Wednesday, October 7, 2009

Autumn in DC

僕のいるDivision(日本でいうと「部」くらいか。いまだに全体像がよく見えないのだが、おそらく、総勢百人くらいの組織ではないかと思われる)のDirectorさんが、今週いっぱいで転出される(というか、別の組織から引き抜かれた)ということで、今日は、臨時のDivision全体会議が催された。去り行くDirectorさんから、「訓示」的なものでも聞けるのかと思って行ってみたら、確かに、Directorさんのお話を聞けたことには間違いなかったのだが、その「お話」の仕方が、僕のイメージしていたものとはずいぶんと違っていた。

その様子を日本語で表すならば、「訓示」というより、一個の「講演会」と言った方がおそらく正しい。Directorさんは、今日の会議のために、パワーポイントのプレゼンテーションまで用意してきておられ、その資料に沿いながら、30分にわたって、我がDivisionの今後進むべき方向性をとうとうとお話になられた。終了後には、質疑応答セッションが続く。さながら、「講演会」である。どっちが良いとか悪いとかいう話でもなく、単純に、日米のスタイルの違いに驚かされた。

勤務後は、Woodrow Wilson Centerで行われた“China and Climate Security”なるワークショップに参加する。面白い話が聞けるんじゃないかと、結構期待して行ったのだが、“Climate Security”という概念の周縁が定まらず、話が進むにつれて、“Climate”を離れて、単なる“Security”のお話(というか、中国脅威論みたいなお話)にハマってしまい、期待していたほど面白いものではなかった。最初に話をされた北京居住歴15年というフィンランド人のおばちゃんの話は、それなりに面白かったのだが、そのあとに出てきた“China Specialist”とかいう肩書のネオコン親爺が頂けなかった。聴衆の中には中国人風の方も何人かいらっしゃったが、あまり良い思いをせずに帰られたのではないだろうか…。

ワークショップ終了後、ワークショップに来るはずだったのに、道に迷って会場にたどり着けなかったというY.Y氏とディナーを共にする。屋外の席で食べたのだが、食後、しばらくすると、ずいぶんと肌寒くなってきた。DCもすっかり秋めいてきたなぁと実感する。まぁもう10月の声を聞いて一週間になるので、当たり前と言えば当たり前かも知れないが。

帰宅後、インターネットでCNNを見ると、普段、「Tokyo」でさえも、ごくごくさらっとしか触れてくれない天気予報のお姉さんが、今日に限っては、「Tokyo」だけでなく、「Osaka」や「Fukuoka」の名前も口にしていた。もちろん、台風のせいである。先週、フィリピンでも台風による相当の被害が出たようであるが、天気図で見ると、その、フィリピンで大きな被害を出した台風よりも、いま日本に向かっているそれの方が、かなり大きいように見える。やや心配である。。
my room, Washington, DC, Oct 7, 25:16

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