Monday, June 15, 2009

HCFC Phase-out

今日と明日は、オゾン層関係のワークショップに出席。もう少し具体的に言うと、「ガーナが、HCFCの使用からどうやって卒業するか、みんなで考えましょう」というイベント。午前中のセッションには、ガーナの環境大臣もいらしていた(関係ないが、ちょうど今日、彼女関連の記事が地元の新聞に出ていた)。
  
HCFCというのは、代替フロンと呼ばれるものの一つで、いわゆるフロン(=CFC)に比べてオゾン層を破壊する効果は小さいが、ゼロではない。というわけで、国際合意により、まずCFCを全廃し、次にHCFCを全廃しましょうということになっている。途上国と先進国では、この全廃スケジュールが違っており、途上国のHCFC全廃期限は2030年。ただし、2013年以降は、年間使用量に上限が課せられ、以降、2030年まで、その上限が徐々に下がっていくという仕組みになっている。
  
フロンと言えば、その昔、東京で担当させていただいた案件。先進国の側から見ていた話を、逆の側から見れるというのはなかなか面白い。日本の援助が(←出資国は日本だけじゃないが)どうやって使われているのかを間近で見れるというのも貴重な経験。
  
ただ、このワークショップに出ていてそこはかとなく感じるのは、日本のフロン回収・破壊技術は(制度的・組織的な意味でのインフラも含めて)やっぱり世界一なんじゃないかという思い。別に各国の現状を見て回ったわけではないが、その道の第一人者とされる方々(NYやカリフォルニアから、はるばるこのワークショップのためにいらっしゃっている)の話を聞いていると、そんな風に思う。「日本の方がすごいぞ」と(笑)
  
残念なのは、その情報が海外にほとんど伝わっていないこと。フロン回収・破壊というのは、モントリオール議定書(forオゾン層保護)と京都議定書(for気候変動対策)の間に落ちたような、なんともニッチな世界で、日本としても、そこに大きな勢力を割くわけにいかない台所事情があるのだが、こういう場に出てみると、なかなか歯がゆいものがある。
  
家に帰ってきてTVをつけると、CNNもAl Jazeeraもイランの話題で持ちきり。文字通りの「ガチンコ」で、落とし所がまるで見えない。Obama政権にとっても、ここのところ、イランとの関係改善を仄めかしていただけに難しい話だと思う。開票直後の声明では、どちらにも転がせる、様子見的なコメントに徹していたが、ここにきて、共和党の一部からは、Mousavi支持を鮮明に打ち出すべしとの突き上げも始まっているとのこと。この件については、Obamaがそう軽々に動くとも思えないが・・・。
my room, Accra, Ghana, June 14, 24:40

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