Tuesday, March 23, 2010

Air of Law School

Law Schoolの授業に出ていると、Maxwellにいる人たちだけを見て、「これがアメリカ人だ」と思ってはいけないんだなぁとつくづく感じさせられる。まぁ、Law Schoolと言っても、取ってる授業は一つだけなので、僅か数名のクラスメイトから、“Law School生”全体の像を類推するのも危険と言えば危険なんだけど。

Law School生に典型的な行動だと僕が(勝手に)感じているのは、先生が喋っていてもお構いなしに、自分の発言をかぶせていく振る舞い。特に、ある生徒が発言した後、先生がその発言にコメントしている最中、その生徒が再び喋り始めるケースが殊のほか多い。先生の言葉を制してまで、その生徒が主張するのは、往々にして、自分の発言の正当性。先生が、自分の発言に、少しでも否定的なコメントを始めようとするや、宛てられてもいないのに割って入り、「本当はこう言いたかったんだ」とか、「でもこういう見方だってできるはずだ」とか、とにかく、「彼/彼女の発言も“間違い”とは言い切れない」という線が確保できるまで執拗に食い下がる。そんな彼らの口癖は“but”と“right”。“But, but, blablabla”で、喋り始め、防衛ラインが確保できたと見るや、“Right.”で以て幕引きする。日本人の僕からすると、先生の言葉に“Right.”で答えるというのは、何とも失礼に感じられるのだが、まぁ、この辺は、単純に、日本語と英語の語感の違いなのかも知れない。

彼らの性向は、一見すると“aggressive”そのものなのだが、反面、少しでも自分が「間違っている」と言われることを極度に恐れる「弱さ」が滲み出ているようにも見える。自信満々でここまで勝ち上がってきたからこそのナイーブさというか…。

先生も、その辺りは重々承知していると見え、授業中、「この注意は、あなただけに向けているわけではないですからね。ほとんどの生徒が犯しがちなミスだからこそ、重点的に指摘しているだけ。今回は、そのミスを、たまたま、あなたが犯してしまったというだけのことです」なんてフォローを、これでもかとばかりに、差し挟んでくる。正直、「大変だなぁ…」と先生の側に同情してしまうほど。もっとも、クラスの中でも本当にデキそうなヤツらは、そんなフォローアップも不要で、間違いを指摘されれば、さらりと受け入れるだけのmaturityを持っているんだけど。

それに比べて、MPAコースの生徒はというと ― と言っても、今年組はほとんど知らないんだけど ―、総じて、良い感じに肩の力が抜けていて、そこまでガツガツと前に出て来るヤツは稀。まぁその分、総じて、いい加減だったりもするんだけど…(笑)

言わずもがなのことながら、一口に「アメリカ人」と言っても、業界が違えば、性格や言動は、いろいろと違ってくる、ということのようで。。
Maxwell School, Syracuse, mar 23, 17:07

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