Friday, January 30, 2009

First Volunteer Experience in US

アメリカに来てから、たぶん初めてですが、ボランティア(といっていいのかな??)に参加。どんなボランティアかというと、「世界のLiteracy(識字能力)向上に取り組んでいるNGOの、教育プログラム開発に関するお手伝い」。これだけ聞いても何をするのかよくわからんと思いますが、実は、僕らが事前に知らされていた情報も、これだけ。かつ、募集対象は「留学生のみ」…。ということは、文字通り、読み書きのお勉強のためのプログラムを体験してみるのか??…なんて思いながら、半分モルモットになった気分で行ってきました。きゅっきゅっ。

60年以上の歴史があるというそのNGOは、大学からそう遠くないところにありました。これまでも、それと知らずに、何度か車で横を通っていたかも。もともとは、地元で読み書き教室を開いていたおばさんが、事業を拡大していき、最終的には、国際的なLiteracy問題に取り組む機関に成長したそうです。現在のメインフィールドはアフリカと南アジアとのこと。

で、そこで僕が何をしてきたかというと、「Literacy教育とは何か、Literacy教育にはどういった効果があるか」を勉強するためのlearning program(β版)を使ってみて、いろいろダメだしするというお仕事。じゃぁ別に留学生じゃなくてもいいじゃん…??? (ま、いいけど)

プログラムの中身はといいますと、「"Literacy"はコレコレコレコレと定義されます」「世界には、読み書きできない人が今も〇万人くらいいてます」「読み書きができないと、こんな困ったことがあります」「逆に読み書きができると、こんなに素晴らしいことがあります。(AIDS予防の効果が上がる、やみくもな焼畑が減る…etc.)」といった感じ。確かに、きれいにそつなくまとまってはいるんですが、なんともパンチが足りない。。。致命的だと思ったのは、誰がこのプログラムを使うのか、具体的な想定を置いていないということ。スタッフの人に聞いてみたら「幅広い利用者を想定しています」とのことでしたが、そうすると、結局、「帯に短したすきに長し」の中途半端な作品になっちゃうんですよね。政治家が読むには冗長すぎるし、これから現場に出かけていこうという人が読むには、今更な話が多すぎる(そんな人に、いまさらliteracy教育の重要性を説いても、ねぇ…)。

僕自身、そのプログラムを読んでみて、確かに「あぁliteracy教育は大事なんだなぁ」と改めて思いはしましたが、じゃぁ読む前に思っていた気持と比べて何かが大きく変わったかというと、残念ながらそんなこともなく、「アタマで理解した」というレベル止まり(逆に言うと「ココロ」はinspireされず)だったなぁと思います。

ということを、拙い英語でではありますが、頑張って伝えてきました。どこまで伝わったかなぁ。。若干不安。ただいずれにせよ、自分にとってもいい勉強になりました。誰に何をして欲しいのか、具体的なイメージを持って作らないと、自己満足で終わってしまう――公共セクターの人が犯しがちな失敗だと思います。

夜は、半年ぶりのSyracuse大学日本人会に出席。参加者はほぼundergraduateという異次元空間(!?)でしたが、都市環境を勉強しているという日本好きのアメリカ人と、「浜離宮にとっての汐止高層ビル群は、現代的な"借景"なのか、単なる景観破壊なのか」で盛りあがったりしながら、気楽なひと時を楽しんできました。
Maxwell, Syracuse, Jan 30, 23:30

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