Tuesday, January 6, 2009

Back to Basics

夕食を食べ、ちょっと休憩…と思ってソファに座って、気がついたら朝の4時になっていた。おかしいなぁ…。
 
冬学期の授業(実は1月2日から始まっている)は、結局、受講しないことにしたので、あと一週間は引き続き冬休み。のらくらのらくら。
 
昨日は、春学期に受講するBennett先生の"Histories, Theories, and International Policies"の予習に着手。syllabusに"Read this first"(何はともあれこれ読んで来い)と指示のあったChristina Romerの"The Nation in Depression"を読む。著者のRomerさんは、Obama政権で大統領経済諮問委員会委員長に就任することが内定しているおばちゃん。だからこその"Read this first"なんだろう。

論文の中身は、1929年の大恐慌(the Great Depression)の発生から回復に至る経緯を、アメリカに関して分析したもの。20ページ弱のそんなに長くはない論文だが、読み始めると大きな問題が…。

マクロ経済学の基礎がアタマからすっぽり抜けている。。。

うすうす(濃ゆ濃ゆ??)そんな予感はしていたものの、ここまですっぽり抜けていようとは。こんなところで発表するのも恥ずかしいが、「IS曲線って、何と何の均衡でしたっけ??」というレベル。時間もあることなので、Romerの論文はいったん脇に置いて、マクロ経済学の基本の「き」(IS-LM分析~総需要・総供給分析)からおさらいすることに。

ググってみると、笹山茂さんという熊本学園大学の教授の、非常によくまとまった講義ノートがヒット。このページのお世話になりつつ、昨日はほぼ一日、基本マクロのお勉強に費やしたのでした。

Romerの論文の中身はというと、「アメリカにおける1929年の大恐慌は、株価高騰(バブルの発生)→FRBによる金利引上げ→株価暴落→先行き不安からの消費減退→金融危機による不況の深刻化→ルーズベルト政権による通貨供給量の大幅拡大→景気回復へ といった経緯をたどった」、「恐慌は外国由来のものではなく、アメリカの内生的な原因によるものであった」といった感じで、わりと普通。

ともあれ、マクロをおさらいするいい機会であった。
my home, Syracuse, Jan. 6, 9:07

2 comments:

Anonymous said...

明けましておめでとうさんでございます。冬学期授業は、一日4時間授業とか受けてるとやっぱり消耗するので、ま、受けなくていいなら受けないほうがいいかも、です。

私はマクロはあんまり好きじゃないです。う~ん、なんてか、ある意味わりとストレートでわかりやすいところはいいんだけど、ミクロのほうが、ひねりがいというか余裕があって楽しいような。

IS-LMね~・・・、教わったときに、ISはそれぞれの単語の頭文字とってるって説明してくれたんだけど、じゃあLMはなぜLMなの??ってのを説明してもらえなくて、説明聞いたときも、いまいちぴんと来なかったため、LM曲線側が好きじゃないです(なんのこっちゃ)。

髙林 祐也 said...

言われてみれば「なんで"LM"なんだろう??」 と思ってググってみたら、Lは貨幣需要のL、Mは貨幣供給のMなんですね。なるほど。
でも、貨幣供給は、Money Supplyの頭文字だからいいとして、なんで貨幣需要がLなんですかね? 謎です。