突然ですがクイズです。これはいったいどこでしょう?高速道路の料金所のようにも見えますが…。
正解は、DCの車検場でした。下の写真の左側の青い小屋に車が吸い込まれていき、小屋の反対から出てくるときには車検が終了している、というおめでたい仕組み。
ここまで読んで、「お前、こないだSyracuseで車検してきたとこやがな~」と思われた方、お目が高い!! てっきり、NY州で車検を済ませていけば、DCでも有効だろうと高をくくってたんですが、これが甘かった。いざ調べてみると、DCで自動車登録を行うには、有無を言わせずDCでの車検が必要とのこと。つまり、「この車はDCでの車検に通りました」という紙をDMVに持っていかないと、ナンバープレートをもらえないというわけ。面倒くさいことしよるなぁと思うわけですが、そもそも、アメリカは連邦国家ですから、各州(あるいはDC)政府に言わせれば、「よその州のルールなんか知らん」というわけで、まぁこの辺は、しゃぁないのかなぁと思います。
ルールを事前にきちんと読んでいなかった自分も悪かったわけで、この点については、そんなに愚痴愚痴言うつもりはないんですが、愚痴愚痴言いたくもなるのは、この車検場の効率の悪さっ!! そもそも、DCの車検は、DMV直営の車検場でしか受けられません。その時点からして、「何でやねん」と言いたくなるわけですが、あろうことにと言いますか、予想通りにと言いますか、この車検場(←しかも一つしかない)の作業効率が頗る悪い。
予約制だというので、onlineで予約してから行ったのに、行ってみたら、何のことはない、“first come, first served”制。受付みたいなところがあるのかと思っていたら(普通、思いますよね。予約してるわけだし・・・)、街中に突如、一枚目の写真のゲートが現われて、わけもわからず行列に加わらせられるという仕組み。
で、当然の如く、待たされます。しかも、少しずつ前進するもんだから、車を離れて休んでいるわけにもいかず、約一時間、車の中に缶詰め。一応、暇つぶしのエンタテイメント(??)が用意されていて、交通整理係のお兄ちゃん(←DMVのロゴの入ったジャケットを着てなかったら、そこらへんの単なるラッパーにしか見えない)が、ふらふら近寄ってきて、「お前、ラップとロックとR&B、どれが一番好き?」とか聞いてきます。どれでもええから早よしてくれ。
しかも、これだけ並んでいるというのに、使っているゲートは8つあるうちの4つだけ。これが民間だったら、もっと効率よく捌いてくれるお店に、みんなとっとと逃げていくでしょうが、最初にも書いたとおり、車検はここでしか受けられないので、並ぶしかない。独占って怖いなぁ…と思います。
よくこれで、みんな文句言わないなぁと思うわけですが、このblogでもときどき書いているように(読み返してみたら、一年前の8月29日には、すでにこんな記事を書いてました)、提供主体が官か民かにかかわらず、サービスに対する期待度は、日米でだいぶ違っているんだと思います。アメリカの消費者がひどいサービスに慣れさせられているというべきか、日本の消費者が過剰サービスにスポイルされているというべきか…。まぁそんなのは相対的な問題なので答えがないというか、どっちでもいいわけですが、日本のサービス業が世界的な競争力を持つためには、その世界最高水準の(過剰??)サービスで、アメリカ始め、他国の消費者さんたちをとりこにして(≒スポイルして)しまわないとダメなんでしょうね。車とか電化製品とか、モノであれば、それができたわけですが、サービスとなると、やっぱり語学の壁がなぁ…。
my room, Washington, D.C., Aug 21, 22:00
1 comment:
やっぱしアメリカでの車関係の手続は、鬼門ですね・・・。
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