Friday, September 19, 2008

How did NY become NY?

金曜日なのに暗い話題で恐縮ですが、なんで英語を読むのはこんなに疲れるんでしょうか…? 今日は一日授業もなく、ひたすらテキスト読んでただけなのに、夕方からひどい頭痛が。 脳みその一部が焼け焦げてるみたいです。う、うぅぅ…。さっきアイスクリーム食べたら、だいぶましになりましたが(基本的に単純にできております。)。

アメリカに住み始めて2か月。今更こんなこと言うのも恥ずかしいですが(と言いながら、いま、僕、ブログに書いちゃってますよね。)、英語の文章を、上から下に語順のまま理解しようとすると、未だにすごい疲れます。

いやいや、単純な文章だったら大丈夫なんですよ。たとえば "I have a pen." とか。これくらいなら「a penが目的語だから、これをhaveの前に持ってきて…」なんてことしなくても英文を見ただけで一発で理解できます(←まったく自慢になってない。)。でもこれが、長い文になって、かつ、挿入句が割り込んできたりすると、一発でアウト。ストレスフルな時間が始まります。

なんでだろうって話ですが、挿入句を読んでると、その前の部分で書かれてたことが、記憶から飛んでっちゃうんですよね。だから、もっかい思い出すために何度も前に戻って読まなあかんはめになる。それが嫌で今日みたいに集中して読んでると、脳みそがオーバーヒート起こして、頭痛にさいなまれる。うぅぅ。

原因はよくわかりませんが、今のところ、「単語の意味を理解するのに、大量のエネルギーを消費してるのでは」という説が(自分の中で)有力です。たぶんそのおかげで、ショートスパンの記憶に回すはずのエネルギーが底を突き、短い記憶が続かなくなる→読んでる途中に何度もjamが発生する→いらいらする→頭痛になる or 眠くなる or おなかがすく→食べる→太る…。とまぁこんな感じで。
とはいえ、今の僕の単語力だと、そのくらいのエネルギー使うのは致し方ないことなので、すぐには解決しようがありません。
もしこの説がホントだとすると、「考えれば思い出せる」レベルの単語力と、「字面を見ただけで意味が頭に思い浮かぶ」レベルの単語力とでは、根本的に質が違っているということです。どっかの胡散臭い(?)TOEFL予備校の講師みたいなことを言ってしまいましたが、これから留学を考えている皆さん、よくよく肝に銘じて単語力の強化、頑張ってください。いっひっひ。


そんなわけで、今日の夜は山川出版の『アメリカ史』(←もちろん日本語!)に逃避しています。その中で書かれていたニューヨーク発展の秘密。なぜ、フィラデルフィア、ボストン、ボルティモアと、いくつもあった東部諸都市の中で、NYが断トツの発展を遂げられたのか?よく考えてみれば、ちょっと謎じゃないですか?ボストンよりは新しいし、フィラデルフィアみたいに一時期首都だったわけでもないし。(あまり興味ない?? 勝手に話し続けますけど。)

その秘密は、運河にあり。1825年、大西洋に注ぐハドソン川中流の町オルバニーと、エリー湖畔のバッファローを結ぶ「エリー運河」(右の地図の薄い水色のくねくね)ができたおかげで、五大湖周辺の農畜産物は、湖上輸送でいったんバッファローに集められ、バッファローからエリー運河とハドソン川を経て、NY市に集められるルートが確立したそうです。その距離、全長580km(ちなみに東京-新大阪間は545km)。その巨大さゆえに建設に際しては反対の声も大きかったらしいですが、ときの州知事クリントン君がその事業を断行したおかげで、五大湖周辺の巨大な富が、すべてNYに集中し、商業都市としての繁栄の礎が築かれたわけですね。

こういう、ボトルネックを一点突破する政策って素敵です。ボトルネックが「見える」かどうかが勝負どころで、ほとんど人にはそれができないわけですが…。
ちなみに、"upstate"と呼ばれるNY州北部地域の主要都市が、ほぼすべて、同緯度に位置しているのは、どの都市もエリー運河のおかげで発展した都市だから。そして、それらの都市がほぼすべて、斜陽化しているのは、高速道路網の発達で、エリー運河がその役目を終えたから。わが町Syracuseも典型的なその一例であります。
my home, Syracuse, Sep 19, 24:46

No comments: