Thursday, October 22, 2009

Water Pollution Map on NYT.com

こちらのblog経由で知ったのだが、NY Timesのサイトに出ている“Number of Clean Water Act violations by each power plant”という地図がものすごい。「いやいや、あんた、どんだけ金かけてるんですか」と言いたくなるシロモノである。この地図を作るのに用いられた一次データもwebから入手できるようになっているが、これだけ膨大な数のデータを集めて解析するのに、いったい、どれだけのman powerが投入されたのだろうかと思ってしまう。たぶん、こういったデータ解析とかを専門に行う会社があるんだろうけれど、それにしても、一体いくら払ったの?という話。
  

(州ごとに地図を拡大させることも可能。)
  
アメリカの新聞社が、どこも経営に苦しんでいるというのは有名な話。おそらく、その最大の原因がインターネットの普及による「紙離れ」であり、ならばというわけで、各社とも、web siteの充実に並々ならぬ力を入れているわけだが、実際のところ、webからの収益はあまり伸びていないらしい。
 
そんな中にあって、このwater pollution mapのような、巨大コンテンツをweb上で提供することに(それも、もちろんタダで)、営業戦略上、どういった意味があるのだろうか?僕には費用対効果が良いとも悪いとも、なんともよくわらないが、きっと、NYTの人たち自身、よくわからないまま、とりあえず試してみてるんじゃないかと思う。その先に、「安住の地」があるのかどうかは彼ら自身もわからないが、「紙」の上に居座っていても、ジリ貧になるのが明らかな以上、webの世界でとにかく可能性を探ってみるしかない、ということなのではないだろうか。
 
新聞社にとっては、非常に苦しい状況なわけだが、おかげで、我々読者(僕の場合、お金を出してNYTを購読しているわけではないので、日本語的な意味で言うところの「読者」でさえないわけだが)は、非常に質の高いサービスを享受できている(まぁ、この地図は、面白いけど、実際、どこまで価値があるのか、イマイチよくわからないが)。アメリカの新聞各社の皆さんには申し訳ないが、これこそ、真っ当な市場競争の果実というものではないだろうか。
my room, Washington DC, Oct 21, 25:34

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