Monday, January 12, 2009

Virtue of Fahrenheit

春学期開講!!! というわけで、Syracuse Universityのキャンパスにも、学生たちが戻ってきました。そして思うのは、
やっぱここは金持ち大学だ
ということ。何気なくジムの駐車場に停まったベンツの運転席から、undergraduate(学部学生)風のお姉ちゃんが降りてきたり、頭の上からつま先まで油断も隙もなくオシャレな服で身を包んだ学生さん(←氷点下の世界でこれをやれるのは結構スゴイ)がそこらじゅうを闊歩してたり。まぁ、落ち着いて考えたら、なんでそんなお坊ちゃん・お嬢ちゃんが、こんな雪国までわざわざ学生しにきてんの、っていう謎はあんですけどね(笑) ちなみに僕の通うMaxwell Schoolのオシャレ度は幸か不幸かそこまでではなく、正直、僕的には助かってます (にしても、もうちょっと頑張るべきか??)。
  
春学期初日の今日の授業はIRの"History of International Relations" と、MPAの"Economics of Science & Technology"。"History of -"のBennett先生は、「いかにも歴史学のせんせやなぁ~」という印象の人。実学志向のMPA教授陣とは、明らかに何かが違います。一言で言うと、浮世離れ。思わず学部時代の教授陣 (=変人奇人の巣窟) を思い出してしまいました(笑)。
  
一方、"Econ of S&T"のPopp先生は、評判通りの人のよさそうなお兄さん。授業内容も面白そうだし、板書が致命的に汚いことを除けば、今のところ文句はありません (にしても兄ちゃん、字、汚すぎるで)。
  
ところで、前にもこのblogで書いたかも知れませんが、どうも白人の人たちの体感温度は、僕らのそれとだいぶ違ってるように思えてなりません。基本的にみんな薄着だし、たまに信じられない格好 (氷点下の中、半袖半ズボンで散歩してるとか) の人を見かけたりもします。彼らがこんな極寒の地で普通に生きていられる秘訣はそこにあるんじゃないかと思ってみたりもしているわけですが(ホンマか?)、そういうフィジカルな理由に加えて、精神面から彼らの耐寒性を支えている(と僕が勝手に思っている)のが、華氏(Fahrenheit)度システム。どういうことかというと、僕ら"摂氏の世界"の人間は、「マイナス〇℃」と見ただけで、「おいおい今日も氷点下かよ」と、多少なりとも萎えてしまうわけですが、彼ら"華氏の世界"の人間にしてみれば、それは単に"32度"を下回ったというだけの話。そこに特別な意味はまったくありません。というわけで、彼らは何らの心理的抵抗もなく、氷点下の世界に飛び込めてしまうわけです!! (暴論??)

と思っていたら、今日、気温のことで凹んでいるアメリカ人に遭遇。前にもこのblogにご登場いただいたボストン出身のナイスガイ、C君。ジムの更衣室で立ち話をしていたときのこと。彼曰く、「お前、天気予報見たか?今週の木曜日、―7度になるらしいぞ。マイナスやで、マイナス!こらあかん。寒すぎるわ。」とのこと。
  
なるほど。"華氏の世界"の人たちも、やっぱりマイナスの気温には凹むわけか。逆に僕らからしてみれば、華氏で0度を切ることに特別な意味はないんですけどね。

とは言え、念のため、"華氏-7度"が、摂氏で言うと何度になるのか計算してみましょう。えーっと、えーっと、―7から、32を引いて、それに5/9をかけて…。

え?―20℃???

結局、"摂氏の世界"の住民も凹んでしまったのでありました。(計算せんかったらよかった…。)
my home, Syracuse, Jan 12, 21:19

3 comments:

Anonymous said...

それはね、実はUpstate NYってわりと金持ちの多いところでもあって、NY州内(NYCを含む)あたりから、お金のあるおうちの子が来るからです。B-schoolで授業とかしてると、「パパとママはお医者さんで開業したから起業家」とかふざけたことをほざく子がいっぱい。

お金のない子は、NY州だとSUNY系とか、このへんだとLeMoyne(だっけ?)とかに行くわけです。

Maxwellは金持ちでないように見えて、結構政治家の娘息子とかがうようよしてますよ。

Anonymous said...

ボストン出身のC君は、

「お前、天気予報見たか?今週の木曜日、―7度になるらしいぞ。マイナスやで、マイナス!こらあかん。寒すぎるわ。」

ではなく、

「ねーねー、天気予報見た?今週の木曜日、-7度になるらしいよ。マイナスだよ、マイナス。全くやってらんないよなー。寒すぎるよー。」

という関西人が嫌いな、男東京弁で喋ると思われます。

髙林 祐也 said...

私さん>
なるほどぉ。またひとつ賢くなりました。確かに、SUNYとうちじゃ、授業料がだいぶ違うらしいですね。SUNY-ESFとMPAのdualの子が、選択科目でMPAのコマを選ぶのは結構勇気がいるって話をこの前してました。

Akihitoさん>
C君ってそうゆうイメージ?まぁ少なくとも関西弁ではなさそうですけどね・・・。ボスとニアンの英語って、他のアメリカ人からしたら、やっぱ変に聞こえるんですかね。僕からするとほとんどわかんないですけど。