Monday, September 28, 2009

Debating Hybrids’ Fast-Lane Privileges

アメリカの政府ネタを二つ。
   
一ヶ月前、Berkleyでknj君たちと年甲斐もなくさんざん盛り上がったネタが、NYTのblogで取り上げられている。“Debating Hybrids’ Fast-Lane Privileges”

CaliforniaやVirginiaなど、恒常的な交通渋滞を抱えるいくつかの州では、高速道路の一つの車線を“carpool lane”(“fast lane”とも呼ばれる)に指定し、その車線は、一定人数(州によって異なるが、二人又は三人)以上乗っている車しか走ってはいけません、という制度を導入している。年がら年中すっからかんの某S市では、到底想像し得ない制度であるが、この制度、この国におけるハイブリッドカー(ってゆうか、プリ*ス?)の普及に一役買ってきた一面もある。というのも、「ハイブリッドカーであれば、一人しか乗ってなくてもfast lane走ってOKよん」といったハイブリッドカー優遇措置が併せて設けられていること多いのだ。

ところが、ここにきて、ハイブリッドカー(ってか、引き続きプ*ウス)が普及しまくったため、そいつら全部に「優遇措置ステッカー」を配っていたら、fast laneの意味がなくなるのでは、という懸念が増大。記事によると、CaliforniaでもVirginiaでも、とりあえず、「ステッカー」は、来年いっぱいで無効になることが決まっているらしい。

ただし、「優遇措置続けろ!!」との政治的圧力もあるようで、California州政府の職員の方が、苦肉の策を案じておられる。記事によると、
One idea is electronic signs that boot out solo-driven hybrids from the express lanes when there is too much traffic. In parts of the Bay Area, according to The San Jose Mercury News, there are also thought of allowing solo drivers to pay their way into the fast lane, with a steep toll.
とのこと。なかなか苦しい…(てかこれ、enforce可能か??)。

しかし、こうやって、次から次へといろんな制度を編み出してくる(そして、果敢にそれらを実行してしまう)のは、アメリカの行政の非常に面白いところ。州の権限がデカイとか、知恵を授けるシンクタンクがしっかりしているとか、(行政の)trial & errorに対する寛容度が大きいとか、「妥協」(compromise)することを日本人ほど嫌がらないとか…考えられる理由はいろいろあると思うが、いずれにせよ、アメリカのこういう一面は僕的には、たいへん羨ましい。

もう一つは、連邦政府関連のニュース。少し前になるが、先週後半、White Houseは、全連邦政府職員を対象に、「予算削減策コンテスト」を実施すると発表した。“President's SAVE Award” (SAVEはSecuring Americans Value and Efficiencyの略。)と題されたこのコンテスト、優勝者は、提案した内容を2011年度予算に反映してもらえるだけでなく、Obamaに会わせてももらえるらしい。やったぁ!!?

良案が出てくるかどうかは箱を開けてみるまで分からないが、とはいえ、このコンテストの実施のために、特別の出費がかさむわけでもなし、なかなかおもしろい企画だと言えるのではないだろうか。〆切は10月14日で、winnerの発表は11月とのこと。どんな案が出てくるか、人ごとながら楽しみである。
 my room, Washington, DC, Sep 28, 22:27

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