If European politicians actually wanted to raise the price of carbon in the short term, they could, says Michael Grubb, a Cambridge professor who is also chair of Climate Strategies, a network of policy advisers. New EUAs are regularly auctioned by Germany and Britain. They could set a reserve price of, say, €20. If no one were to bid, the supply of allowances would tighten until the price rose. When this idea was first raised last year, it attracted brickbats for constituting political interference. A fair criticism, perhaps, but given the political nature of the market, a redundant one.オークションでallowance(排出枠)を競売する際に「最低落札価格」を設けておき、それ以下の買値しか付かなかったときには、その価格に達するまで、競売にかけるallowanceの量を絞っていくというもの。言わば、Kerry-Boxer法案(現在米上院で審議中の気候変動法案)の“排出権価格上限リミッター”(参照)の逆版(※)。
発想自体はそんなに目新しいものではないが、これが実際に導入されれば、いわゆる「低炭素型投資」はかなりやりやすくなるのではないかと思う。もちろん、最低価格の額次第ではあるんだけれども。
※ ざっくり言うと、「逆版」(K-B法は「価格上限」で、EU-ETSの新ルールは「価格下限」)なのだが、少なくとも以下の二点は違っていると思う。
- EU-ETSでは(この記事を読む限り)オークションの際にのみリミッターが発動するのに対し、K-B法案では、市場価格が上限値を上回った場合にもリミッター(=政府による「売りオペ」介入)が発動する。
- K-B法案では、介入量の上限が設定されている(=価格上限値は絶対のものではない)のに対し、EU-ETSのオークションでの価格下限値は(この記事を読む限り)不動である。
Maxwell School, Syracuse, Feb 4, 17:24
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