Friday, August 14, 2009

An Old Canal

日本大使館で必要書類を入手し、DMV(Department of Motor Vehicles)を再訪。今度は無事、免許証をいただけた。とはいえ、今日の係員の対応も、決して気持ちの良いものではなかった。こういうのを「無事に」と言っていいのかどうかはよくわからないが、ともかく、一件落着。

片道40~50分かけてGeorgetownまで行って、何もせずに帰ってくるのも癪なので、今日は、Georgetownの町を少し散歩して帰ってきた。

ワシントンという街は、一辺10マイル(=16km)の正方形を、きれいに45度傾けた形をしているが(ただし、南西側は欠落)、Georgetownは、その北西部に位置し、南側は、ポトマック川に面している。大西洋からチェサピーク湾を航行してきた外洋船舶がポトマック川を遡上できる最も奥まった地点という地の利を活かし、内陸と外洋を結ぶ中継港として、18世紀前半から栄えていたとのこと。1801年にDistrict of Columbia(DC)が成立する何十年も前の話である。DC成立後も、1871年に現在の形のWashington市が形成されるまで、Georgetown市としての市制を保ち(1871年までは、DCの中に、3つの市と2つの郡が置かれていた)、商業港としての独自の発展を遂げてきた歴史を持つ。(出典:Wikipedia ワシントンDCジョージタウン

そういった独自の歴史を持つせいか、Gerogetownの町並みは、DCの他の地区とは大きく異なる。DCのダウンタウンには、こぎれいだが、あまり味わい深いとは言えない没個性的なオフィスビルが立ち並び、ある種、丸の内のビル街にも似た雰囲気を醸し出しているが(商業施設の少なさ、という意味でもよく似ている)、Rock Creakを越えてGerogetownに入ると、町並みは一変し、かわいらしい赤レンガ造りの古い建物が立ち並ぶ、瀟洒なショッピングエリアとなる。アメリカでは数少ない、「歩いて楽しめる」町の一つに数えていいのではないだろうか。

町の中心であるM Streetから少し南に下れば、そこには、古い運河が流れている。
Chesapeake and Ohio Canal (通称C&O Canal)という名のその運河は、建設当初、文字通りChesapeake湾とOhio川を繋ぐことを企図されていたのだとか。実際には、建設途中に、鉄道建設ラッシュに追い抜かれてしまい、途中で断念することになったらしい。このC&O Canalの建設のきっかけが、Erie Canalであったというのが僕的には面白い。NY市と五大湖とを水運で結ぶErie Canalの竣工(1825)により、地盤沈下の危機を感じた南部の商人達が、独自の物流ルートを求めて、開拓に乗り出したのが、このC&O Canalだったんだとか。(出典:Wikipedia
Chesapeake and Ohio Canal) ちなみに、我がSyracuseを含むUpstate NYの四つ子都市(Buffalo、Rochester、Syracuse、Albany)は、すべて、Erie Canalの水運とともに発展し、Canalの衰退とともに、その勢いを失ってしまった可哀そうな街たちである(残念。。)。

C&O Canalは、国立歴史公園として整備され、緑あふれる、水辺の静かな散歩道となっている。

C&O Canal, Georgetown, Washington, DC

my room, Washington, D.C., Aug 14, 17:02

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