Saturday, November 21, 2009

Three Key Technological Fields of Smart Grid

ある方から伺ったお話。

曰く、Smart Gridに関して、いま、アメリカでもっとも注目されている技術領域は、以下の3つとのこと。
1. Transmission
2. Demand Management
3. Micro Grid
1.は、アメリカの送電線が古すぎるので近代化が必要だというお話。規制や補助の話に加え、州間での負担の分担といった政治的問題も絡む。2.は、distribution(配電網)~consumer sideへの新技術の投入により、如何に電力需要(特にpeak時)を抑えられるかといったお話。具体的な技術としては、smart meterやstorageなどが絡む。目下、アメリカで一番関心が高まっているのはこの領域とのこと。そのお話は、16日のエントリーで触れた、Recovery Act財源の配分方針とも符合する。3.はREを含む小規模発電やstorageといった技術を活用しながら、如何に(grid本体から)自律したmicro gridを構築できるかといったお話。これには、需要家による安定的電力確保といった目的も強い。

1.については、日本は、既に相当程度措置済みとのこと。いろんなところで言われている通り、それは確かにそうなんだろう。2.についておっしゃられていたのは、集めたデータを如何にうまく活用できるかが次の勝負になるとのこと。要は、元来、lazyな生き物である現代人に、電力需要に対してsensitiveな行動を取らしめるには、utility側がどういったビジネスモデルを構築すればいいのかといったお話。

少し意外だったのは、日本にとって、今後一番活躍が期待できる領域は、3.のmicro gridであるとおっしゃっておられた点。残念ながら、その意味するところを更に掘り下げてお聞きすることはできなかったのだが。今週は、micro grid関連の記述にも、もう少し目を向けてみようと思う。
Grand Central Station, NYC, Nov 21, 14:19

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