Sunday, March 22, 2009

How to enjoy our life?

今朝、ハドソン川のほとりを男二人で散歩しながら、「昔は、海外に行くと、アホみたいに興奮したもんだけど、最近はそんなこともなくなってきた」という会話に。
  
Mさんも僕も、帰国子女でも何でもなく、ドメスティックに生まれ育った典型的日本人。二人とも、本格的に海外に出始めたのは大学生の頃から。10年前、初めて海外に出た頃は、海外で見聞きするものの一つ一つに感動していたのが、旅行や仕事でそれなりの数の国を経験するあいだに、だんだん興奮が薄れてきた――と、二人とも、同じような感想を持っていました。最近は、どこに行っても、、だいたいのことが予想の範囲内。「想像を絶するもの」を見聞きする機会がなくなってきた分、心の底から興奮できる機会が減ってきたんだろう、とも。「こうなったらとんでもない秘境にでも行くしかないですかね」なんて冗談(!?)を飛ばし合いながら…。
  
話題は旅行から人生一般の話に。旅行に限らず実生活の場でも、「なるほど、こういうことだったのか!!」とうならされる機会はだんだん減ってきたね、という会話に。Mさんは「実際の経験を通してより、本を通して、何かを掴む機会の方が増えてきたのがちょっと寂しい」とも。
  
僕の場合、留学という経験からは、これまでにない知的興奮をたくさん得られていて、いまこの瞬間は非常に満足できています。ただ、帰国後のことも考えると、Mさんの言っていることがよくわかるのも事実。そんな感じで朝の会話を思い出しながら、Syracuseへ向かうバスの中、どうすればこれからの人生も楽しんでいけるかを考えていました。
  
自分にとって、人生を楽しむために大切な要素は、たぶん、刺激
  
これまでの僕は、だいたいいつも、見たり聞いたり(←要はinput)を通して、「刺激」を得てきました。逆に、自分から何かをしかけて――勝負に挑んで――そこから刺激を得るということはあんまりしてこなかった。どっちかというと、そういう「勝つか負けるか」の局面は極力避けてきたようにも思います。
  
inputから得られる刺激が逓減しつつある今、これからも自分の人生を楽しんでいくためには、そろそろ意識的に、勝負をしかけていくべき時期なのかなぁ…なんて思ってみた日曜日の午後でした。
  
それにしても、NY州の道路はヒドすぎます。Greyhound(←バス会社)のバスが古いからということもあるんでしょうが、5時間の道中、縦、横、前後に、揺れる揺れる…。誇張でも皮肉でも何でもなく、Mexico CityからGuanajuatoの道の方がよっぽど快適。この国の人たちは、メキシコをバカにしてる場合じゃありません。まぁ、そんな滅多に使うわけじゃないから、僕にとっては、ホントはどっちでもいいんですけどね~(いいのかよ!!)。
Maxwell School, Syracuse, Mar 22, 22:09  

2 comments:

Unknown said...

分かる分かる!その感覚。
僕もドメスティックに育って、この10年くらい海外によくいったけど、もう慣れてしまいました。

日本最高です。歩いてコンビニにいけるところが一番です。

あと、勝負の世界に出るなら勝つことが刺激であって、負けるとテンションさがってくのみです。4年間負け続けた経験から理解しました。勝ってなんぼです。

僕の最近の刺激は、知的好奇心だけやね。科学・工学の世界にはまだ、そうやったんや!っていう驚きが残ってますよ。

文系やめて、こっちの世界おいでよ。
もうからんけど楽しいよ。

髙林 祐也 said...

そっちの世界も楽しそうやけど、乗りかけた船なんで、もうちょっと頑張ってみます。こっちももうからんけどね(笑)

「勝つことが刺激」かぁ。世界で戦ってきた人の言葉は重いね…。