それは確かにそうなんだけど、実際、連邦政府はどの辺にお金をつけているんだろうかと思って、Recovery ActのSmart Grid該当部分について調べてみた。
DoE Office of Electricity Delivery and Energy Reliabilityのサイトなどによると、Recovery Actのうち、Smart Gridの推進に直接関係しているのは、Smart Grid Investment Grant (SGIG) Program ($3,400 million) とSmart Grid Demonstration Programs (SGDP) ($615 million) の二つ。前者(SGIG)が商業利用段階の技術の普及促進施策であるのに対し、後者(SGDP)は、その一歩手前の技術の実証実験に対する補助施策である。
SGIGの方は、10月27日に、既に全額の支給先が決定・発表されている。支給対象となるプロジェクトは、Category 1 ~6に分類されているが、その内訳は以下の通り。
- Category 1: Advanced Metering Infrastracture
- Category 2: Customer Systems
- Category 3: Electric Distribution Systems
- Category 4: Electric Transmission Systems
- Category 5: Equipment Manufacturing
- Category 6: Integrated and/or Crosscutting Systems
というわけで、少なくとも短期的には、smart meterの普及やdistribution施設の改良を通した、電力供給の「双方向化」或いは、電力需要のリアルタイム管理といったところが、smart gridの中心になってきそうである。
一方、SGDPの方の支給先はまだ発表されていないが、同施策の補助要綱(Funding Opportunity Announcement:FOA)によると、支給予定の内訳は以下の通り。(Smart Grid Demonstration Programsの中に、(狭義の)Smart Grid DemonstrationsとEnergy Storageという二項目があり、Energy Storageの下に5つの小項目がぶら下がる構成。 )
そもそも、SGIGの方に比べると、額が一ケタくらい小さい感じであるが、その中でもStorageの内訳を見ていくと、だいたいこの辺が、DoEの注目している技術だということが分かる。もっとも、2.2、2.3、2.5は特定技術の縛りはないので、要件を満たせば、どの技術でもapplyできるようになっている。逆にいえば、2.1のbatteryはともかく、なんでCAES狙い撃ち??(2.4)という印象を受けないでもない。地理的制約の大きい技術なので、あまり将来的な汎用性には期待できないのではないかと個人的には思うのだが…。
my room, Washington DC, Nov 16, 25:31
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