Tuesday, March 3, 2009

Partisan, Advocate, or Careerist?

「寒い、寒い」と書くのにもだいぶ飽きてきましたが、寒いもんは寒いわけで。外は、マイナス13℃。そりゃ寒いに決まってます…。こんな夜はあったかいもんでも、と思ってお揚げさんと青梗菜の煮びたしを作ってみたら、これがなかなかの出来栄え。変な話ですが、アメリカに来て、日本料理の腕が上がった気がします。「てか、いま何時よ?」――その質問には残念ながらお答えできません。
    
今日もD.C.報告の続きを。先週金曜日に行われたパネルディスカッションの中で、誰だかよくわからないおじさんが、面白い話をしていました。「D.C.での仕事は、①Partisan、②Advocate、③Careeristの3つに大別できる」というもの。
  
よく、D.C.のエリートたちは、政権交代のたびに勤め先をぐるぐる変えるという意味で「リボルビングドア(回転ドア)」にたとえられますが、実際には、いわゆる民間企業(銀行、事業会社etc.)と、D.C.の住民との間には、かなりはっきりした壁が。「ぐるぐる」は、基本的にD.C.の中だけで行われているようです(大学での研究ポストというオプションもありますが)。
    
さらに言うと、D.C.の住民の中でも、上の①~③ごとに、ある程度の住み分けがあるとのこと。①は、issueに関係なくどちらかのparty(Democrats or GOP)を支援する人、②は、特定のissueの特定の利益を代表する人、③は、客観的な立場を維持して発言する人。「①と②、②と③の間の行き来はあるが、①と③の間の行き来はかなり稀」なんだそうです。昨日のエントリーで書いたCBOは、典型的な③タイプの機関。確かに、訪問したときに職員の方が、「一旦辞めて、戻ってくるのはアリだけど、辞めている間にPartisanの色がついちゃったら、まず戻ってこれないかな」てな話をされてました。なるほどね…。
  
日本のパブリックセクターと、D.C.との違いと言えば、「リボルビングドア」がまっさきに思い浮かぶわけですが、①~③の区分がはっきりしている、というのも、日本にはない(←「ない」というと言いすぎですが、いまいちはっきりしてない)、D.C.の大きな特徴の一つかと。そのおかげで、それぞれの組織の立ち位置・目的が、日本よりもはっきりしている気がします。もちろん、ロビイスト(≒Advocacy)のあり方については、この国でも、いろんな議論があるわけですが。

だいぶ眠たくなってきたので、今日はここまで。D.C.のメトロの駅で撮った写真を載せておきます。


my home, Syracuse, March 3, 26:25



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