Tuesday, July 28, 2009

How to deal with intern

今日のFinal Wrap Reportの準備をしながら思ったことを忘れないうちに。
  
僕自身、東京の職場で経験したことがあるが、インターン生を受け入れるというのは、意外に容易いことではない。忙しすぎる部署だとインターン生にかまっていられないし、暇すぎる部署だとインターン生に与える仕事がない。そして、忙しくもなく暇でもなく、ちょうどいいくらいの部署なんてのは、世の中にほとんど存在しなかったりするものだ。
  
こういった事情は、役所だけに限ったことではないようで、留学に来る前、採用関係の業務を担当していたときに仕入れた情報では、採用活動に積極的な企業ほど、その会社の本体業務とは完全に切り離したところに学生を集め、mimicのプロジェクトを経験させているケースが多かった。学生の側からしてみれば、そんな「なんちゃってインターン」で、本当にその会社の実態が分かるのか僕にはよくわからないが、会社の側からしてみれば、インターン生に本体業務を邪魔されないし、見せたくない部分も見せずに済むしで、金は多少かかろうとも、結局、その方が好ましいという判断だったのだろう。もっとも、景気が落ち込んだ今も、そんな贅沢な採用活動を続けられているのかどうかは不明…。
   
そういう「外付け」タイプのインターンではなく、実際に、本体業務の中に学生を迎え入れるのタイプのインターン(←それこそが本来的な意味での「インターン」だと思うが。)では、ある程度、日数のかかる調べ物をやってもらうのが王道なのではないかと思う。こまめに小さな作業を依頼するのは、依頼する方も説明するだけで疲れるし(←はっきり言って自分でやった方が100倍速い)、インターン生の方も、なんとなくよくわからん作業をやらされていると感じるだけで、お互いにとって、あまり良いことがない。むしろ、一週間なり二週間なりの期間を区切って、その間に、これとこれについて調べて報告してくれ、と頼む方が、お互いにとってhappyでなのではないかと思う。もちろん、その課題の難易度は、インターン生の力量に応じて決めればいい。実力のある人なら、視点次第でいろんな斬り方のできる、射程の遠い課題を与えればいいし、そうでもない人なら、斬り方は既に固まっている、文字通りの「調べ物」をやってもらえばいい。
  
もう一つ、やってみたら面白いんじゃないかと思うのは、インターン生に、一日一つ、何でもいいから質問をしてもらうこと。業務の内容についてでもいいし、仕事の回し方についてでもいい。それなりのリソースを割いてインターン生を受け入れる以上、受け入れる側もインターン生から最大の貢献を引き出したいはず。そして、インターン生にできる最大の貢献は、学生の無垢な視点から発せられる素朴な疑問の提示なのではないかと思う。それを「学生のタワゴト」としてあしらってしまっては身も蓋もないが、真剣に答えを返そうとすれば、答える側が、逆にハッとさせられ、日常の業務を見直すヒントを得られることも少なくないのではないかと思う。
my room, Accra, Ghana, July 28, 23:13

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