Friday, June 19, 2009

Ghana is "Decoupled" ?

2日ぶりの投稿でございます。
   
リーマンショック以降、ひと頃、巷で話題になっていた「デカップリング」説。「新興国経済は、もはや西側諸国への依存から脱却した。したがって、西側諸国が不況になっても、新興国経済には影響がない(あるいは小さい)」というお話ですが、最近、また盛りあがっているとのこと。
  
そういえば、この国は、金融危機の影響をどのくらい食らったんだろうと気になったので、昨日、帰りに乗ったタクシーの運ちゃんに、最近のAccraの景気について聞いてみた。運ちゃん曰く、「何もかわっとらん。相変わらず物価は上がり続けとる」とのこと。なんと。デカップリング済み???
  
というわけで、何か検証できる数字はないかいなと思って(←webで拾える情報はかなり限られている)、Ghana Investment Promotion Center というところの出している、四半期ごとの国内投資実績データを調べてみた。毎回、フォーマットが違っているので(←なんでそういうことする!?)、経年データは激しく集めにくいが、一応、2007年以降のレポートは、すべてwebにアップされているので、それだけでもかなり優秀。

で、その結果がこれ。(赤い線は、新規登録案件。つまり、その期に新たに登録された投資の案件。額は推定。青い線は、実際にその期に投資された額。Y軸の単位は million US$)


うーん…。なんとも言えません。。

無理繰り解釈させていただくと、2007年第Ⅳ四半期の、アホみたいな新規登録案件の膨張が2008年第Ⅲ四半期の実投資の山をもたらし(それでもだいぶ逃げられてますが)、その後、新規登録案件、実投資とも、右肩下がり…という感じでしょうか。

ちなみに、2009年第Ⅰ四半期の新規登録案件は、(グラフ上はほとんど地面についてますが)18.05 million US$。同期の実投資は372 million US$あったので、それと比べても約20分の一。何か月後かに、実投資がこの水準まで落ち込むとなると、さすがにGhana経済にも大きな影響が出るのでは?? とこの数字を見て、一人、勝手に心配してしまいました。(ちなみにGhanaの2008年GDPは34.04 billion US$ by CIA

Accra, Ghana, June 19, 18:22

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