お二人とも、まったく分野は違うが、それぞれの道のプロとして、この街で活躍しておられる。別に「NYだから」というわけではないが、プロの方の話を聞くと、毎度、かなわないなと思わされる。そんなの当たり前なんだけど。餅は餅屋。
仕事として、ある分野、ある業務を扱っていれば、否が応でも、毎日、それに触れなくてはいけない。その日々の蓄積たるやすさまじく、門外漢が、多少、興味を持って勉強したくらいでかなうわけはない。という当たり前だけど、ともすれば忘れがちな ―― 忘れないまでも、過小に評価してしまいがちな ―― ことを、重々わきまえたうえで、賢く動かないといけないんだろうなと思う。ジェネラリストとしてやっていくためには。
今朝聞いた、欧州化学物質規制の話は非常に面白かった。ただ、「面白かった→近々もう少し勉強しよう」では、99.9%、お蔵入りして終わる。最低でも、①勉強した結果を自分の仕事にどうつなげるか、②具体的にどういう手段で勉強するか(特に、継続的な情報のupdateをどう行うか)の二点を明確にしておかないと、忙しい日々の中では確実に埋没してしまう。
そして話は戻るが、本当にその分野を深く勉強しようと思ったら、どうにかして、仕事で関わるしかないのだろう。
午後はとある勉強会で、例の(出来の悪い)修士論文について発表(←ニホン語)してきます。
NYC, May 14, 12:16
2 comments:
私も心当たりがあります。私は、インターン(というより完全に上司)の影響で、その分野での素地はゼロでしたが最終的に結構な量の知識を蓄積することになりました。ただ、その分野への興味が強くなってから彼女の記事を読んだときに「これは追いつけないな」と思いました。うわべでは対等(と思いたい)な議論が出来ましたが、その下にあるものが全然違うんだなと感じました。
ジェネラリストとして生きていこうとする限り、どうあがいても専門知識では、スペシャリストにはかなわないわけで、言い方は悪いですが、如何に上手に「人のふんどしで相撲をとる」か、そのための能力を磨いていかないといけないんだろうなと思います。人的なネットワークも含めて。「ここまで出来ればOK」的なゴールはなくて、一生、磨き続けていかないといけない能力なんでしょうけどね。
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