Saturday, May 2, 2009

Trip to VP's Hometown

今日は久々にSyracuseを抜け出して、お隣の州、PennsylvaniaのScrantonという街に遊びに行ってきました。 (位置関係はこんな感じ↓ 範囲が広すぎて字が読めない?範囲を狭めると、それはそれで、地元民以外にはさっぱり意味分からん地図になるのでご勘弁を。)
Interstate(州間道路)81号線を南にひた走ること2時間。延々と続く丘陵地帯の谷間にScrantonの街は広がっています。Wikipediaによると、人口72,485人(2007年現在)で、Syracuseのちょうど半分くらい。Penn Stateの中では、7番目の都市だそうです。  
  
とはいえ、勃興期のアメリカ産業を支えた由緒ある街の一つでもあるScranton。George Innessという画家が19世紀中頃にこの街を描いた風景画(The Lackawanna Valley, 1855)は、ワシントンにあるNational Gallery of Artの所蔵の一つに数えられています。

今回の旅の目的は3つ。
  1. Lackawanna County Coal Mineで廃炭鉱を体験する。
  2. Steamtown National Historic SiteでSLに乗る。
  3. 井川慶のプレイするSWB Yankeesの本拠地を訪れる。

最高の行楽日和の下、(多少、道には迷いましたが)無事、3つの目的を達成。日本人5人(一家+2人)、ベトナム人1人、アフガニスタン人1人というアジア人一行で、日がな一日、のんびりと、short tripを楽しんできました。
  
最初の目的地、Lackawanna County Coal Mineでは、実際に使われていたと思しきトロッコで地下深くに降りていき、廃鉱路を歩きながら、地元の兄ちゃんの解説を聞くという炭鉱ツアーに参加。観光施設としては、あんまりsophisticateされていないのですが、それが故に、在りし日の炭鉱の姿が、逆にvividに伝わってくるツアーでありました。今まさに僕が使っているこのPCも、その動力である電気の半分は、こういった炭鉱から必死の思いで積み出された石炭から生まれてくるんだと思うと、あんまりアホなことも書いていられないなぁという気がしたり…(と言いつつ、書いてますが)。今日、僕らが体験したのとまったく同じ内容のツアーの様子がYoutubeにアップされてますので、もしよかったらどうぞ。
  
Scranton/Wilkes-Barre Yankeesは、その名の通り、かのNew York Yankeesの二軍(AAA)球団。我がSyracuse Chiefsと、同じリーグで戦っています。かつて、阪神で(いちおう)エース(ということになっていたみたい)だった井川慶がプレイする球団。というわけで、球場の外観だけでも拝ませていただくことに…と思って行ってみたら、ちょうど試合が終わったところで、選手出口には出待ちファンの一群が。メンバー表片手に、出てくる選手を一人一人チェックしている超コアな感じのおばちゃん(お姉さん?)に、"Has Igawa already left?"と聞いてみると、どうやら彼は、今日は登板がなかったらしく、試合終了後、真っ先に帰っていったとのこと。井川本人に会えそうで会えなかったのは残念でしたが、少なくとも、ファンの間で「Igawa? Who is he??」なんてことにはなっていないことを知って、ちょっと安心して帰ってきました。
  
しかし、なんだかんだ言っても、間違いなく、今日、一番の盛上りを見せたのは、SteamtownでのSL乗車!!! この施設、Department of the Interior(連邦内務省)のNational Park Serviceが管理・運営しているNational Historic Siteの一つで、言うなれば、国立公園の文化史跡版。蒸気機関車の衰退に伴って使われなくなり、荒れるがままに放置されていたroundhouse(ターンテーブルを中心にして、その周囲に放射状に汽車の車庫が作られている建物。Innessの絵の遠くの方に描かれている円形の建物がまさにそれ!!)を行政が買い取り、史跡として整備したもの。博物館化されたそのRoundhouseを中心に、屋外にも、たくさんの機関車が展示されています。
  
到着するなり、Yさんのお子さん(2歳・男子・無類の汽車好き)が、今まで見たことないほどのハイテンション(普段から、基本、ハイテンションな御仁なんですが…)でおおはしゃぎ。つられて僕も(というか自発的に??)、30歳にしてはあり得ないハイテンションで盛り上がってしまいました。
   
しかも、ただ見るだけでなく、動いているSLに実際に乗れちゃうのが、この施設のうれしいところ。30分くらいの小行程ではありますが、遊園地のSLのような子供だましではなく、リアルに石炭で動いている蒸気機関車に乗れるのは鉄道オタクな人たちには堪らない体験(だと思う。自分はそうじゃないので断言できないけど。)。少なくとも記憶にある限り、人生初のリアルSL乗車に、年甲斐もなく大興奮してしまいました(笑)
   
ちなみにこのScranton、現職のアメリカ合衆国副大統領にして、(たぶん)いまアメリカで一番有名なシラキュース大OB、Joe Bidenの出身地でもあります。聞くところによると、彼も、無類の鉄道好きとのこと。(実際、この間、Obamaが新幹線の整備計画を発表した時には、ナゼかBidenおじさんも横に同席してましたね。)こんな素敵な施設のある街で幼少時代を過ごせば、鉄道好きになるのもむべなるかな、と思うのは僕だけでしょうか…??

my home, Syracuse, May 2, 25:35

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