Friday, February 20, 2009

What is Democracy ?

昨日の米加首脳会談でのoil sandを巡るやりとりが、knj79君のblogで詳しく紹介されています。ご関心の向きは、ぜひご一読を。
 
Maxwellでは、他大学の先生が遊びに来たりすると (←たぶん「遊びに」ではない)、お昼休みにピザを食べつつ講演を聞く、てな企画が催されます。今日は、北京のThe International Institue for Strategic Studies at the Central Party School (中国共産党中央党校国際戦略研究所? )のZhen Qian教授による"The NEW Model of China's Democracy" なる講演会が。無料のピザも振舞われるとのことでしたので、お腹を空かせて参加してきました。
 
会場に着くなり、まず参加者の多さに驚き。普段の講演会の倍以上の客入り。当然ながら、中国人留学生と東アジア留学生が多かったですが、アメリカ人や南米の学生も結構たくさん聴きに来ていて、中国に対する関心の高さがうかがえました。(日本企画をやっても、まずこんなには集まらないでしょうね。)
  
講演の中身はというと、北京オリンピックでの市民ボランティアの活躍や、Netizen(= Network Citizen)人口の拡大といった最近のトピックを取り上げながら、「中国では新しい形での民主主義が醸成されつつある」と総括するもの。僕的には、「最近よく聞く話だなぁ」というくらいの印象でしたが、講演終了後、アメリカ人のクラスメイト(←決して外交オンチなヤツではない)から、「中国共産党学校の教授がここまで突っ込んだ発言をするのには驚いたよ」と若干興奮気味に話しかけられて、こっちが若干驚いてしまいました。このくらいの話(といっては失礼ですが)でも、アメリカ人にとってはまだまだ新鮮なんだな、と。
  
このblogでもときどき書いていますが、環境協力の分野も含め、この国(アメリカ)の中国に対する関心が、日増しに高まってきているのは紛れもない事実だと思います。一方で、エリート層も含め、一般的なアメリカ人の間での中国理解度はまだまだ高くありません。そう考えると、米中の円滑なコミュニケーションの手助けをするという役割で、日本の存在価値を示せる余地があるんじゃないかという気がします。
 
ただ、そうは言ってみたものの、日本人がどれだけ中国のことを理解できているかというと、結構ナゾ。僕自身、「中国共産党がナニモノか言ってみろ」なんて言われたら、まともに返せる気がしません(もはや教科書的な意味での「共産党」ではない、ということくらいはわかりますが…)。というわけで、現代中国について勉強するというのがこの留学中の何番目かの目標だったりするんですが、うーん、そこまで、たどりつけるかどうか…。

今夜は久々の吹雪。運転、気を付けて帰ります。
Maxwell School, Syracuse, Feb. 20, 24:00

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