Wednesday, December 9, 2009

Expectation Adjustment

DCメトロのエスカレーターは、だいたい3~4割の確率で止まっている。「止まっている」のか「止めている」のか知らないが、とにかく、外形的には「止まっている」。困ったことに、この町の地下鉄は、基本的に、駅が深い。したがって、長い長いエスカレーター(の機能を有していたはずの階段)を、延々、上ったり下りたりさせられることもしばしば。それでも、駅員さんに文句を言ってる人なんて見たこともないし、アメリカ人の友人との間では、このことが話題になったことすらない。彼らには、これを「当たり前」の現象として受け入れている風情がある。

今日の帰り道。8月に越してきて以来、一度も動いているところを見たことがなかった、最寄り駅のエスカレーターが、「試運転」(←まだ人は乗せていない)されているのを発見。「エスカレーターの試運転なんて日本で見たことないぞ」と一瞬、思わないでもなかったが(笑)、僕の中のそんな冷笑的な反応は、「おぉ、ついに動いたかっ!!」というポジティブな感動にオーバーライドされていく。

人間の、公共サービスに対する期待度なんて、実は案外、susceptible。この国に住んでみて、発見できたことの一つである。
my room, Washington DC, Dec 9, 18:53

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