Saturday, November 28, 2009

"Macroeconomics and Climate Science: compare and contrast"

例の“Climategate事件”(と世間では呼ばれているらしい)に触発されたカナダのエコノミスト(Nick Rowe)が、マクロ経済学と気候科学(climate scienc)の類似点・相違点をblogに書いている。himaginaryの日記さん経由。himaginaryさんのエントリーには、同氏による邦訳も付されている。僕自身も、財政規律の問題と気候変動問題の類似性/相違性について(非常に稚拙な内容ながら)エントリー(10/18)を立てて論じたことがあったので、興味深く読ませていただいた。

両者の相違点として、Roweが最も強調しているのは、マクロ経済学には、その学界の内部に学派間の大きな論争があるが、気候科学にはマクロ経済学に見られるほどの大きな内部対立は見られないという点。これについては、himaginaryさんの記事へのトラックバック記事の中で、onkimoさんという方が、
気候学の場合、温暖化する、という定性的なところはまあ争いがありません。何度上がるか、という定量的なところはまだ意見の一致が見られていない、というより、まだだれも確実に知らない、ということでしょうが。
と書いておられる。なるほど。
my room, Washington DC, Nov 28, 12:28

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