こんなことやっても新入社員がバタバタ辞めたりしないのは日本だけだろうなとか、労働規制の強化を叫び続けている人たちはこのニュース見てどう思うんだろうかとか、メーカー自らが助成措置終了後の需要下落を織り込んでいるに等しい低公害車購入補助制度ってどうだったんだろうか…とか、いろいろ考えてしまったのだが、結局のところ、経済というのは、水の流れのようなもので、最終的に重力に逆らうことはできないということなんだろうと思う。
政策というのは、もともとの水=経済の流れが、社会にとって好ましくないときに、「規制」や「補助金」といった、「壁」や「ポンプ」を設けて水の流れを変えてあげ、より住みやすい社会を創り出すことだと思うのだが、水はどこまでいっても水であって、最終的には、高いところから低いところへと流れていくことしかできない存在である。したがって、ad hocに「壁」や「ポンプ」を設けることが、必ずしも、最良の解決策になるとは限らず、それらを設置するときには、新たに創り出される水の流れも考慮して、全体のデザインを練ってあげる必要がある。このニュースを見ながら、そんなことを考えた。
そしてもう一つ思ったことは、このニュースに関して「トヨタが抜け道を使った。けしからん」なんてことを誰かが言いだした日には、いよいよちょっと恐ろしい、ということ。杞憂に終わることを願いたい。
my room, Washington DC, Oct 31, 22:23
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