Sunday, September 6, 2009

Election, at this late date...

DCに帰還。
  
改めて衆院選の結果を確認するべく、報道各社のサイトをいくつか訪ねてみたのだが、はっきり言って各社とも非常に見づらい。こちらとしては、伝え手の主観の混ざった「記事」を読みたいわけではなく、客観的な「情報」を知りたいだけなのだが、どうも日本のメディアはそういう作りになっていないようで。これは、技術とか予算の問題というより、そもそもの報道姿勢がそうなっているから、ということなのだろう。その点、CNNの選挙サイトなんかは、ああだこうだ言わずに、ひたすら客観データを並べてくれているので、興味・関心の赴くまま、好きなように調べられて、非常に便利。まぁ、日本には、客観情報・統計情報に対する需要が、そもそもあまりないということなのかも知れないが…。
  
ともあれ、そんなわけで、報道機関のwebサイトには見切りをつけ、溜まりまくっている購読blogの方を読むことに。どうせ主観的な書きモノを読むんだったら、新聞よりもこっちの方が面白い。
  
民主党の大躍進を受け、いろんな人が、今後の二大政党制確立の可能性に言及していたが、正直、僕はまだまだ懐疑的である。二大政党制が安定的に機能し続けるためには、両党間の対立軸が明確であると同時に、その対立構造が長期に亘り維持されていく必要がある。しかし、今年一月のエントリーでも書いたとおり、日本社会の中にそういう対立軸を見出すのは容易なことではない。この点は、日本社会が、アメリカ社会と(たぶんイギリス社会とも)大きく違っている点であろう。

いま一番、「対立軸」になれそうなのは、「(いわゆる)新自由主義か、福祉国家か」という二項対立であろう。が、これとて結局のところ、どっちの党がどっちの考えを代表しているのか、はっきりとわかったものではない。鳩山代表はことさら、新自由主義との決別を叫んでいるようであるが、惨敗の中、生き残ってきた自民党議員の多くは、そもそも、小泉改革に異を唱えていた人たちであったりもする。

自民も民主も、今後、それぞれの党是を明確にしていかないことには、いくら一時的に勢力が均衡することがあっても、本当の意味で価値のある、成熟した二大政党制には移行していけないだろう。そもそも、日本社会に、そんなにわかりやすい「対立軸」なんてものが存在するのか?? という点は、僕の中で引き続き、疑問として残っているのだが…。
my room, Washington D.C., Sep 5, 28:08

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