Monday, September 1, 2008

Bostonに行ってきました。

Labor Day(9月1日・祝日)の週末を利用して、2泊3日(実質2日日間)でBostonに遊びに行ってきました。写真サイト(ttp://picasaweb.google.co.jp/yuya.takabayashi/Boston?authkey=UTXIKmuVNTo )に、写真を載せましたので、2日間、どこで何をしていたかについては、写真サイトの方でご覧下さい。ブログ本編では、その辺のこもごもは端折ります。
とはいえ簡単に行程を。金曜日の夕方、Syracuseを出るバスに乗ってひたすら東へ7時間のバス旅。現地では元上司の家に泊めてもらい、ハーバードのケネディスクールに通っている友達に会ったり、街中をふらふら歩いたり、郊外のスタジアムにベッカム君を見に行ったり(詳細は後ほど。)して過ごしました。帰りも当然ながら7時間のバス旅。昨日の深夜、無事、この片田舎に戻ってきました。

以下、いつもどおり、思いついたものから書いていきます。

1.Boston 概観

日本人にはそこまで深く知られていないように思いますが(僕はあんまり知りませんでした。)、この街の人たちは、自分たちの街が「合衆国発祥の地」だ、ということにすごく誇りを持っているようです。「ボストン」や「マサチューセッツ」と同じくらい「New England」という固有名詞を使いたがるところにも、その意識が滲み出ている気が。歴史があり、学生がいっぱいいる、という点で、京都に似た雰囲気もあります。幕末ファンが、京都で幕末の志士ゆかりの地を訪ねて歩くように、合衆国建国の志士たちが眠る古いお墓は、アメリカ人の観光客でいっぱいでした。

Boston市は、あまり合併を進めなかったようで、市域はそんなに広くはなく、ハーバードやMITのある地区は、Cambridgeという隣の市になります。ただ、地下鉄も直通していて、ボストンのダウンタウンまで20分くらいで行けるので、感覚的には一つの街という感じですが。京都でいえば左京区といったところでしょうか。(無意味なたとえですいません。)

レッドソックスの本拠地、Fenway Stadiumがその最たる例ですが、この街の人たちは、古い建物を何十年も壊さずに使い続けているようです。そのことが、この街の景観に一貫性を与えています。泊めてもらった先輩宅も築100年以上のアパートとか。いろいろ不便もあるようでしたが(窓が閉まらないとか、入口のピンポンが鳴らないとか、ハムエッグ作っただけで火災報知機が鳴るとか。たぶん築年数の問題ではないですよね…。)、そのおかげで、街並みはどこに行っても本当にきれいでした。

2.Gillette Stadiumについて

笑われると思いますが、ボストン郊外のGillette Stadiumというところに、ほぼベッカムを見るためだけにサッカー観戦に行ってきました。(この旅行の主目的自体がベッカムだった、という噂もあります…。)ベッカム君は、一度見てしまえば、「あぁベッカムか」てなもんでしたが、いくつか面白いことがあったので、以下感想を。(左の写真は、ベッカムがフリーキックを蹴った瞬間の写真。すごいでしょ。(何が?))

■ 電車で行けない!!
 このGillette Stadium、ボストン市内から高速使ってクルマで1時間という距離にありながら、電車で行くことができません!! NFLのPatriotsの試合のとき(10万人くらい入るそうです。)には、臨時で電車が止まるらしいんですが、サッカーの試合ごときでは電車は運行されず(それでも5万人は入ってたんじゃないかと思うんですけどね。。) というわけで、その推定5万人の人たちが、みな車でスタジアムに押し寄せます。

なんでこんなことになっているのか、日本人の僕としては理解に苦しむわけですが、行ってみてちょっと納得したのは、試合が始まる前、駐車場でキャンプセットを広げてお弁当を楽しんでる家族をいっぱい見かけたこと。そんな感じで、1日がかりでやってきて、ドライブ&ピクニック&試合観戦を楽しむってのが"アメリカ流"なのかもしれません。良い悪いの問題ではなく、とにかくこれは文化なので、効率性とか経済性の面だけで説いてみても、この人たちのクルマ好きは治んないだろうなぁという気がしました。

■ 意外と大人気
 アメリカでサッカーと言えば、どうせ、僕が大学時代にやってたフィールドホッケーと同じくらいしか人気がないんだろうと思っていましたが(すいません、言いすぎました。)、行ってみてびっくり!上にも書きましたが、5万人くらいは入ってたように思います。それも、ベッカム目当てで集まってきたミーハーが中心かというとそんなことはなく、ちゃんと地元「New England Revolusion」のシャツを着た人がスタジアムの大半。意外な人気ぶりに、正直驚きました。お客さんには、特に女の子が多かったです。この国で女子サッカーが普及していることとも関係してるんでしょう。

試合後、地元選手が出てきてサインをしてくれる一幕もあり、4大メジャースポースと比べたら、地元密着志向っぽく(J-leagueにもちょっと似てるかも)好印象でした。(だからといって、公共交通機関を走らせようという発想にはなりません。あしからず。)


3.(引き続き)この国のいい加減さについて

Bostonに行く前日、某銀行のいい加減さについて書きましたが、この旅行中にも何回かいい加減なアメリカ人たちに悩まされました。特にひどかったのはGrayhoundという長距離バス会社。一瞬でもスキを見せると(てか、見せてなくても)、容易にワナをしかけてきやがります。行きも帰りも、危うく置いていかれそうになりました。遅れても全然平気だし。アメリカでGrayhoundに乗られる予定のある方は、ぜひ気合い入れて立ち向かってください。(そういうゲームだと思えば、結構楽しいです。)

さらにいい加減だったのは、レンタカー屋の兄ちゃん。そのレンタカー屋は、Westin Hotelの中にカウンターを構えているんですが、4時閉店のはずが、3時半に行ってみたら既に人影なし。隣のカウンターにいたWestinのベルボーイに聞いてみるも、「僕、レンタカー屋じゃないし、わからへん。もうじき帰ってくるんちゃうの。」とのこと。待てど暮らせど帰ってこないので、もう一度Westinの兄ちゃんにかけあってみると、携帯で呼び寄せてくれることに(最初から、それやらんかい)。そのとき、僕のネット予約が1日ずれていたことが発覚!(←予約した人もわりといい加減。) ぶらぶら戻ってきた(もちろん、まったく謝らず)レンタカー屋の兄ちゃんに、予約日のことにはまったく気づいてないふりをして名前を告げたところ、何のお咎めも質問もなく、普通にクルマを貸してくれることに!「お前が今かちゃかちゃやってるパソコンには、何の情報が表示されとんねん!!」 と言いたくなってしまいましたが、結果往来。しかも、「返す時にはガソリンを1/3以上入れて返してね」という謎な司令が。初期状態でほぼ満タンに入ってたんで、結局、給油せずに返すことができました。

というわけで、この週末も引き続き、この国の人たちはいい加減ですが、いい加減なのも悪いことばかりではないと、改めて思った一日でした。

 = = = = = = = =

こんな感じで2日間をBostonで過ごし、昨日の深夜、このどうしようもない田舎町に帰ってきました。Bostonは、ほんと素敵な街でした。住むのに楽しい街だろうなということもよくわかりました。僕の場合、実際、Bostonの大学にも出願していたわけで、うまくいけばあの街に住んでいたのかもしれませんが、まぁそれはそれ。それに、Bostonだと暮らしていて何が起こるのか、ある程度予想できてしまいそうな気もしました。その点、この街に住んでいると、来る前には想像もしなかったようなことにときどき遭遇できます。「ダウンタウン行ってもなんもない」とか、「大学スポーツ以外に娯楽がない」とか、「ショッピングセンターだけアホみたいにデカイ」とか。その大半は、楽しいことではないですが、知らなかったこと(アメリカの地方都市の実態)を知れるのは楽しいことです。(たぶん)強がりではありません。ただ、2年が限度だとは思いますが…(笑)
というわけで、たまには都会にも遊びに行きたいですが、当面、この田舎町での暮らしと勉強を満喫したいと思います。
p.s. こんなことを書いてる間に、アメリカと日本で大きなニュースが起こってます。それらについても、また感想書こうと思います。
my home, Syracuse, 13:00

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