これまでの僕の理解によると ―― と言っても、C君作成“まとめペーパー”に助けられている部分が非常に大きいのだが…(汗) ――、Web Serviceというのは、あるデータ又はアプリケーションの作成者が、自分以外の者の管理・運営するwebsite上でも、そのデータ/アプリケーションが利用できるよう、一定のルールに沿った様式で、データ/アプリを公開すること。あるいは、公開されたその情報のこと。たとえば、このblogでも、たまに、Flickrのスライドショーを埋め込んでいるが(たとえばこの回)、Flickrのああいう機能は、Web Serviceの一例に数えて良いんだと思う。API(Application Programming Interface )は、その中でも特にデータに関するもののよう(厳密に、どこまでを含むのかはよくわからない)。Widgetのように、具体的な形状は持たないが、あるデータのデータベースを外部サイトに提供するようなサービスがこれに当たるんだと思う。
で、それらをどこかから集めてきて、一体のweb siteとして見えるように組み合わせたものがMashup。いろいろ見てみた中で、その特徴が分かりやすく出ているなと思った例がこちら。Scorecard.orgという環境汚染に関するサイトで、住所を入れれば、その地域の汚染に関する情報がアウトプットとして返されるように出来ている。一見、普通の情報提供サイトなのだが、実は、この団体自体は、この機能のベースとなるデータベースを所有していない。政府や他の団体の提供している400以上のデータベースから情報を引っ張ってきて、それらを機械が自動的に処理し、検索結果として表示されるようにシステムが組まれているらしい。もちろん、なぜそんなことができるのかという具体的な話は聞かないでいただきたい(笑)
少し気になっているのは、文献を調べていて検索に引っかかる情報が、だいたいいつも2006~2007年のものだということ。いわゆるWeb2.0ブームの頃に一旦点火しかけながらも、(地図情報APIを除いては)結局、あんまり普及せず消えていった技術なのではあるまいかという気がしてきた。つまり、僕らのクライアントは、やや時代遅れな技術を追おうとしているのではないかと…(CRSがどうかは知らないけれど、一般論として、public sectorにはありがちな話)。まぁ、仮にそうだったとしても、僕らとしては、依頼された通り、調べ続けるしかないわけなんですけど。
my room, Syracuse, May 22, 25:35
2 comments:
どもども。Capstoneの一番難しいところは、コンサルティング、ということなので、あくまでクライアントの意向を反映する、ってところですかね(ってことを、私も学びました)。
私はコンサルティング業界にいたことはないので、当時いらした大御所教授から「コンサルティングの秘訣」を学びました。同じ組織にいて、上司と部下の関係であれば言ってもかまわないことも、コンサルタント、という外部の人間は言ってはいけないことも出てきます。ただ、クライアント自身、何をして欲しいのかわかってない、ということもままあり、クライアントとのコミュニケーションを緊密に保ちつつ、上手にプロジェクトをまとめていくのが鍵なので、クライアントとちゃんと定期的にコンタクト取るのも良いかと。あと担当教授も(笑)。
貴重なお言葉、ありがとうございます。まだチームに解け込めておらず、完全に下っ端扱いなので、ぐいぐい引っ張っていける状態ではないんでえすが、とりあえず、「こんなふうに思うんだよね」的なことを、チームのみんなには投げてみようかと思います。
時宜を得ているかどうかはともかくとして、依頼の内容自体はかなり、それなりにクリアなので、異論を呈さずに粛々と作業すれば、それはそれで滞りなく終わってしまいそうな雰囲気。コンサルタントの質問に対して「単純に答える」以上のところにどこまで踏み込むかは、今後のチームミーティング次第かも知れません…。
またいろいろ教えてください。暑さにやられぬよう、お気をつけくださいませ。
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