水曜午後のPublic Budgetingのクラス(Prof. Kioko)では、一つの地方政府の財政状況を調べて10枚以内のレポートにまとめ、学期末に提出するという課題が出ています。この課題で僕が調べることになっているのは、何の因果か、南の果てのルイジアナ州。もちろん行ったことはありませんし、行こうとしたこともありません(何の因果か友人が一人住んでますが。笑)。最初、「City of Syracuse」という案でもってったんですが、先生に「無難過ぎて面白くない」と言われ、「じゃどこがお勧め?」と聞いたら「ルイジアナ州」と言われたので、そうなったという次第。もっぱら受け身的ですいません…。
Kioko先生(一見日本人かと思いきや、生粋のケニア人です。ついでにいうとKiokoはlast name)とそんなやり取りをしたのは確か9月のはじめ頃。以来2か月、まったく何の準備もしないまま月日は過ぎ去り、気がつけば、先生との「相談会」(生徒一人ずつに会って進捗状況を確認しながら、この先どう進めたらいいかをアドバイスしてくださるありがたぁーい時間)の日が来てしまいました。
さすがに手ぶらで行くわけにもいかないので、一枚紙を作り始めたのが昨日の夜7時。215ページ(!!)のComprehensive Annual Financial Report 2007(通称CAFR。基本的にどの地方政府も発行してるそうです)を拾い読みしながら、アタマをひねること(鉛筆をなめること??)数時間。今日午後1時の「相談会」までには、なんとか一応のペーパーを書きあげることができました。こういうときの土壇場の強さ(?)を見ると、我ながら、社会人経験ってバカにならないなと思います。
ん?結論おかしい??
さて、「相談会」では、使い捨ての紙皿並みに底の浅いペーパーにもかかわらず、Kioko先生からは、ありがたぁーーーい(←本気で言ってますよ)アドバイスをたくさんいただいて帰ってきました。その結果、レポートはこんな流れで書くことに。
【テーマ】 2005年のHurricane Katrinaが州財政に及ぼした影響
【調べる中身】
・ FY2003/04~FY2010/11の州予算を通して見て、収入・支出及びFederal aid(連邦政府からの補助金)の増減をトレンドでとらえる。(収入↓、支出↑ となってるはず。)
・収入↓+復興費↑の結果、どの行政分野で"cut back"(予算の切詰め)が起こったかを調べる。
・復興が一息ついて、始まりつつある、Fiscal Recovery Planの進捗状況・今後の方針について調べる。
【視点】
報道では、州政府の対応の遅ればかりが報じられていたが、そうならざるを得なかった財政的な制約はなんだったのか、という視点で分析してみる。
【Policy Recommendation】
災害後の財政的混乱を避けるために地方政府が平時からしておくべきことは何か、結論の中で触れる。
【参考となる機関】
・Center on Budget and Policy Priorities
・The Urban Institute
・その他、ルイジアナ州ローカルのthinktanks
いまこうやってまとめなおしてみると、「中身」と「視点」があんまり関係ない気がしないでもないですが、まぁその辺は適当にやってみます。
ちなみに「相談会」の最後にKioko先生から言われた一言は、
"Anyway, please don't postpone it."
えぇ…、おっしゃるとおりでございます…。「だって気乗りしないんだもん」とか、「エネルギーの勉強やってたいっす」とか、「ルイジアナのことはY君(←ニューオリンズ在住)に任せた!」とか言わずに、地道に頑張ります。はい。
今日は、ノーベル賞受賞経済学者のStiglitz博士(僕ら世代の経済学徒には、バカ売れ教科書の著者としての方が有名!!)が、昨日の国連総会で、"the current economic crisis should provide an opportunity to reassess global economic arrangements and prevalent economic doctrines"と発言したという記事についても触れたかったんですが、長くなりそうなのでやめときます。とりあえず予告だけ。
さて、今夜は皆さんご存じのHalloweenです。8時からMaxwellのHalloween Partyがあるので、いちおう仮装して行ってきます。どんなノリで行ったらいいのか、若干(いや、相当、だな…)不安なんですが、結果は明日のブログにて。