学期の再開を前に、今年年初からのblogを読み返してみたんですが、我ながら飽きもせずによく書いてきたなぁと思う反面、ある種浮世離れした「書生的視点」の記事が多いことも否めず。目新しいニュースを追いかけるあまり、あんまり深く考察できていないという気もしました。もちろん、blogを書くことだけに延々時間を費やせるわけではありませんが、blogの内容が、かなりの程度、僕のアタマの中を反映しているのも事実なわけで、視点の持ち方には気をつけないといけないなぁと思いました。単なるnews watcherにならないように。
と言いつつ、しばらくぶりの環境ネタを。一週間くらい前のニュースになりますが、アメリカの代表的な格付け機関であるStandard & Poor's(S&P)社が、“U.S. Carbon Efficient Index” なる新たな株式指数の公表を始めたとのこと。同社のサイトに詳しい説明が出ていますが、簡単に言うと、同社の代表的株式指数である S&P 500 の対象企業500社の中から Carbon Footprint (=温室効果ガス排出量(CO2t)÷ 収益) の比較的小さい企業を抽出し(最大375社)、それら銘柄の時価総額加重平均を指数として表したものだそうです。Carbon Footprintには、英国Trucost Plc社の算定したデータを用いているとのこと。
2004年以降のS&P 500 とS&P U.S. Carbon Efficient Indexの値動きを比較したのが次のグラフ。
はっきり言って、ほとんど差がないように見えます。細かく見れば違うのかもしれませんが。とりあえず、「low Carbon Footprintの企業の方が、特に業績が悪い、ということは言えない」ということでしょうか。
S&P社曰く、"to meet the growing investor demands for environmentally focused indices" (環境に焦点を当てた指数を求める投資家からのますますの声に応じるために) この指数を開発したそうですが、本当にそう言った声があるのか、(あるとしたら)その声はどの程度強いのか、こういった指標があると投資家にとってどのくらい便利なのか、僕にはイマイチよくわかりません。どなたか、このblogを読んでおられる方でご存じの方がいらっしゃれば、教えていただければ幸いです。
Maxwell School, Syracuse, Mar 15, 24:10
2 comments:
メキシコ、ルイジアナ、楽しそうですねえ!僕もあと一週間の山場を終えて、楽しく春休みに突入したいです。僕はニュース解説楽しみにしてますよ。
はじめてコメントを投稿させていただきます。昨日のキューバ戦勝利は、レポートで「顔が険しくなっている」私にとって明るいニュースでした!明日はいよいよ日本VS 韓国ですね。私もbayaさんの微笑ましいエピソードとニュースのネタを両方興味深く拝見しています。いずれも、bayaさんの人柄がにじみでる良いものだと思います。これからも楽しみにしています!
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