Tuesday, July 28, 2009

Final Wrap Report

毎週火曜日の朝は、定例の全体会議。この会に出席するのも今日が最後となった。というわけで、インターン生恒例の(←そういうことになっているらしい)"Final Wrap Report"とやらをさせていただく。
  
毒にも薬にもならないことをしゃべっても仕方がないので、それなりに批判めいたことも織り交ぜながら(というか、それだけ!?)10分弱ほどしゃべらせていただいた。ポイントは以下の3点。
  1. CDMを担当させていただいたのはいい勉強になった。ただ、その結果として、CDMを実施するのは難しいということがよくわかった。
  2. Climate ChangeやOzone Layer Protectionにかなり力を入れているのはそれはそれで素晴らしいが、domesticかつconventionalな環境問題(ゴミ処理、大気汚染、etc.)がおざなりになってはいないか?
  3. 組織内のknowledge managementができてなさ過ぎ。というか、そもそも「チーム内で情報をシェアする」という発想を持っていない人が多い。その点、もう少し改善されてみてはいかがでしょうか?
会議終了後、僕と同い年くらいのローカルスタッフのEさんが、「非常にinterestingだった」と言って、議論の続きをしに来てくれた。それだけなら、まま、よくある話なのだが、驚いたのは、彼が僕の二つ目の論点に触れながら、「ガーナの一番の問題は、環境状況のmonitoringシステムがまったく整っていないことなんだ」と言ったこと。 monitoringは環境行政の基本の「き」です。いかにも。そんなのは、「環境」をやってる人間にとって常識中の常識。とは言いながら、はたして、日本のいわゆる「環境学徒」(←特に、after Kyoto 世代)の何割までが、そのことをきちんと理解しているだろうか?そう思うと、彼が真っ先にその点を突いてきたことには、少なからずプラスの意味での驚きがあった。
  
聞けば、マンチェスターでEnvironment & Developmentを学んできたとのこと(たぶんここですね)。ちゃんとしたことを教えているなぁと思う。こういった古典的な環境問題(いわゆる「公害」)への取り組み方に関する留学生向けの教育は、公害を乗り越えてきた歴史を持つ日本(の大学)にとって、本来、もっと強くていい分野だと思うのだが、それをするには、言語の壁が大きすぎるのだろうか。はたまた、日本の、いわゆる「環境系」学部・学科は、気候変動を追いかけるのに忙しくて、もはや、公害対策の分野に多くのリソースを割いている暇はないのだろうか…。
  
もったいないことだと思う。せっかくのknowledgeが散逸してしまう前に、何か手を打たないと。
my room, Accra, Ghana, July 28, 19:53

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