Wednesday, January 14, 2009

At Hearing, Chu Tempers Comments on Gas Tax, Coal

夕方、ジムのルームランナー(動く歩道の超速い版をモルモットみたいに逆走するヤツです)の上を、モルモットみたいに走りながら、ipodでラジオを聞いていたときのこと。blog仲間の友人Nの住んでいる街、ミシガン州Ann Arborの男性(自称、高校教師)が電話口に登場。今日のその番組は、「みなさんところの州政府が、どれだけ困窮してるか、お話聞かせて」という企画だったんですが、Ann Arborのその男性曰く、「皆さんもご存じのとおりミシガン州はいまヤバいことになってます。」「今年は例年にもまして雪が多いのに、州政府には金がないのか除雪を十分にやってくれません。」「塩(※ アメリカでは、融雪用に塩をばら撒きます)の撒き方も今年はなんだか中途半端。」 と嘆いておられました。Nさん、大丈夫でしょうか。生きてます??
  
まぁ、Syracuseの街中を見てると、正直、「そこまでやんなくていいんじゃないの?」って思うくらいがっつり除雪してるのも事実なので、ちょっと手を抜くくらいの方がいいかもしれませんけどね。ちなみにただいまの気温マイナス15℃、明日の最低気温(予報)マイナス18度でございます。
  
 
昨日(米国時間で13日)、Obama次期政権でエネルギー省(Department of Energy)長官に就任予定のノーベル賞学者Chu教授が、議会で施政方針演説(?)をしたそうです(Chu先生のプロフィールについてはこちらを)。今朝のWashington Postにその記事が出ていました。内容的には、Obama氏が選挙中に話してた内容とほぼ同じで、特に目新しいものはありませんが、復習がてら(?)に要点を載せておきます。
  • 「もし世界が今と同じように石炭を使い続けるのなら、それはひどい悪夢(a pretty bad dream)だ」 と指摘。
  • ただし同時に、「CCS(carbon capture and storage 炭素隔離・貯蔵技術)の研究を促進し、アメリカが、その豊富に保有する石炭を使い続けられるようにしたい」旨も表明。
  • 「危機的な経済状況を踏まえ、ガソリン税の値上げについては、当面、議論を控える」旨、表明。ただし、高率のガソリン税がCO2の削減に有効であるという考え(=Chu教授の持論)自体は間違っていないと主張。
  • 原子力については、「選択肢の一つ(part of our mix)」であるべきだと主張するとともに、原子力産業の復興のため、融資保証を提供することに賛意を表明。
  • ただし、「核廃棄物の安全な処理方法が見つかるまでは、少数の発電所の新設にとどめたい」旨も併せて表明。
  • offshore drilling(海底油田の掘削。昨秋の選挙の一つの争点になった)については、「総合的なエネルギー政策(a comprehensive energy policy)の一つであるべきではあるが、アメリカの石油埋蔵量は世界の埋蔵量に比べれば微々たるもので、アメリカのエネルギー問題を解決できるほどの量ではない」旨、発言。
  • cap-and-trade制度については、控え目な支持を表明するにとどめた(gave only tepid endorsement)。なお、同制度は、シンプルであればあるほど好ましい、とも。
  • 農業廃棄物などから作る新しいタイプのバイオ燃料の開発に対する賛意を表明。

my home, Syracuse, Jan 14, 24:23

3 comments:

Anonymous said...

毎日、車を運転している者としては除雪をやってくれて助かっています。ただ、小道までは行き届いていません。

加えて、除雪車が見事に道をボコボコにしてくれて、塩も撒いてくれてますので、気をつけないと、タイヤが嵌っちゃうような、どでかい穴が突然あったりします。

なんで、この街の道ボコボコなんだろうと夏に思った理由がようやくわかってきました。

Anonymous said...

あ、ご心配どうもありがとうございます。確かに、雪が降り始めの頃に比べると最近の除雪は中途半端ですが、不況のせいだろうか?州政府の補助金とかあるのかもしれないけれど、除雪自体は市がやっているはずです(4インチ以上降ったら出動するという広告が前に出てました。)。ちなみに、数センチ雪が残っていても、べちゃべちゃにならないだけ東京より歩きやすいなぁ、と私は思います。

髙林 祐也 said...

雪への対応って、日米でかなり差があるなって思いますね。とくに車・道路関係。日本の雪国に行くと、スプリンクラーみたいなのでちょろちょろ水まいてるのを見かけますが、こっちはもっぱら塩。まぁ、地盤沈下か土壌中塩分濃度の上昇か、どっちがいいんだろう…って話ですが(笑。いや笑えない)
あと、車の足回りも意外と対応が違ってて(アメリカはチェーンを使わない、日本ではオールシーズンタイヤなんて聞いたことない)驚き中です。
ともあれ、頑張る除雪部隊のおかげで、-20℃の世界でもそれなりに暮らせているのは事実で、「明日の東京は積雪3cmに達し交通機関に大幅な乱れが生ずるでしょう」なんてニュースを見ると、東京は何やってんだかって思っちゃいますね。(その分、耐震がんばってんのかな。)