Sunday, December 27, 2009

Overnight Train -winter break #1-

Amtrakに丸半日揺られ、最初の目的地、Chicagoに到着。

昨日のblogにも書いたとおり、Upstate NYにほとんど雪はなかったのだが、朝起きてみると、Illinoisは一面の銀世界。というか、時折、車内に普通に寒風が吹き込んできて、夜中に何度か目が覚めた(苦笑)

毎度のことながら、Amtrakは頑ななまでに旧時代のシステムを死守している。空席管理は徹底したアナログ方式。車掌が手持ちのメモにどこが空いているかを記録しており、客は乗車時に、席の番号が書かれただけのテキトーな感じの厚紙を車掌から手渡されるという仕組み。ケータイから、「窓側」「通路側」まで指定できるどこぞの国の新幹線とは、圧倒的なまでの違いがある。

客は客で、席を適当に移ったりもするものだから、車掌に指定された席に向かうと誰かが既に座っていたなんてこともたびたび。その都度、車掌は調整に追われるので、駅ごとの停車時間がやたらと長い。一両あたりの車掌の数もやたらと多い。この国の鉄道、車輛そのものの改良もさることながら、システム面での改善しどころも満載である。

もっとも、これがアメリカの実力かというと、もちろんそんなことはなく、飛行機の予約システムなんかは、日本のそれよりむしろ洗練されている。要するに、競争に晒されているかどうかということなんだろう。この国は、良くも悪くも市場主義が社会の隅々にまで沁み渡っているので、競争のフィールドから除外されたサービスの停滞ぶりには、逆にすさまじいものがあったりする。(たとえばこんな感じで。)まぁ、確かに、それはそれで、供給側にとってみりゃ合理的な戦略なんだけどさ(苦笑)

もっとも、鉄道というのは、熱烈な固定ファンを有する、ある種、特殊な乗物なので、「むしろそんな感じの方がグッと来る」みたいなAmish的要望が根強くあったりするのかも知れない。僕自身、敢えて鉄道なんぞで移動している辺り、その気が全くないと言えばウソになる。ただ、そこまで筋金入りの「テツ」ではないので、もう少し改善していただきたい点も多々あり。とりあえず、あの寒さだけはどうにかしていただきたい(笑)

シカゴ駅到着後の様子

Chicago, Dec 27, 12:01CST

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