Wednesday, March 17, 2010

Subjective Discussion on Canada

午後の行程に移る前に、独断と偏見による個人的カナダ考を。

直前のエントリでも書いたとおり、Torontoは、北米随一の移民の街。街を歩いていても、白人以外のいろんな人種の人たちとすれ違う。アメリカ同様、カナダも ― 少なくともオンタリオのこの辺りは ― 「人種のるつぼ」なわけだが、米加両国を較べてみると、「るつぼ」の具合いがかなり違っている気がする。一言で言うと、カナダの方が、人種間の壁がより小さく、融合が進んでいるように見えるのだ。

カリフォルニアに遊びに行ったときには、幾分マシなようにも感じたが、少なくとも、僕の暮らしてきたSyracuse、DCといった米国東海岸の街では、人種ごとの職業の住み分けは、かなりはっきりと残っている。もちろん、カナダでも、そういった傾向が皆無ではないのだろうが、街を歩いていて、職場の同僚どうしが人種を異にする人たちである確率は、アメリカのそれより格段に高かったように思う。彼らが何の違和感もなく談笑を楽しんでいる姿は、米国から来た身からすると、やや新鮮ですらある。 

中でもすごいなと思ったのは、CNタワー(後述)のエレベーター運行係の女性。地上百何十メートルかまで上がっていく間に、タワーの沿革やら構造やらを説明してくれるのだが、強烈な中国語なまりの英語で、正直、僕は半分以上聞き取れなかったし、ネイティブにしても聞き取りは難しかったんじゃないかと思えるほど。それでも、彼女を雇い、エレベータ運行係に据えるという雇い主の方針もなかなか徹底していると思うし、社会の側にもそれを受け入れる準備があるんだろう。

あと、これは極めて卑近な話なのだが、トロントでは、ホテルの受付にせよ、スタバにせよ、客を待たせているとわかると、店側の人たちが、急いで仕事をしようとする。少しでも早く処理して、客の待ち時間を少なくしようと努力してくれる。

日本でこの記事を読まれている方は、「そんなの当たり前じゃないか」と思われるかも知れないが、アメリカでこの記事を読まれている方には、僕の言いたいことが分かっていただけるはず。今日、このホテルにチェックインした時、僕も含めて客が二、三組並んでいたのだが、少しでもこちらの待ち時間を短縮しようと、テキパキと、同時並行にチェックインの処理を進めていくフロント係員さんの姿を観て、軽く感激。お礼の言葉を連呼してしまったのだが、落ち着いて考えれば、僕の中の期待値のダダ下がり具合に驚愕である(苦笑)

最後に、カナダのポスター事情を少々。個人的には、なかなかイケてると思うのだが、どうだろうか?この辺りのセンスも、アメリカとは結構違っている(気がする)。僕がSyracuse基準でモノを考えているから、というわけでも、必ずしもないと思うのだが…。
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Strathcona Hotel, Toronto, Mar 16, 25:04

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