Sunday, February 21, 2010

"History was made"



年明け早々のエントリで触れた、“Mirabito Outdoor Classic”の観戦に行ってきた。

普段は、屋内で行われるアイスホッケーの試合を、屋外でやってしまおうというこの企画。これまで北米で行われた屋外試合は、せいぜい片手で足りるか足りないかくらい。それもすべて、NHL(一部リーグ)の試合で、Syracuse Crunchの所属するAHL(American Hockey League。野球のAAAにあたるMinor League)の試合が屋外で行われるのは今回が初。なぜ、寒いさなかに敢えて屋外で試合しなければいけないのかとか、なぜ初めてなのに“Classic”なのかとか、そういう難しいことを考えてはいけない。理屈抜きの「お祭り」なのである(ということにしておいてください)。

いざ会場入りしてみると、想像していた以上の客入り。地元TV局の報道によると、その数、21,508人。74年のAHL史上、最高の観客動員数だったらしい。もっとも、僕らの席(スタンドの端っこ)からリンクまでは果てしなく遠く、「無理やり、客入れ過ぎだろ」という気がしないでもなかった。まぁ、これも「お祭り」なので、やむなし。

試合の方は2-1で、地元Syracuse Crunchの勝利。たえずどちらか(あるいは両方)のチームが、一人、二人をpenaltyで欠いているような、やや荒れ気味の試合であったが、これもまぁ、「お祭り」の一環なのかも知れない(笑) ともあれ、Syracuseは数少ないチャンスをものにし、ゴーリー中心に、Binghamtonの攻撃をしのぎ切って、「歴史的」勝利を納めた。

ところで、アメリカのスポーツ観戦というのは、一般論的に言うと
  • 車でスタジアム入りし、
  • 駐車場でバーベキューセットを広げ、
  • 試合の前後に、肉を頬張りながら、仲間と盛り上がる
というのが、清く正しい(??)スタイル。とは言え ― 冬のSyracuseにしては比較的暖かかったとは言え ― 0℃弱の気温の中、これをやるヤツはさすがにおらんだろうと思っていたら、数組ではあったが、試合後に“寒空バーベキュー”を楽しんでいるグループを発見。彼らの生粋の「お祭り」魂にも乾杯。

帰宅してTVをつけると、ローカルニュースが、“History was made”とのタイトルで、今日の試合を報じていた。若干、タイトルが大袈裟すぎる気がしないでもなかったが、まぁ確かに、「AHL史上初」というのは事実だし、それに、こんな小さな町のイベントに、2万人以上が集まったということ自体、スゴいと言えばスゴいのかもしれない。ここは一つ、TV局のキャッチを素直に受け入れておこうと思う。

寒風吹きすさぶ中、ホッケー好きの粋狂な観戦企画にお付き合いいただいた皆さん、ありがとうございました~!
my room, Syracuse, Feb 20, 25:17

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