Friday, April 2, 2010

"Drill, Baby, Drill!"

2008年の大統領選の時に盛り上がった、offshore石油掘削の話が、再び盛り上がっている。

効果があるだのないだの、毀誉褒貶の激しい(という言い方は日本語として変?)この政策(案)だが、効果のあるなし、メリット(デメリット)の大小を論じる際の評価軸は、(真面目に政策論として議論するならば、)大雑把に言って、だいたいこんなところではないかと思う。
  • エネルギー自給率の改善
  • エネルギー価格の低下
  • 雇用創出
  • 企業・政府の収入増
  • 気候変動への影響(+ or -)
  • 海洋環境への悪影響
CFRのwebサイトに出ていた3月31日付の記事“What New Offshore Drilling Will Yield”によると、
  • エネルギー価格の低下 … 消費者が認知できるほどの変化は起こらない  
  • 企業・政府の収入増 … significant。netで$900 billionとの試算あり。 
  • 気候変動への影響(+ or -)… 他産油国の反応次第でプラスにもマイナスにも。 
という感じになるらしい。他の項目については、特段、触れられていないが、価格がほとんど下がらないということは、供給量の増分は、おそらくたかが知れているはずで、となると、エネルギー自給率に与えるインパクトも限られているのだろう。雇用と海洋環境への影響は、この記事からだけでは何とも分からない。

記事は、そういった真面目な政策議論よりむしろ、大統領選以来、Obamaがずっと、その効果に疑問を呈し続けてきたoffshore drillingに“go sign”を出すことで、エネルギー・気候法案の審議を本格化さるという、政治的意味合いの方が強いのではないか、との分析で閉じられている。
my home, Syracuse, Apr 1, 26:18

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