一般的な日本人の感覚では、風力発電なんてのは、いまだに採算も安定供給もおぼつかない、遠い「未来」のエネルギー源、くらいのイメージで見られているんじゃないかと思うのですが、ヨーロッパ(特にドイツ、スペイン、デンマーク)はじめ、アメリカ(特にカリフォルニア)、インド、中国なんかでは、(それなりに国の補助を受けつつではありますが、)純粋に営利を目的とする事業会社・金融機関が市場に参入し、風車をバンバン建てていくような時代に入っています。下のグラフを見ていただければ、日本が、ドイツ・スペイン・アメリカに水をあけられ、インド・中国にも置いていかれつつある状況がおわかりいただけるかと(NEDO編『風力発電導入ガイドブック(2008年度版)』より拝借)。

それにしても、この世界、とにかく間口が広くて奥が深い。調べていけばいくほど、自分の無知っぷりを思い知らされます。芋づる式に知らない情報を集め始めると、ほんとにキリがないので、「えいや」で割り切って書くしかないわけですが、こんな知識レベルでペーパーを書いてしまっている自分が、正直、嫌になってきます。技術政策の論文なんてのは、常にそんな矛盾との葛藤なのかもしれませんが…。とりあえず、今回の論文はあさって出さないといけないので、えいやであれなんであれ、明日中に書き終えるつもりですが、風力発電のお勉強自体は、その後も続けてみよっかなぁと、ぼんやり考え始めているところです。
Maxwell School, Syracuse, Apr 25, 26:30
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