Saturday, April 11, 2009

Take me out to the Ball Game

昨日のエントリーにも名前が出てきたYale大学経済学部の大御所、Nordhaus教授の近著("A Question of Balance")を、いま、しこしこ読んでいる。History of International Relations のクラスの担当図書2冊目。一冊目の本に比べるとはるかに面白い。内容が非常に濃いので、これをレポートにどうやってまとめるかは、悩みどころだけども。
  
経済学及び自然科学諸分野の知見に依拠する計量モデルを用いて気候変動対策の費用便益分析を行い、(一定の仮定の下での)最適政策モデルを示そうというのが本書の試み。昨日のエントリーで、割引率の話を書いたが、今日、この本を読み進めているうちに、まさにその割引率についての議論に遭遇した。というか、第4章 An Alternative Perspective: The Stern Review の30ページは、まるまる、割引率の議論に割かれている。有体に言えば、Sternの割引率の考え方と、自分のそれとがなぜ違っているのかを批判的に述べている。正直、今の自分にとっては難解すぎるところもあるが、丁寧に読めばなかなか面白い。詳細はあす以降に。
  
さて、久々に(?)遊びの話題を。まだ少し肌寒いながらも晴天に恵まれた今日の日中は、日本人の皆さんと連れだって、プロ野球観戦に行ってきた。といっても我が町にメジャー球団はないので、マイナーリーグの試合。いちおうこれで、アメリカ4大スポーツを制覇(?)したことになる。とはいえ、アメフトは大学バスケはNBAのオープン戦アイスホッケーはプロの2軍を観ただけなので、ほんとのメジャースポーツはまだ、ただの一戦も観戦してないんだけど(笑)
 
感想としては、一言、やっぱり野球は良い
  
天井ではなく青空の下でやるからか、単純に昔から慣れ親しんでいるからか、その辺はよくわからないが、これまでアメリカで観てきたスポーツの中で、文句なしに一番楽しかった。勝手な先入観かもしれないけれど、僕らのイメージする「古き良きアメリカ」のイメージに一番近いスポーツが野球であり、ballpark(野球場)であるような気がする。Syracuseの球場(Alliance Bank Stadium)も、決して大きくはないし、派手さもないが、芝生がきれいで、いい雰囲気のある球場だ。
  
$10 のチケットで、ダグアウトのすぐ上に陣取れるのにも驚き。まぁこれは、アメリカだからというわけではなくて、マイナーだからなんだけど。これまで、野球は外野席から観るもんだとばかり思っていたが、初めてピッチャーの顔が見える側から野球を観て、「これが正しい姿なのかも知れない」と思った。バットがボールを真芯でとらえたときの快音を、バッターボックスからほんの数メートルの距離で聞ける喜びは、野球ファンとしては堪らない。まぁ、某球場のライトスタンドで黄色いメガホン振ったり、風船飛ばしたり、隣のおばちゃんに焼鳥もらったりするのも、あれはあれで堪まんないんだけど(笑)

というわけで、我がSyracuse Chiefsは2-9の大敗を喫したものの、観戦自体は非常に楽しく、いい休日が過ごせた。聞くところによると、Syracuseが所属するリーグには、井川慶がプレイするチーム(Scranton)も所属しているらしい。うーん、Scranton戦のときにもっかい来てみよっかな~。
Maxwell School, Syracuse, Apr 10, 27;10

2 comments:

satoru said...

野球観戦、楽しかったですね。
マイナーリーグといえば、阪神出身の選手ではありませんが、同じ関西球団出身の田口選手のブログを最近読んでいます。あの雰囲気を体験すると、ブログの臨場感がわきます。ぜひご一読を。


http://www.taguchiso.com/contents/f-mail.htm

髙林 祐也 said...

田口選手のblog、ありがとうございます。確かに、イメージ湧きますよね。またどこかで(今度はできたらMajorの)試合、見に行きましょう!たぶん、DCかボルティモアあたりで~。