Monday, July 6, 2009

harm of innocence

あるパイロットプロジェクトについて、関係機関と少人数ミーティングを行う。
  
気になる点をいろいろと指摘するのだが、そもそものところで、そのプロジェクトのfeasibilityに関する認識が、他の人たちと僕とでは根本的に違っているので、なかなか話が噛み合わない。
   
僕からすれば、そのプロジェクトは到底キックオフできるようなレベルではなく、まだまだ作り込みが必要な段階。しかし、他の人たちは「ほぼ完成形」と認識しているらしく、そもそもからして、今日のミーティングの位置づけは、残された論点の話し合いの場でしかない。いざその場に行ってみたら、どこが残っているかを特定するより、(紛いなりにも)どこがfixされているかを特定する方がはるかに早い段階だと感じたのだが…。
       
この状態のまま走りだしてしまえる人の感覚というのは、僕にはさっぱりわからないのだが、こういったタイプは、ガーナに限らず、日本にだって普通にいる。ガーナと日本では、多少「見切り発車」のレベルが違うかもしれないが、「環境に良いことなんだし、まずはやってみましょう」という、はた迷惑な無邪気さが行動のベースにあるという点では何ら違いはない。見聞を深め、見識を養う機会は、ガーナの人たちよりもたくさんあるはずなのに、何年間か働いても、あんまり学習できていないという意味では、日本のそういった人たちの方が罪は深いのかもしれない。
  
ガーナでのミーティングに参加しながら、何となく日本でのことを思い出してしまった。
Accra, Ghana, July 6, 18:06

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