ことあるごとに「自由、自由」と叫び続けているこの国にあって――現に、サンドウィッチ屋に行けば、「もう勘弁してくれ」と言いたくなるほど、ありとあらゆる選択を迫られるのに――エアコンの温度調節に関してだけは、まったくと言っていいほど自由が与えられていないのはどういうことなんだろうかと。
僕が今住んでいるアパート、各部屋に冷温風の吹出し口がついているのだが、いわゆる「セントラル・ヒーリング/クーリング」なので、温度設定に関して各部屋の主に与えられている権限はゼロ。実際、僕なんかは、どっちか言うと、可能な限りエアコンなしで過ごしたいと思っている方なのだが、そんな主の意向などお構いなしに、先週末まで冷風が出ていたかと思ったら、今は、暖かすぎるほどの温風を(頼んでもいないのに)せっせと供給し続けてくれている。厳密に言うと、管理工の兄ちゃんを呼んできて、自分の部屋につながらパイプのバルブを閉じてしまうという権限だけは認められているようなのだが…(苦笑)
総部屋数にして100は下らないと思われるこのアパートの全室が、個々人の希望を一切顧みることなく、全室同じ気温に保たれているというのは、日本人的感覚からすると、かなりcrazyだと思うのだが、「自由」の国の人たちは、こと室温に関してだけは、早々に、自由への闘争を諦めてしまったのだろうか…??
my room, Washington DC, Oct 14, 24:52
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