Thursday, October 16, 2008

Source of Chinese Power

今日も相変わらずお忙しめです。「今日も」なんて悠長なこと言ってますが、実はこのペースが学期末まで続くんじゃないかとの一抹の不安も…。このブログもいつまで書き続けられるやら…。(しぶとく続けますけどね。)

今日は、「中国人留学生がなんでこんなに多いのか」という、今年最大の謎(←あくまで僕の中で。)の答えにちょっとだけ近づいたぜ、というお話。

今週の英語の授業は、「自分の好きなテーマについて5分間でスピーチしましょう」という、年齢的にはちょっとキツイものもある何ともご機嫌な企画(ちなみに、この英語クラスは学部・大学院共通)。とはいえ、実際やってみると、韓国人の男の子が自分の徴兵経験について語ってくれたり、スペイン人の男の子がおいしいイベリコ豚の育て方についてしゃべってくれたりして、なかなか興味深い1時間でした。

そんな中、ある中国人の男の子がテーマに選んできたのは、"Beijing New Oriental Foreign School"。彼のスライドがスクリーンに映し出された瞬間、クラスの半分の非Chineseは一様にぽかん顔…。一方、残りの半分の人たちからはくすくすと笑う声が…。とりあえず、Chineseの間では有名みたいです。。

彼のプレゼンによると、この学校(通称New Oriental)は、北京大学(日本でいえば東大)を超優秀な成績で卒業した何とかっていうおっちゃんがわずか数年の間に築き上げた、留学準備のための巨大私立学校で、北京をはじめ中国各都市に分校を配置、2006年にはNYSEへの上場も果たした一流企業、とのこと。(←全部、彼のプレゼンより。すいません、まったくウラとってません。) まさに"Chinese Dream"ですね。(so far..)

日本にも、渋谷のAGOS(旧Princeton Review)みたいな、いわゆる「留学予備校」的なものはいくつかありますが、彼のプレゼンから推測するに、New Orientalはもっと大規模、かつ、若い子向け(=学部からの留学を目指している子たち)で、学校の規模やスタイルは、日本の駿台予備校や河合塾に近いんだろうと思います。学校のキャラ的にはもっとアグレッシブみたいですけど。

もちろん、プレゼンターの彼もNew Oriental出身で(クラスには他にも何人かNew Oriental alumniが…)、学長(社長?)の何とかっておっちゃん(名前、完全に忘れました)に、すっかり陶酔してらっしゃるご様子。「この学校は、ただTOEFL・GRE、留学手続きのコツを教えてくれるだけの場所じゃないんだ。何とかさん直伝のspiritも叩きこんでくれるんだ」とのこと。うんうん、持ち時間を気にせず10分以上熱く語り続けてる君を見てればよくわかるよ…。

というわけで、この先は僕の勝手な推測ですが、高校を卒業した若きChinese エリートたちは、日本の予備校生が駿台・河合に行くのと同じように、わりと何となくでNew Orientalに行き、そこで何ヶ月間かを過ごした後、既に「規格化」されている“大量生産システム”に乗っかって、毎年、大量に太平洋を渡ってきてるんじゃないかと思います。あくまで推測ですけど。

実際、中国人留学生のうちのどのくらいの割合が、New Oriental出身なのかはわかりませんが、もしそれなりの割合を占めているとしたら、その「なんとか」っておっさんは、まぁそれなりに、国のためになることをやってのけてると思います。少なくとも、日本にはそんな「システム」ないですもんね。Wikipediaによると、ETS(TOEFLを運用しているイケスかない会社)との間でトラぶったこともあるみたいですけど(個人的にはどっちもどっち、かと。)、語学学校のトラブルって意味では、全然人のこと言ってられないですしね、わが国も…。

今日はもうひとつ書きたいネタがあったんですが、ちょっと時間ないんで明日にします。あるいは闇に葬ります。たらり~。

このあと、Statsのレポートの続きをして、Obama vs McCainのdebateその3(最終回)を見て…。うーん、まず無理だな。。
my home, Syracuse, Oct 15, 25:26

2 comments:

Anonymous said...

なんと。そんな学校があるんですか。
バークレーでも、中国人の数がすさまじいです。そして鉄の結束。一方で、日本人って、特に大学院レベルになるとものすごく少ないんですよね。どちらがいいというわけでもないんでしょうが。
もし民主主義・資本主義の空気をたっぷり吸った中国の若手エリートが、もし半分でも中国に帰国するなら、中国は今のままの体制ではいられないでしょうね。

髙林 祐也 said...

彼らがいまの中国政府をどう思ってるのかは興味ありますね。(意外と無関心なんじゃないか、という気もするんだけど…。)いつかは、なんて言ってずに、そろそろ、そういう「気になるコト」もどんどん実践に移していかなあきませんなぁ。がんばろっと。