名。2000年の大統領選挙ではAl Goreのrunning mateとして副大統領の座まであと一歩に迫りながらBush Jr.に敗北→2004年の大統領選に出馬するも予備選で敗北→2006年の上院選の予備選でもやっぱり敗北→無所属で出馬→民主党公認を蹴散らして当選→今回の大統領選ではMcCain全面支持(普通に共和党の党大会で応援演説してました。ちなみにこの人の英語は超聞き取りやすい)、という波瀾万丈(やりたい放題?)の数年間を過ごしてきた彼。McCainの敗北を受け、元の鞘に戻るのかどうかが注目されています。もっとも、過半数を確保した民主党からは、もはや強烈な秋波が送られるはずもなく、そんな状況の中で態度を決めかねているみたいです。

あと、どうでもいいと言えばどうでもいいんですが、Obamaの勝利演説のときのMichelleのドレスがひどすぎた、という話題が巷では盛り上がっています。そんなことどうでもいいじゃんと思いながら、一応…と思って見てみたら、確かにあんまりな感じのドレスでした。「お前がファッションのことを語るな」と言われそうなので、今日はこのへんで。

Maxwell School, Syracuse, Nov 6, 20:54

"President-elect" Obama

歴史的選挙から一夜明け、アメリカは「興奮冷めやらぬ」といった感じです。たぶん…(Syracuse自体はいつもとあんまり変わりないので、「たぶん」。) 僕はと言えば、新聞での表記が"Senotor Obama"とか"Presidential Candidate Obama"から、"President-elect Obama"に変わってるのを見て、ひとりでしみじみかみしめていました。(何を?)

Yahoo! Japanのnewsにも出てた話なので皆さんご存じかもしれませんが、今日は街売りの新聞(てか、アメリカは街売りだけですね。)が売切れ続出だそうですね。アメリカ人にとってはそれだけ「歴史的」な出来事だったということなんでしょう。

Monica先生の英語の授業は、当然ながら50分間まるまる選挙のお話。「興奮冷めやらぬ」どころか、今だ興奮の真っ只中にいますといった様子で、「わずか40年前まで、この国では、白人とそれ以外の人たちは同じバスに乗れなかったのよ。南部では同じ学校にも行けなかったの。それが、公民権運動からわずか40年でここまできたのよ。ついにこの国はアフリカン・アメリカンを大統領に選んだのよ!!」と語ってました。(ちなみに彼女自身は白人。)

昨日のObama候補(じゃなくて、"President-elect")の勝利演説中に、涙してた人がたくさんいたということも結局そうなんですが、アフリカン・アメリカンが大統領に選ばれたということへのこの国の人たちの感慨は、僕のようなよそ者には計り知れないものがあるみたいです。アフリカン・アメリカン自身にとってはもちろん、たぶん、白人の皆さんにとっても。もちろん、ネガティブに思ってる人も、もう片方には間違いなくいるんですけどね…。

今日のObama氏は、勝利に息つく間もなく、早速、次期政権の人選を始めたとのこと。プロ野球でも優勝を決めた次の日は宴会疲れでぐだぐだに負けるのがお約束なのに、やっぱ大統領になろうって人は違うなぁと感心してしまいましたが(一緒にすんなって??)、MPAクラスのアメリカ人の関心はすでにそっちに移っているご様子。国会議員の名前を挙げろと言われても、Obama、McCain、Biden、Hillaryと、あとStevensくらいしかわからないので(あ、この人は、もうすぐ議員じゃなくなるか。。)話にはあんましつけていけてないんですが、ぼちぼちフォローしていこうと思ってます。

最後に一つお知らせ。おとといの記事でPaul Robertsの"The End of Oil"を紹介した際、「日本語版は残念ながら出てないみたい」と書きましたが、その後、masatoさんから、「石油の終焉」というタイトルで日本語版が出ているとのこと情報をいただきました。失礼しました。masatoどの、thanks!!

my home, Syracuse, Nov 5, 25:30

Wednesday, November 5, 2008

Yes, We Can!!

圧勝と言っていいと思います。Barak Obamaがアメリカ合衆国第44代大統領に選ばれました。昨日のブログで、「勝利演説は何時頃だろう」なんて話をしてましたが、CNNで「当確」が出たのは、カリフォルニアの投票が締め切られた(東部時間)11時の直後。考えうる限りでは最速のタイミングでの「当確」だったと思います。その後、McCain候補の敗北宣言演説に続き、当確から一時間後の12時前からObama候補の勝利演説が。

サウスキャンパス内にある、元スキーレストハウス(ということは、サウスキャンパスは元スキー場ということ!?)"InnComplete"にMPA生30人ほどが集まって、決して大きくはないテレビと、申し訳程度の大統領選風飾付けの中、まったりとCNNの選挙速報を観戦。集まったのはほぼ全員アメリカ人でしたが、ガイジンは、僕含め日本人3人と韓国人1人、あと、例の天然ドイツ人Vちゃん。ちなみに彼女、自転車で来ようとしたものの、会場への道がわからずに夜のお墓に迷い込んでしまったらしく、Inn Completeには、必死の形相で汗だくになって現れました。あいかわらずぶっ飛んでます。(てか危ないし。。。)

今日来ていた学生は、僕が話した限り全員Obama支持派。Republicanも学内にはいるんでしょうが、さすがに今回は空気を読んで、お家でじっとしてるんでしょうね。といわけで、Inn Completeは民主党の完全どホーム状態。州毎の民主党勝利が伝えられるたび、歓声に包まれてました。そしてObamaの当確が出た瞬間は、一段と大きな歓声が…。

シカゴの勝利演説会場は、ものすごい人の数。Obamaの勝利演説中には、涙を流す人の姿もたくさん映ってましたね。その映像に見入る学生たちも、みんな心からうれしそうな表情。思いはいろいろながら、この国の人たちは、新しい大統領に、心から期待を寄せてるんだってことがしみじみ伝わってきました。"Yes, we can!!"

日本にとってどっちが選ばれるのが良かったのかを考えると、答えは単純でないかもしれませんが、彼の勝利演説を聞いていると、ただ単純に、彼の時代に期待してみたい気持ちが湧いてきます。彼には、人にpositiveな気持ちを抱かせる、強烈な何かが備わっているようです。そして、このタイミングに、この土地にいらせてもらえたことを、幸せに感じずにはいられませんでした。

帰り道(さすがに深夜で危ないので、VちゃんとVちゃんのチャリンコを積んで搬送)、Syracuseの街中は、シカゴやNYCのようなオオ盛り上がりにはなってなかったですが、すれ違ったいくつかの車では若者が箱ノリに。クラクション鳴らして盛り上がってるので、すれ違い際、僕もお返しにクラクションを「ぷっぷー」(笑) 難しい話はいったん脇に置いておいて、ささやかな(でもSyracuseらしい)お祭り騒ぎ(??)を楽しんでみた一日でした。

My home, Syracuse, Nov 5, 27:05
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