Tuesday, December 29, 2009

Strolling City of Chicago -winter break #2-

昨日今日のChicago滞在記を手短に。

■ Museum of Contemporary Art
今回はほとんど事前の下調べを出来てなかった上に、引っ越しのドタバタで、虎の子の『地球の○き方-全米編-』を紛失。というわけでホテルに着くなり、ミニコミ誌を必死にめくるはめに。ホテルから近かったのと、「館内のレストランが秀逸」との文字に惹かれ、まずはMCAを訪れる。ご飯は確かにおいしかったが、ランチビュッフェ$38(税抜き)はボリ過ぎ。何?肝心の作品の話をしとらんではないかと?? んー。現代アートですからね…。ようわからんかったです、はい。(ほななんで行ったんやという話、これあり。)


■ Willis Tower, "Sky Deck"
blue-ink先生からは、ジョンハンコックセンターの方を勧められていたのだが、先生の言い付けを守らず、Willis Tower(旧称"Sears Tower")の方に向かう。というのも、雪雲が低ーく垂れこめていて、湖の視界はまったく期待できそうになかったから。どうせあんまり見えないんだったら、有名な方に上りましょうというミーハー根性で、かつて、高さ世界一の座を極めたビルの最上階に上る。不順な天候のせいで、目の覚めるような夜景、というわけにはいかなかったが、それでもやっぱりChicagoの夜景はキレイ。均整のとれたgrid模様は、まさにこの街の性格を表しているかのよう。


■ The Loop
Chicagoの中心地区は'L'と呼ばれる近郊電車の高架路線で囲まれている。東京の山手線や大阪の環状線と似ていると言えば似ているのだが、ChicagoのLoopの方が圧倒的に小さい。駅は全部で9つだが、駅間は、どこも2~3ブロックなのであっという間。Loop専用の電車はなく、各路線がLoopに乗り入れては出ていくシステム。このLoop、面白いのは路線が文字通り長方形の形をしていること。なので、その四隅では、完全に直角に曲がる。この乗り心地はなかなか衝撃的。遊園地の乗り物的ですらある。下の写真は、Willis Tower最寄りのQuincy駅。


■ Andy's Jazz Club
Willis Towerで夜景を見た後は、ホテルの部屋に戻って、Chicago Blackhawksの試合をテレビ観戦。そんなことChicagoまで来て敢えてやらんでもと言われそうだが、アイスホッケー自体もさることながら、あまりに寒過くて休憩が必要だったから。Blackhawksの勝利を見届けたところで(別にこのチームのファンでもないんですけど…)、ミニコミ誌のNightlifeコーナーの上の方に載っていた、有名そうなJazz Clubへ向かう。

バンドは、ピアノ、テナー、ベース、ドラムスという構成。メロディアスでわかりやすい、乗りやすい感じの曲目を中心にやってくれていた。どうでもいいが、こういう場では、自分のアルコール許容量の小ささが本当に嫌になる。楽しい音楽を聴きながら、気の利いたお酒の一杯や二杯もいただければ、こんなに幸せなことはないだろうと、頭では容易に想像がつくのだが、体がそれを許さず。結局、Bud Lightをグラスに半分だけ呑んだところで、僕の中の緊急停止ボタン発動。哀しいかな、これが現実。


■ Museam of Science and Technology
アルコール類もさることながら、絵画をめでるという感性も、ほとんど完全にと言っていいほど欠落している僕。二日目は、都心にあるArt Instituteをあっさりパスし、敢えて、郊外にある科学工学博物館の方に向かう。都心からは郊外電車で20分ほど。

昨日から、Chicago市内はすっかり人も少なかったので、ここもガラ空きだろうと思って行ってみたら、予想外の激混み。どちら様も、クリスマス前後、ずっと家にいて親戚のおじさん・おばさんの相手ばかりさせられていた子供たちを久々に外に連れていってやろうという魂胆のようで(←特に根拠なし)。入場券を買うだけで30分も並ばされる。いざ、館内に入ってみると、思っていた以上にお子様対象な感じ。ちょっと失敗したかなぁ…と思っていたら、建物の端っこに置かれているNavyコーナーに度肝を抜かれる。おいおい、どんだけ金かけてんすかという充実ぶり。海軍からも相当おカネが突っ込まれてるんじゃないですかね。Navyコーナーからそのまま地下に降りると、どどーん、旧独軍潜水艦のご登場!!

第二次大戦中、連合国側を苦しめた、かのU-boatの実物なんだそうな。なんでも、大戦中にアフリカ沖で戦闘の末に拿捕した船を、そのまま展示してあるらしい。まぁ、ナポレオンがエジプトからかっぱらってきた遺跡をルーブルに展示するのと発想は同じっちゃぁ同じなのかも知れない。若干(??)、こっちの方が嵩張るけど。当然ながら、この展示室では第二次大戦中の事件・事案etcが詳細に紹介されているので、日本人としては、いささか複雑。。

■ University of Chicago
わざわざ郊外の博物館までやってきたのには、もうひとつ理由が。それというのは、科学工学博物館と同じ駅にあるシカゴ大学のキャンパスを見学するため。この時期なので、当然、学生はほとんどいなかったが、落ち着いた雰囲気のキャンパスをそぞろにぶらつかせていただいた。広大なキャンパスには、蔦の絡まる歴史的な建物が並ぶ。その様子は、さながら、英国の古い大学のよう(行ったことないけど)。bookstoreに立ち寄ると、わかりやすくも、“Super-Freaconomics”が平積みで売られていた(笑)


■ 総括
去年、この街を訪れたある知人は、この街のことを銀座に喩えていたが、行ってみて、その気持ちがよくわかった。僕なりに、少し言葉を足させていただくと、東京の「大人」な部分―銀座、表参道、日本橋、etc.―を寄せ集め、それらを丸ごと一回りか二回り、アップグレードしたような感じ。とにかく街全体が洗練されている。NYCや新宿のような(良くも悪くも)猥雑な感じはまるでない。仕事を持った大人が、自分の仕事を大切にしつつ、同時に日々の生活も楽しむのにもってこいな街といった印象。住めば住むほど愛着がわいてきそうな街であるような気もした。もちろん、零下10℃に達しようかという寒さに耐えられることが前提条件だが(笑)

この季節、マンハッタンを歩けば、きっと日本人観光客がわんさといるんだろうが、シカゴでは二日間の滞在中、日本人らしき人をほとんど見かけず。まぁ確かに、こんな極寒の季節に敢えてシカゴに行こうなんてモノ好きは、そうそう多くないに違いない。ただ、そんな中でも、中国人の若者たちは普通に見かけるからスゴイ。本国からの旅行者か、はたまたアメリカ留学中の子たちなのかはわからないが、いずれにせよ、さすがと言わせてもらうほかない。ガーナからシカゴまで、どこに行っても彼らのプレゼンスからは逃れられない。

というわけで、駆け足でしたが、二日間のシカゴ滞在記でした。最後にシカゴの風景写真をいくつか。

San Francisco, Dec 28, 28:29PST

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