Thursday, March 18, 2010

The rest of Toronto Stay

バスターミナルの隣のスタバで、帰りのバスを待ちながらblogを書いてます。旅行記書くのにも(予想通り)そろそろ飽きてきたので、初日の午後以降は、手短かに。

【16日午後】
● Hockey Hall of Fame
平日にも関わらず大変なにぎわい。この国におけるホッケー人気の高さを改めて実感する。Jリーグ登場前の日本のプロ野球人気並み(あるいはそれ以上)のものがあるのではないか。子供そっちのけで展示に見入るお父さんたちの姿には、ON時代(関西的に言うと、村山・小山時代)を懐かしむ古き良き日本の野球オヤジに近いものを感じる。

その昔(といっても比較的最近まで)フィールダーはヘルメットをかぶっていなかったという話は聞いたことがあったが、その更に前の時代には、ゴーリーも、首より上に何も着けていなかったということを初めて知った。下がその証拠写真。今から思うと、ほとんど冗談みたいな絵である。(ちなみに、このゴーリーの人は、殿堂入り。マスクなしなのに頑張ったから、という理由ではない。たぶん。)
展示は、大きくNHLコーナーとナショナルチームコーナーに分かれていて、ナショナルチームのコーナーには、カナダがアベック優勝を飾ったバンクーバー五輪の展示が早くもなされていた。決勝でCrosbyが決勝ゴールを決めたときのパックも、近く、ここに運ばれてくるらしい。

● CN Tower
海外の街に行って、そこにタワーがあれば、ほぼ間違いなく上ってしまう僕。今回も、半ば義務感に駆られながら(…)CN Towerとやらに上ってみた。Towerのビジネスモデルは、世界中、どこに行ってもだいたい同じ。CN Towerも、忠実にその例に倣っている。エレベーターに乗る前には強制的に写真を撮られ(あの写真、買う人いるのかなぁ…)、展望階にはコジャレた(っぽい)レストランが設けられてあり(絶対、値段ほどの味はしないと思う)、入場料は「法外」と言っていいほど高い。まぁ、それでも僕みたいなのがひょいひょいと上るもんだから、値段下げたり、新しいサービス考えたりしようというインセンティブが湧いてこないんだろうけど。

エレベータのお姉さんのChinese Englishに衝撃を受けたという話は昨日のエントリに書いたとおり。以下、地上百何十mかからの(あるいは、CN$30也の)眺望を。

夜は、数か月ぶりの日本人板さんの握った ―アボカドやキウイやチリソースの入っていない― お寿司を堪能。「最高」の一言に尽きる。隣のテーブルでは、国際結婚夫婦と、その旦那の両親と思しき4人組が会食中。会話を途切れさせるまいと英語で奮闘するお父さん(いちおう、それなりには話される御様子)の姿が見ていて微笑ましかった。

【17日午前】
● Lake-side Walk
朝は、湖畔エリアを散策。トロントのウォーターフロントは比較的最近、開発が進んだものと見え、築後そんなに経っていないピカピカのタワーマンション(←日本語で言うところの)が林立している。
沖合1kmほどのところに島(埋立地ではなくて天然の島)があり、市民のレクリエーションに使われているらしい。船で渡りはしなかったが、『歩き方』によると、避暑用のコテージやら、ヨットハーバーやらがあるんだとか。
(湖岸からのToronto市街の眺め)

対岸島の端っこ(その部分は埋め立てだと思う)は、飛行場になっていて、本土からは狭い運河を隔てた目と鼻の先。
面白いことに、空港ターミナルは、運河の両側に分かれて建っていて(本土側は、上の写真の右側の丸くて白い建物)、僕らが成田でゆりかもめの出来損ないみたいなのに乗るように、乗客は連絡船に乗って搭乗口へと向かう。
  
小さな空港なので、大型機は止まれないが、それでも40人乗りくらいのプロペラ機が就航していて、毎日、シカゴ6便、ボストン4便を飛ばしている。そういう意味では、こう見えて、いちおう「国際」空港。値段がいくらくらいなのかはわからないが、街の中心から車で10分で行けてしまう空港というのは正直、魅力的。それなりに繁盛していると見え、ターミナルの前では、到着客狙いのタクシーがびっしり待ち構えていた。

―ここまで書いたところで時間切れ、バス搭乗。以下は、Syracuseの自宅にて―

【17日午後】
リトルイタリーで少し早目の昼食を済ませた後は、再び、ダウンタウンの散策へ。ポルトガル人街、ケンジントンマーケット(“トロント版アメ村”)、Toronto一番の繁華街、Yonge通りなどを渡り歩く。
(ポルトガル人街)
(ケンジントンマーケット)
前にもどこかで書いたが、基本的に、「絵画を愛でる」という感性が欠落している僕 ― 奥さんには、「美術館と音楽会が似合わない」と言われている。ちょっと悔しいけど、反論する材料が全く見当たらない ―、 美術館の類には、それがどれだけ有名であっても、あまり依り着かないのだが、ケンジントンマーケットでたまたま立ち寄ったCD屋兼Japanese “Kakejiku”屋の店主(奥さんは僕の実家の隣町の出身らしい)から、「州立ギャラリーが今日はタダだ」という話を聞き、それならばということで、夕方、ギャラリー(Art Gallery of Ontario)に行ってみる。
  
タダだったからと言って、突然、絵を愛でる感性が湧き上がってくるはずもなく(そりゃそうだ)、あまり興奮を覚えないまま(スイマセン)、ぶらぶらと、一通り館内を見て回る。建物は、2008年にFrank Gehryのデザインで増改築されたもの。ファサード部分が、木組みとガラス張りの長い廊下になっていて、内部は、なかなか魅力的な空間に。
ついでに、美術館の前でみつけたマクドの写真を。Mの字の真ん中にカナダ国旗のカエデマークがあしらわれています。もはや美術館とはまったく関係なしですが(笑)

Toronto最後の夕食は、そのCD屋兼掛け軸屋のおやじに教えてもらったラーメン屋へ。おそらくは韓国人店主の経営と見え、メニューには、些か怪しい日本料理も載っていたが、ラーメン自体は、期待以上の出来栄え。二日間の旅行に、見事な「有終の美」を添えてくれた。

ただ、そこで少し気になったのは、中韓留学生の多さに比べての、日本人留学生の圧倒的なまでの少なさ。そのラーメン屋も、大変な盛況ぶりで、店の外まで学生(ほぼ皆さん東アジア系)が溢れていたのだが、英語、中国語、韓国語は聞こえて来れど、日本語はまったく聞こえてこず。繁華街を歩いていても状況は同じ。

もちろん、一人ひとりに関して言えば、留学すればそれだけでOKとか、留学しなければ即OUTとか、そんな単純な話ではまったくないが、集団として見たときには、中韓の僕ら(~もう少し下の)世代は、留学性の多さの分だけ、日本人より、集団内部に豊かな多様性を持てているということ。その差が、数年後、数十年後に、大きな差となって表れて来ないとも限らないのではないか… ― 改めてそんな気持ちにさせられたトロント最後の夜であった。(まぁどっちか言うと、ラーメン食べれた喜びの方が大きかったんだけど。)
  
23:15発のバスでTrontoを経ち、深夜、Buffaloの入管を通って、アメリカ側に戻る。 朝6:00前、Syracuse着。短い日程ではあったが、丸二日間滞在できたこともあって、大満足の旅行であった。さて、そろそろ、勉強に戻るとしますか。
my room, Syracuse, Mar 18, 9:50

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