Wednesday, September 3, 2008

我が家のCR-Vとアメリカのschool districtについて

今日のMaxwellの授業で、僕の所有するホンダCR-V(2001年製)と、アメリカのschool districtの間には、深い相関関係があることが見出されました―。
という記事ではありません。ただ単に、CR-Vの話と、school districtの話をしますよ、と言うだけのことです。相変わらず深い意味はありません。

まず、CR-Vについて。購入してから1か月、右のリアの扉が内側から開かないことを除けば(それはそれで深刻?)、そこそこ機嫌よく走ってくれていた彼ですが、今朝、サウスキャンパスを走ってる最中、突如、変な物音を立て始めました。最初は、ハンドルを大きく切ったときだけだったのですが、そのうち、普通に走っていても前輪の車軸のあたりからuglyな物音がするようになり…。ナイジェリア人の友人にも助手席に乗ってその「音」を聞いてもらった結果、明日、ディーラーに連れていくことになりました。いちおう、warranty(補償)の対象だと思われるんですが、このブログでも何度か紹介しているとおり、なにせ超いい加減なこの国のこと、またひと悶着あるんじゃないかと今から気を揉んでいます。。(Tomとかいう、カーディーラのおっさんの英語がこれまた聞こえにくいし・・・。
Bostonに連れて行かなかったことでスネてるんでしょうか…? せっかく今日から大学の駐車場が使えるようになって路駐(←合法です。)から解放してやったのに。。  心配です。


続いて、school districtについて。

このsemesterに、"Public Budgeting" というコースを受講しているんですが、その中で、「アメリカの地方公共団体("state or local government, school district, etc.")を適当に一つピックアップして、そこの予算について、A4 10枚以内で分析しなさい」という課題が出ています。

ん?「school district」ってなんだ??

というわけで、今日は、コースの課題に入る前に、「school district」なるものについて調べてみました。(単にwikipedia見ただけですが。)
wikipedia によると、アメリカの「school district」(直訳すれば「学区」でしょうか。)は、日本で言うところの「学区」のように、単に地理的に区切られた「地区」のことではなく、法人格を持ち、かつ、選挙で選ばれた代表者による意思決定機関(legislative body)を戴く、地方公共団体の一形態のことのようです。日本で言うところの「一部事務組合」が一番近いニュアンスじゃないかと思いますが、日本の一部事務組合が、「複数の普通地方公共団体や特別区が、行政サービスの一部を共同で行うことを目的として設置する組合」(日本語版wikipedia)、いわば"ジョイントベンチャー" であるのに対し、(一般的な)school districtは、市町村政府から完全に独立した立場にあります。(たぶん、州の下に「市町村」と「school district」が、パラレルに存在しているイメージ。)

ただし、いくつかの例外もあって、たとえば、僕の住んでいるNY州では、school districtは市政府に従属しており(independent school districts ... are subordinate to cities)、独立性は高いものの、(広い意味での)市政府の一部ということになっています。 右の図は、Syracuse市の、2008/2009予算書から抜粋させていただいたもの。右上の(拡大して見てみてください)「BORD OF EDUCATION-SUPERINTENDENT」の下に、各school districtsがぶら下がっているんだと思われます。この図を見る限り、日本の自治体の教育委員会の位置づけにも似ている感じがします。市本体(市長部局)からの独立性は、日本よりNY州の方がはるかに高そうですが。

これだけなら、「まぁお国によって制度はそれぞれ違うよね」ってなもんなんですが、このschool districtのすごいところは、学校を運営するだけじゃなく、スクールバスや給食センターを経営するのはもちん、中には、病院やテレビ局、はたまた警察機能を持っているところもあるいうこと(すべてソースはwikipedia。)。

話は少し飛びますが、この国にきて、いろんな機関が警察機能を持っていることに驚かされます。そもそも、「Police」と「Sheriff」の違いがいまだによくわかりませんし、うちの大学も、パトカーまがいのパトロール車を街中に走らせていて(キャンパス外にも)、どこまでかは知りませんが、日本で言うところの警察権限の一部を彼らも有しているという話を聞いたことがあります。(実際、この前、うちの大学のパトロール車が、交通検問かなんかで学生の車を道路脇に停めさせているのを見(て意味もなくビビり)ました。)

昨日、同じクラスの日本人の友人と立ち話をしていた時、その友人が、「各コミュニティが自発的に公共機能を立ち上げ、それがあとになって追認されてきたのがこの国の歴史。警察機能も然り。それらは既得権益化しているので、外部の人間から見ると、複雑かつ奇異に見えるが、なかなか手がつけられないのでは」という趣旨の見立てをされていました。すごく核心を衝いているようような気がしました。
my home, Syracuse, 22:12

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