Monday, January 26, 2009

Take Steps On Car Fuel Efficiency

日本でも報じられてると思いますが、Obama大統領がカリフォルニアの自動車排ガス規制にGoサインを出しました。イラクも、グアンタナモもそうですが、就任早々、攻めまくってますね。涼しい顔してますが、内心ドキドキなんじゃないかなぁ…なんて思ってみたり。文字通り、政治生命懸けてると思います。車もイラクもグアンタナモも、冷静に考えれば、どれ一つとして簡単じゃないですからね。一年後、ホントに全部実現できてたら、それだけですごいことだと思います。

さて、その車の話ですが、具体的にObamaさんが大統領司令(executive order)で言ったことを、いくつかの新聞をベースに整理してみました。
  • EPAに対し、「温室効果ガスは人間の健康と生活に害悪を及ぼす」旨を公式に宣言するよう指示。(→ これがClean Air Actで温室効果ガスの排出を規制するための第一歩となるそうです。有体に言えば、EPAが、「うちの所管だもんね」って宣言する感じ?)
  • カリフォルニア州の自動車排ガス規制(加州以外の13州&D.C.も採択済み)の執行を認めるようEPAに指示。(→ Bush政権下のEPAが長年ストップをかけてました。)
  • 交通省に対し、自動車の連邦燃費改善基準(2020年までに35mpg以上)の前倒しを指示。
  • 連邦ビル及び連邦政府所有車のエネルギー効率基準の強化を指示。
アメリカのメディアも大々的にこのニュースを取り上げていますが、総じて好意的。もちろん、Obama人気のおかげもありますが、そもそも、一般アメリカ人のBig3に対する関心・愛着が低い(←少なくとも日本人がイメージしてるほどには高くない)ことも影響してるんじゃないかと思います。アメリカの自動車産業って、言ってしまえば、"地域産業"なんですよね。ミシガンやオハイオ以外の人にとっては、Big3に、そこまでの愛着はないのが実態…。

というわけで、どの新聞を見てもPew CenterとかCenter for American Progressといったリベラル系シンクタンクや、規制推進派国会議員のコメントばっか載ってて代り映えしないので、ここは敢えて渦中(!!)のDetroit Newsから、微妙な立場の人たちのインタビュー記事を拾ってみました(すいません、時間がないので訳しません)。

GM is working aggressively on the products and the advance technologies that match the nation's and consumer's priorities to save energy and reduce emissions. We're ready to engage the Obama administration and the Congress on policies that support meaningful and workable solutions and targets that benefit consumers from coast to coast. We look forward to contributing to a comprehensive policy discussion that takes into account the development pace of new technologies, alternative fuels and market and economic factors. 【GM社】

I am fearful that today's action will begin the process of setting the American auto industry back even further. The federal government should not be piling on an industry already hurting in a time like this. 【G.Voinovich上院議員(Republican-Ohio州)】

"The president and EPA need to lead and cooperate with the states in setting a single, aggressive standard for greenhouse gas emissions from vehicles," Dingell said, pledging to work to "resolve this delicate and important issue in a way that doesn't further endanger an already fragile industry." 【J. Dingell下院議員(Democrats-Michigan州Dearborn)】

共和党のVoinovichさんこそ吠えていますが、正直、「ナントカの遠吠え」の感あり。Dingellさん(長年、下院のEnergy and Commerce委員会議長として、デトロイトの守護神ぶりを発揮)も音なしです。GMに至っては、可哀そうなほど従順。もちろん、お三方とも腹の中で何を考えてらっしゃるかはわかりませんが、少なくとも表立っての反論はできない空気がみなぎっているんでしょうね。そういう意味では、「今しかできない」という読みがObama政権の側にはあったのかもしれません。
Maxwell, Syracuse, Jan 26, 24:40

No comments: