久々に、カメラ片手に出かけてみました。
まず最初に向かった先は、彼の有名なSmithsonian博物館。といっても、これ、ひとつの博物館を指しているわけではありません。「Smithsonian協会」というところが管理・運営している、博物館群の総称。あ、そんなもんは言われんでもわかってる、と。それは失敬。
さて、その数あるSmithsonian系博物館の中で、どこから攻めるかですが、「定石」としては、やはり、ナショナルギャラリーか、航空宇宙博物館といったところなんでしょう。ですが、西洋絵画なるものにまったく食指が動かない僕は、むべもなく、ナショナルギャラリーをパス。航空宇宙博物館も、連休の中日ということで、何となく子供さんが多くて騒がしそうな気がしたので、こちらもパス。というわけで、博物館群の端っこに建つ、Freer Gallertyという、かなり地味めの美術館を最初の目的地に選んでました。
地球の歩き方によると「国宝級の日本美術に出合える」、「屏風絵は200点を有し、なかでも京都の町を描いた『洛中洛外図』は、色も鮮やかな大作だ」との由。異国の地で、日本文化を見直してみるのもよかろうということで、楽しみにしながら訪ねてみました。
結論から言うと、正直、ちょっと肩透かし。所蔵200点と言いながら、展示されている屏風は4隻だけ。『洛中洛外図』も、今日は展示されておらず…。やっぱり、大人しく「定石」に従うべきだったか…。でも代わりに、Sumiyoshi Shrine(住吉大社)の屏風絵を見つけたので、「一足早く、初詣で気分を味わえて良かったね」ということにして、自分を無理やり納得させたのでありました。。
(Freer Galleryの日本美術コーナー。奥の屏風が住吉大社の絵です。)
Freer Galleryから地下でつながっている、お隣のArthur M. Sackler Gallery(東洋美術&近東美術)を観終わったとろで美術鑑賞にも疲れてきたので、今日のSmithsonian見学はこれにて終了。一路、進路を南にとり、前から気になっていたFish Wharfに行ってみることに。
Smithsonian博物館なんかがあるNational Mallから、南に下ること徒歩10分。中心部からは若干外れた感のある、Potomacに面した地区に、WashingtonのFish Wharfはあります。さながら、「Washingtonの築地」といった感じ。まぁ、卸をやってるわけでもなし、規模もこじんまりとしたものなので、築地とはだいぶ違いますが…。ただ、雑然としたその雰囲気は、何となく築地に通じるものも。Chesapeake湾名物のソフト・シェル・クラブの他、海老のむき身、牡蠣、Clamなんかが、威勢良く売られています(店の兄ちゃんは、基本、ヒスパニックの皆さんなので、ノリは何気にラテン系)。魚も売っていることは売っていますが、どちらかいうとエビ・カニ・貝がメイン。お客さんの中には、生きたままのソフト・シェル・クラブを、brown bag満タンにして買って帰る人もいましたが、さすがに、それをやると、狭い台所がカニ専門の水族館みたいなことになってしまうので、その場で慎ましく、海の幸を味わわせていただくことに。“立ち食い”生ガキ(6個$6也)と、Maryland Crab Soupなる名物(??)スープを頂戴。かきはもちろん、スープの方も、たいへん結構なお味でございました。
(正面のお店、実は店全体が船になっていて、川面にプカプカ浮いてます。)
さて、「築地」の喧噪を楽しんだあとは、少し足を延ばして、「浜離宮公園」へ―てな感じで、お隣のTidal Basinに来てみましたが、池の上には足こぎボートがプカプカ浮かんでいて、「浜離宮」というより、「不忍池」といった方が近い気がします。さすがに、「白鳥ボート」まではいませんでしたが…。
(対岸に見えているのが寛永寺の弁天堂です。)
不忍池のほとりで、ゆっくり読書でもして帰ろうかと思ったのですが、Washingtonの10月の日差しは、まだまだ強く、じりじり日焼けするのを感じてきたので、池のほとりで買ったペプシがなくなったところで、早々に退散。地下鉄を乗り継ぎ、Friendship Heightsのお家に帰ってきました。
夕食は、昨日のカレーの残りを使ってカレーうどんに挑戦。カレーうどんを作るたび、学生時代にこよなく愛した味味香さん(木屋町で夜通し呑むと、〆はだいたいココ)の味を、無謀にも再現しようと試みるのですが、当然のことながら、遠く遠く及びません。今回の反省:「出汁はもっと濃ゆく作るべし」。
my room, Washington, DC, Oct 11, 21:18
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