Friday, October 17, 2008

Final Debate

昨晩と今朝に分けて、Presidential Debateの最終回をYoutubeで観ました。たぶん僕だけじゃないと思うんですけど、2回目のdebate方が見ごたえがあった気がします。「お互いの選挙キャンペーンについて言いたいことは?」なんていう、主催者側の質問の選択にも問題があったとは思うんですが…。

今回だけじゃないですがdebateを観てて面白いなと思うのは、「確かに僕の党はあのとき〇〇法案に反対したけど、僕は賛成票を投じたんだ」とか、「いまあんたはそう言ってるけど、あのときは△△法案に賛成してたよね」とかいう主張がよく出てくること。一人ひとりの議員が、ちゃんと自分のアタマでモノ考えて行動してるからこそ、こういう言い合いが出てくるわけですよね。この点については、日米を比較して、ただただ羨ましい…。

今回のdebateでは、なんとなく両者の態度に「勝負あった」感が出てたような気がしました。一層自信を持って語るObamaさんに対して、McCainさんはどことなく斜に構えたような態度。見ようによってはやや卑屈な雰囲気も漂わせながら受け答えしていたように思います。まぁもともと飄々とした人ですけどね。

「お互いの副大統領候補についてどう思うか?」という質問に対するMcCainさんの答えぶりが、なんとも苦しそうで、見ててかわいそうでした。もともとObama優勢の選挙ではありましたが、ロシアのグルジア侵攻の頃はほぼ互角にまでなっていた両候補の支持率。その後の金融危機で「経済に強い」とされるObamaさんが票を伸ばした側面はあるものの、決定打を放ったのはやっぱりPalinだった気がして、その点はちょっと残念です。そういう選択をしたMcCainさんの失敗と言ってしまえばそれまでですが。


話は変わりますが、クルーグマンが、ノーベル賞受賞後はじめてのコラムをNY timesに載せています。曰く、
- そろそろ実体経済の後退がはっきり目に見えてきたぞ。
- この不況は当分続くね。間違いない。
- いま財政出動をバンバンやらんでどないすんねん。公共事業やりまくれ~。
- 国の借金なんか気にしてる場合とちゃうどー。
とのこと。

期せずして田原総一朗氏も「財政出動だ~」と自身のコラムでおっしゃっています。

個人的には今回の田原さんのコラムにはよくわからない点もあるんですが、ともあれ、世界の論調のメインストリームが急激に「大きな政府」の方向に振れていっているのは間違いないかと。経済に関心を持ち始めて10年この方、どっちか言うと「小さい政府」の礼賛ばっかりを聞いてきた(「大きな政府なんてのはアナクロなんだ」と聞かされてきた)ので、個人的には、イマイチすんなり受け入れられない違和感があるんですが…。

まぁ僕のちっちゃな違和感なんてのはどうでもいいんですが、こんなに借金膨らませて米ドルが持ちこたえられるのかどうかが引き続き心配です。
my home, Syracuse, Oct 17, 10:47

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