Stimulus法案も明日の大統領署名を待つだけとなり、議論はすっかり沈静化。 "green stimulus" や "green New Deal" といった言葉を目にする機会も、すっかり減りました。ちなみに、今日の本題とは関係ないんですが、 "green New Deal" という言葉はアメリカでは、そもそもあんまり使われていません。マスコミは多少使っていたかもしれませんが、少なくともObama政権は、ほとんど使ってこなかったのではないかと思います。政治的に見て "bi-partisan" 的な言葉ではないですし(Democratsの大統領であるFDRを想起させるから)、経済学的にも(本家)New Dealの効果を疑問視する声が最近の経済学者の間では比較的強いので、意図的に避けていたのではないかと思います(勝手にそう思ってるだけで根拠はありません)。
ともあれ、Stimulusに代わって、最近は cap-and-trade(C&T) vs carbon tax を巡る論争が、この国でも盛りあがってきたという話は、このblogでも何度か書いてきたところ。今日は、この国を代表する二紙、New York Times(web) とWashington Postに、C&Tに関する記事が奇しくも同時に載りました。前者は賛成のトーン、後者は反対(炭素税を推奨)のトーンから。以下、それぞれの記事からの抜粋を(太字は僕)。
a prominent research company, New Carbon Finance, said its calculations showed that the largest cause of a reduction in emissions in the European Union last year was attributable to the trading system — because it had encouraged greater use of gas in power generation rather than dirtier fuels like coal. 【NYT web 2/16 9:09 AM】
あんまり時間がないので、詳しくは、それぞれの記事をご覧くださいませ。Cap-and-trade regimes have advantages, notably the ability to set a limit on emissions and to integrate with other countries. But they are complex and vulnerable to lobbying and special pleading, and they do not guarantee success. 【WP 2/16 page A14 】
ちなみに、同じ日に、ではありませんが、日本のlostdecade当時のfiscal policyに関する考察記事も、両紙揃って掲載しています(WP(2/16)、NYT(2/5))。こっちについては、両紙とも言いたいことはほぼ同じのようで…(苦笑)
Maxwell School, Syracuse, Feb 16, 22:52
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