Wednesday, June 24, 2009

CDM lecture for bankers

今日から3日間は、世銀 & Ecobank(←西アフリカ・中央アフリカ各国で展開しているアフリカローカルの国際商業銀行)主催の、ワークショップに参加。「CDMの何たるか」に始まって、CDMプロジェクトの開発の仕方から、それに伴うリスクまで、CDMの実務面を、3日間で学びましょうという会。参加者は、7割が金融関係者(その大半はEcobank行員)。残りの3割は、事業会社の人たちと政府の職員が半分ずつ。トーゴやナイジェリアといった近隣国からやって来ている人も多い。

レクチャー自体は基本的な内容もそこそこ混ざっているのだが、いざ、ディスカッションが始まると、一部参加者のCDM知識の豊富さに驚かされる。多少なりともビジネスの絡むお話になると、役人より実業界の人たちの方がよく事情に通じているという状況は、日本でもアフリカでもあまり変わりがないようで。こういう人たちを巻き込むのに成功したという点においては、何はともあれ、CDMの功績は大きいように思う。
  
ただ、そうやって、それなりにCDMを理解している人たちはいてくれているのに、結局これまで、ガーナで一件もCDMが成立していないのはなぜなんだろうと考え始めると、頭が痛い。おとといのエントリーにも書いた通り、プロジェクトの資金の出し手(≠CERの買い手)が見つからないことが、ボトルネックの一つになっているんじゃないかと思うのだが、もしそうだとしたら、僕らは何をすればいいんだろうか??
  
レクチャーの中で紹介されていたUNEP Risoのweb siteを見て驚いた。 CDM Pipeline overview というダウンロードファイルが秀逸。これまでにregisterされた(あるいはregistraton申請中の)CDM案件にまつわるありとあらゆる統計情報が一つのエクセルファイルに詰め込まれている。きっと、エクセルをちまちまいじるのが好きで好きでたまらない担当者さんがUNEP Risoにはいらっしゃるんだろうな。僕もあながち、その気がなくもないので、彼/彼女の気持ちはよくわかる(笑) ともあれ、このファイル、非常に有益。これまでUNFCCCのサイトから、いちいち時間をかけて、pdfファイルをダウンロードしていたのがアホみたい。今晩は、このエクセルシートを眺めながら、いろいろ思いを馳せてみよう(←ちょっと変態?)

関係ないが、目下、米下院ではWaxman-Markey法案の審議が大詰め。金曜日には採決が行われる予定らしい。Washington Postによると、環境系NGOは、この法案のロビイングに既に$ 10 million以上の巨費を投じているんだとか。良い悪いは別にして、DC政治のこういうところはすさまじいの一言に尽きる。確かに、DCの地下鉄に乗ると、advocacy系の広告がやたら貼られているのが目につく。ああいう光景は、世界広しといえども、DCくらいでしか見れないんだろうな。

ちなみに、同記事によると、Starbucksは法案に賛成、Friends of the Earthは反対なんだそうで。
my room, Accra, Ghana, June 24, 22:10

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